政治

2020/04/01

公文書問題考

政府公文書改ざん問題でなぜか唐十郎の『佐川君からの手紙』は、猟奇的な事件にあやかった演劇人の小説で、芥川賞を受賞した作品(パリにいた佐川一政氏から自分をモデルにした映画の脚本を書いてほしいと依頼されたが、小説を書いたのが真相らしい)。早いものでもう11年が経つ。いや、もっと前だと思っていたが・・・。2年前に森友学園の国有地売却問題を巡って、国会で証言した当時財務省理財局長の職にあった佐川宣寿氏と同じ苗字、ただそれだけ、連想ゲームの類いである。強引にこじつければ、一方は、世間を恐怖に陥れ人間技とは思えない殺人犯(佐川一政)の苗字を借りた小説のタイトル、他方は、あってはならない政府公文書改ざんの官僚トップ、しかも改ざん指示で末端の部下を自殺に追い込んだ張本人の苗字で、両方とも普通ならありえへん話。


 さて、週刊『文春』2020年3月26日号は、森友学園の国有地売却問題で自殺した財務省職員の手記が掲載されたことで53万部を完売したらしい。一部440円だから➡この号だけで2億3000万以上!1週間以内だから凄すぎ。筆者は何軒か駅の売店や書店に出向いたが品切れだった。ほとんど諦めかけていた頃、思わぬところで見つけゲット(その記事を読むはこちら→文春2020年3月26日号 - 20200325162450.pdf)。なかなかセンセーショナルな記事である。記事の執筆者は、当初から森友問題を取材した大阪日日新聞の記者。しかし、今日国会では安部首相が再調査を拒否したが、透かさず手記を書いた職員の妻が、調査されるのは安部首相や麻生財務大臣と抗議のコメントを出した。それをTBSの午後11時のニュース番組で知った。やはり官僚のトップのそんたくがあったとの疑惑が消えない。モヤモヤ感が残る。ここは今はただの人である佐川氏が国会に出てきて真実を語るべきだろう。亡くなった財務省の職員の死を無駄にしないためにも。そもそもは安部首相が国会で自分が嘘を言っているなら議員を辞職するという大見栄を切ったことから始まったのだ。当時理財局長だった佐川氏にプロセス、否、真実を語ってもらいたい。


【追記】藤原節男のメール【ドンキ・ホーテ】の2020年4月6日の配信から。2020/04/04付けの YouTube動画に、「森友事件、赤木俊夫さん(享年54)の自死の真相!」について、久米宏と相澤冬樹の対談があります。ぜひ、ごらんください。https//bit.ly/3bLKTn4


【対談要旨】2018/3/7 責任を感じ、命を閉じた赤木さん。
その弔問に訪れた同僚の一人が叫んだ。「赤木を殺したのは朝日新聞だ!」
2017/2/8、森友事件(木村真豊中市会議員が、情報公開請求した当該国有地の売却額を非公表とした国の決定に対し、大阪地裁に提訴。その直後に記者会見)をNHKが初めて報じた。NHK担当記者であった相澤冬樹は、安倍昭恵夫人が、日本初の神道系小学校「瑞穂の國記念小學院」(学校法人森友学園)名誉校長に就任しているのことに触れて記事を書いた。しかし、NHK担当デスク(上司)が、安倍昭恵名誉校長のことを削って(「刺激が強すぎる」と忖度して)、森友事件(国有地売却問題)を報じた。その翌日、事前に調査を進めていた朝日新聞は、安倍昭恵名誉校長を大きく報道した。2017年2月17日、森友学園への国有地売却問題に関する国会答弁にて、安倍首相は「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」と発言。さらに、2017年2月24日、国会答弁にて、佐川宣寿元財務省理財局長は、森友学園との交渉記録をめぐって「交渉記録はなく、面会などの記録も残っていない」と答弁。その直後の2017/2/26以後、佐川宣寿元財務省理財局長の指示で、財務省近畿財務局が公文書改竄に手を染めることになる。その一年後、朝日新聞は、公文書改竄の事実を掴んで、この事実を公にした。


赤木俊夫さんを殺したのは、朝日新聞では無い。彼を殺したのは、財務省本省の佐川宣寿元財務省理財局長だ。肝心な時は、みな、知らぬ存ぜぬ顔で、責任を全て赤木俊夫さんに押しつけた。彼の奥さんは、ずっと、そのことを心に秘めていた。


相澤 冬樹(相沢 冬樹、あいざわ ふゆき、1962年 - )は、日本のジャーナリスト。宮崎県生まれ。ラ・サール高等学校を経て、東京大学法学部卒業。1987年、日本放送協会(NHK)に記者職で入局。NHK山口放送局、NHK神戸放送局、東京報道局社会部記者、NHK徳島放送局ニュースデスク、NHK大阪放送局大阪府警察キャップ、NHK BSニュース制作担当、2012年大阪放送局、2016年大阪放送局司法キャップを歴任。森友学園問題を取材する中、2018年5月、記者職を解かれ考査部に異動。同年8月NHKを退職、翌9月新日本海新聞社に入社。現在大阪日日新聞論説委員・記者。


 

2019/08/16

クロカル超人が行く 237 箱根登山鉄道宮ノ下駅『富士屋ホテル別館 菊華荘』のカレー

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写真説明。
①耐震工事中の富士屋ホテル本館 2020年夏完成とか
②富士屋ホテル別館菊華荘(明治28年、明治天皇第8皇女、旧名富美宮允子内親王ご静養所➡昭和9年、高松宮別邸➡昭和21年、富士屋ホテルが払い 下げを受ける。明治大正期の歴史的建造物)
③菊華荘待合室
④牛カレーセット前菜(野菜にかかったドレッシングが美味)
⑤名物富士屋ホテル牛カレー(甘くとろけるようでいてちょい辛、絶品)
⑥デザート アップルパイ(この手のものはほとんど口にしない筆者だが、そんなに甘くない上品な味わい)
⑦木の温もりが感じられるシンプルな天井・欄干
⑧レストラン内(古き良き時代の家屋が残る佇い
⑨日本庭園
⑩泳ぐ鯉
⑪箱根登山鉄道車両(姉妹提携のスイスのレーテッシュ鉄道で運行されているグレッシャー・エクスプレス(氷河特急)と同じ塗色)


盆台風過ぎてはカレー箱根山

2018/06/14

超人のジャーナリスト・アイ 171 シンガポールでの米朝首脳会談

2018年6月12日午前10時、シンガポールのホテルで史上初の米朝首脳会談が行われた。焦点は北朝鮮の完全非核化と朝鮮半島の平和維持それに金正恩体制の保証等だったが、結果は期待していたほどでもなかったようだ。完全な非核化に至るまでの道筋はまだまだで、これから決めていく感じだ。では、何が話し合われたかだ。詰めるまでには時間が足りないということなのか。来週にもトランプ大統領の側近が平壌に飛び更なる具体的な完全なる非核化の詰めに入るという。経済制裁はまだ続けるといい、一方で米韓合同演習は止めて駐留軍隊を引き上げるとも。記者会見でトランプ大統領は、莫大な経費の削減にもなるとも述べた。やはり“政治ショー的”色彩が濃かったと見るべきかも。特にトランプ大統領と金正恩委員長とが二国の国旗を背景に歩み寄りちょうど真ん中で握手するシーンは、世界中に映像が配信された。見事な演出と言わざるを得ない。また、トランプ大統領の記者会見が始まる前アメリカが用意した北朝鮮の近未来を描いた短いビデオが流された。非核化後の北朝鮮の経済発展を促すビデオだ。共同宣言では結局北朝鮮の体制維持は盛り込まれたものの、あれだけトランプ大統領が強調した完全な非核化は具体的には盛り込まれなかった。日本の拉致問題も言及されたがあとは二国間で交渉を、とのようだ。帰国直後のトランプ大統領が記者から人権無視の北朝鮮金委員長は大丈夫かと質問され(2018年6月14日朝8時台のNHKBS世界の放送局から。ABCテレビ)、一方で、北朝鮮の国営テレビは首脳会談の成果を強調していた。今後の推移を注視するしかないようだ。拉致問題を含め対話路線で朝鮮半島の実質的な平和と朝鮮戦争の終結を一早く実現してもらいたい。それにしてもワーキング ランチは質素なものだった。ともかく世界中から3000人もの報道人が集結した(日本のテレビもキャスターを現地に送り込んでいたが・・・)一大政治ショーは終わった。“チビっ子 ロケットマン”と“老いぼれ”と互いに罵り合って、一触発の危機もあったアメリカと北朝鮮だが、1年後にこうなるとは誰も予想だにしなかったことだ。平和への道は確かに一歩前進したのだ。たとえ中身が薄くとも。要はこれからが勝負だろう。ディールだけを考えずに、互恵関係を築きながら根気よく続けていくことだろうか。

2018/04/17

クロカル超人が行く 215 明治大学リバティーホール「佐藤栄佐久氏のドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実」を見て~共謀罪廃止を考える集い~

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友人からもらったチケットで元福島県知事の佐藤栄佐久氏のドキュメンタリー映画『知事抹殺』の真実を見て~共謀罪廃止を考える集い~に参加した。明治大学リバティーホールでの上映では慣れないせいか音声や映像にハプニングがあったものの、映画はドキュメンタリーならではの魅力を引き出していて内容は濃かった。佐藤栄佐久氏が知事在職時に官製談合事件で辞任し逮捕された。その事件に関する初動、過程、地検による執拗な取調室での模様、一審二審の裁判の収賄額ゼロの有罪判決を受ける最終章まで元知事佐藤栄佐久氏と会社経営者の弟氏などの関係者の証言それに再現映像などで事件の真相に迫った。しかし、土地売買に絡んだ収賄を巡っては謂れのない巧妙な手口によってでっち上げられ反証するも叶わず逮捕され有罪判決を受けてしまう。この不条理、無法!真実を証明することがいかに難しいか、ナレーションの効果抜群の映画は語る。佐藤栄佐久知事在職中、佐藤氏は東京電力福島第一・第二原子力発電所での事故やトラブルを隠蔽する、国や電力会社の体質に、福島県民の安全のため対峙していた。これらの原発に対する知事の活動が、この事件の原因になっている様子。それを匂わせる証言が。佐藤氏の弟が東京拘置所の取調室で、担当検事から「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」と言われたいう。これが事件の本質だったか―(一部配布されたチラシを参照)。
第一部のドキュメンタリー映画観賞に続いて、第二部では佐藤栄佐久氏と三宅弘弁護士との対談があった(ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」を見ての報告 三宅弘弁護士、佐藤栄佐久さんのQ&A ― 尋問形式による― 知事抹殺の真実を探る 福島原発開設から事故に至るまで Q&A知事抹殺の真実をさぐる 東京地検特捜部が描いた虚構図 検察の虚構による起訴状 Q&A知事抹殺の真実をさぐるなど)。弁護士が一方的に話し、佐藤氏が質問に答えたり感想を訊かれたりしていたが、何か噛み合わない様子。佐藤氏の記憶が年を重ねることで曖昧になっているのか、話す内容がイマイチはっきりしないのだ(対談が終わったあとの休憩時間に漏れ聞いた話では、最近かどうかは分からないが、どうやら何かの調子で頭を打ったそうだ(本日も体調はあまり良くないと関係者が言っていたが)。難問解決は現実的には司法(刑事事件)のあり方や手続きを変えないと罪のない人間を貶めてしまう恐れがあるのだ。それは民主主義国家ではあるまじき裁判制度ではないか。氏は対談の最後で対談相手の弁護士に「現行の裁判制度を変えるにはあなたたち弁護士先生が頑張らないといけない」と何度も言っていたのが印象的だった。第二部後半の対談は時間がなかったので途中で退場した。
対談の三宅弘弁護士は、『原子力情報の公開と司法国家―情報公開法改正の課題と展望』の著書もある日本弁護士連合会副会長、第二東京弁護士会会長を歴任した人。

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 【写真: 左から元秘書の遠藤氏 佐藤氏 三宅弁護士】

「このイベントのチラシとチケット」をダウンロード


追記 偶然にNHKBS番組「ブレイブ 勇敢なる者 えん罪弁護士 完全版」の再放送を観た。有罪率99.9%に挑む男!大反響受け再び‼とサブタイトルを冠したえん罪を扱う今井核弁護士を追った番組だが、柔軟な発想、推理力を駆使し、証拠写真の画像処理に対しては工学系や心理学系の専門家も動員しながら緻密さを心掛け、科学に裏打ちされた陳述を展開してえん罪に持ち込む弁護士魂に脱帽だ。アッパレ!番組では実例として痴漢を取り上げていた。えん罪を扱う弁護士は儲からない・・・。こういう弁護士もいるのだ。この番組をたまたま二度観た。昼といい、夜といい、共謀罪・えん罪について考えさせられた一日だった。

福島原発に関する関連記事を読むはこちら➡️
https://crocul.cocolog-nifty.com/callsay/2018/03/post-6e3f.html

2017/10/25

超人の生真面目半分転生人語 14 最近の政治ショー 続

大型台風21号が関東地方に接近した22日の日曜日、衆議院選挙が行われた。悪天候にも拘わらず前回より2ボイント以上上がって戦後最低の投票率は回避。だが、開けてみてビックリ自民党の圧勝で小池“希望の党”は絶望の党化し、「選別」・「排除」から立ち上がった枝野“立憲民主党”の大躍進、公明党、維新の会、共産党が伸び悩みの選挙結果となった。東京新聞夕刊(2017年10月23日)によれば、自民280(290)、公明29(35)、立憲54(16)、共産12(21)、社民1(2)、希望49(57)、維新10(14)、こころ0(0)、諸派・無所属26(37)。()内の数字は公示前の数字。安倍総理は今回の選挙で、もりかけ問題解決、実感できない経済、消費税率引き上げ、原発問題それに格差や憲法改正などを遡上に乗せず、北朝鮮の脅威論や教育の無償化、子育て支援など国民にすり寄った公約で、はぐらかされたような選挙戦だった。にも拘らず、自民党の圧勝だ。阿倍総理率いる自民党に対して、小池希望の党がもう一つの保守としての立つ位置を明確にしながらも、充分な批判足り得ず自滅してしまった感が強い。小池希望の党への民進党との駆け込み合流でにわかにできた故の政治理念の未熟さと曖昧さが露呈した形だ。総選挙後の昨日、落選した小池百合子代表の側近の若狭勝氏がいみじくも「排除」はキツかったと語っていた。いやいや、“緑のタヌキ”と揶揄した自民党の輩もいたようだ。小選挙区制度がまたもや憚り野党の苦戦が強いられたが、一つ、共産党にみられる共闘が意外と新たな道を模索するきっかけを創ったかも。野党の統一的な戦いができればやがて面白い政治ショーがみられるか。マックス・ウェーバーの『職業としての政治』を持ち出した選挙特番のテレビ局もあったが、やはりstatesmanとpoliticianの違いを見せつけられた衆議院選挙だった。 20日間にわたって途切れ途切れに綴ったこのコラムも、この間身内に不幸があったりと非日常の世界も味わったが、政治に携わる人はやれ不倫だとか国会答弁が できないとか極めて不誠実な議員をそれこそ“排除”してほしい。いや、有権者が選ばないことだ。今回もそんな連中が当選している。小選挙区制のおかげと野党分裂で漁夫の利を得た自民党だが、この日本国はどうなっているのか、政治倫理が問われている。それより何より安倍首相のもりかけ問題の解決、これこそ問われている問題なのだ。もう一つ、原発問題はどこへ行った? (2017年10月24日 記)

2017/09/04

超人の面白テレビ観賞 「朝まで生テレビ 女性が考える戦争と平和」

久し振りに「朝まで生テレビ」を観た。テーマは女性が考える戦争と平和。パネリスト→福島みずほ(社民党・参議院議員)、片山さつき(自民党・参議院議員)、河添恵子(ノンフィクション作家)、倉田真由美(漫画家)、呉軍華(日本総研理事)、桜林美佐(防衛問題研究家)、堤未果(国際ジャーナリスト)、福島香織(ジャーナリスト)、三浦瑠麗(国際政治学者・東京大学政策ビジョン研究センター講師)、南美希子(エッセイスト・東京女学館大学客員教授の10人。女性論客が結集した感があるが、トークはやはり常連ばかりしかも陳腐。戦争放棄への道、今何処。ベテラン議員の福島みずほだけが一貫して平和希求の理想を語っていたが、片山さつき氏や三浦瑠麗氏はしゃべりすぎ。特に三浦瑠麗氏は上から目線で鼻に突いた。井上ひさしの言葉ではないが、むずかしいことをやさしく(やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、ゆかいなことをいっそうゆかいに)伝えることが大事で、回りくどく、わざとむずかしく言っているように感じられた。また、こういった討論会番組に不馴れな女性も登場していたが少しは華を添えたようだ。そのなかで筆者は存じ上げない漫画家の倉田真由美氏がよく喋っていた。極論を嫌い曖昧、中間論を展開していた。個性的と言えそうなのが福島香織氏や華やいだ雰囲気が少し残る、やはり南美希子元アナウンサーの存在だろう。同じことの繰り返しが多く議論の中身が深まり切れず尻切トンボ気味。議論が何かの調子で盛上がると女性の甲高い声ばかりが響きワイワイガヤガヤの始末。女性天皇への道筋のコーナーでは、2/3は賛成派までは良かったが、伝統を重んじて男性が天皇継続すべきで、そのためには側室をおいても良いとの発言には、今でもこういう女性がいることに驚愕した。女性討論会は午前4時半頃まで続いた。司会の田原総一郎は80歳過ぎていて、今回は体調が良くないのかよく咳き込んでいた。司会者の采配、切れ味は以前より大分鈍ってきた感じである。

追記 9月1日付毎日新聞夕刊「インタビューシリーズ 温・故・知・新」の2回目に田原総一郎が登場。「朝生」も今年4月で30年だと。よく続ていると思う。司会の田原総一郎の切り込みが討論番組を盛り上げたのは事実。この新聞記事の通り、評論家西部邁、民進党辻本清美議員、東大名誉教授の姜尚中などのスター論客が生まれたのも田原総一郎の功績だろう。筆者的には次の彼の言葉が気になる。「当初は『右』の論客を探すのが難しかったが、次第に『左』を探すのに苦労するようになった」。やはり大島、野坂、色川などが出演した時代が刺激的だったかも。テーマも部落差別問題、天皇制などタブーにチャレンジしていた。(2017.9.4 記)

2016/11/26

超人のジャーナリスト・アイ 167 アメリカ大統領選挙の後遺症・人種差別問題

アメリカのNPRの記事を読んでいたら、今回の大統領選挙の後遺症みたいな人種差別的な言動がアジア人に向けてあったという記事に遭遇。カリフォルニアの独立、ワシントンD・Cでのデモ、ニューヨークマンハッタンのトランプタワー前でのデモなどまだ3週間も経たないうちにトランプ次期大統領への反発、一方、白人の人種差別的言動などアメリカの現状が大統領戦後浮き彫りにされた。感謝祭のビデオテープでトランプ次期大統領が「選挙戦は終わった。これからは分断ではなく融合してアメリカを再建しよう」と一転して態度を軟化したのだ。地球温暖化問題やTPP問題にも明確に“No”を突きつけた。そんな中、あるアジア人に向けた白人の人種差別的な言動が衝撃的だ。下記はNPRのニュースから。

Support Pours In For N.Y. Immigrant After Post-Election Harassment

Editor's note: This story contains language that some may find objectionable.
As an immigrant, Tenzin Dorjee did everything he was supposed to do and more. Born in Bhutan, Dorjee is a naturalized U.S. citizen who has lived in upstate New York for nine years.
He runs a successful restaurant, as well as an arts festival, in the tiny town of Plattsburgh, near the U.S.-Canadian border.
Over the years, he has been singled out a few times — but nothing like what he experienced the day after the election.
"It was a couple of guys standing next to a couple of trucks. And that's when they say, 'Hey chink, get the F out of my country. Go back to where you came from.' And I just smiled at them," he says, sighing. "Then it happened again."
In fact, in the past few weeks, he has been harassed repeatedly for being an immigrant, from racist slurs hurled his way to vandalism of his car.
Dorjee is a Buddhist. But the recent events shook him up so much that he considered buying a gun for protection, of himself and his family.
Then, his community rallied — powerfully and publicly — behind him.
A longer version of this story is available at North Country Public Radio.→https://shar.es/18Wavv

アメリカは移民の国、アメリカ人は原点を見直してリバティー島の「自由の女神 Statue of Liberty, formally Liberty enlightening the world)詣でをしたらいい。初めの頃の移民は苦労したはず。それこそuphill taskを厭わずwork harderした人たちだ。「自由の女神」像の台座にはエマ・ラザラスの詩が刻まれている。噛みしみてほしい。移民の原点を忘れないためにも。嫌がらせをしている白人の人たちに特に言いたい。
エマ・ラザラスの詩の「新しい巨像」(The New Colossus)は下記の通り。

The New Colossus

Not like the brazen giant of Greek fame,
With conquering limbs astride from land to land;
Here at our sea-washed, sunset gates shall stand
A mighty woman with a torch, whose flame
Is the imprisoned lightning, and her name
Mother of Exiles. From her beacon-hand
Glows world-wide welcome; her mild eyes command
The air-bridged harbor that twin cities frame.
"Keep, ancient lands, your storied pomp!" cries she
With silent lips.
"Give me your tired,
your poor,
Your huddled masses yearning to breathe free,
The wretched refuse of your teeming shore.
Send these,
the homeless,
tempest-tost to me,
I lift my lamp beside the golden door!"

(Emma Lazarus 1883)


2016/02/01

クロカル超人が行く  190  小林節先生の講演会

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慶応大学名誉教授で憲法学者の小林節先生の講演会が先週の土曜日の夜横浜市立大学シーガルホールで開催され、T先生と聴講した。講演タイトルは「安保法制について」なぜ違憲なのか!立憲主義とは。主催者は山根徹也氏(小林節講演会金沢区実行委員長・横浜市立大学准教授)。ユーモアを交えての安倍政権批判はさすが講演慣れしている感じだ。勉強になったし面白かった。講演会は会場のシーガルホールがほぼ満員になるほどの盛況振り、聴講者は460人以上(主催者側の話)。

2015/08/14

超人の生真面目半分転生人語 5 安倍首相の戦後70年談話

今更なぜ新たな談話が必要なのか?この人はよっぽど“新たな解釈”が好きとしか思えない。夕方6時から閣議決定後に記者会見に臨んだ安倍首相の提言をテレビの前で聴いての筆者の第一印象だ。そもそも閣議決定が必要なのか?日本政府の公式な見解として、近隣諸国の懸念を払拭したいという思惑が働いていたことは充分に想像できるが、玉虫色に包まれた美辞麗句のオンパレードで、誰が何を誰に対して行ったのかという具体的な明示を避けてぼやかしたままの提言になっている。俯瞰する歴史に対する認識も浅はかなところもあるようだ。A4版で5枚、4000字に認めた文章をもとに25分間読み上げた戦後70年談話だったが、意に反して一般論的で内容が今一つ響いて来なかった。過去の歴史を直視し謙遜さが必要と言うならば、韓国に対しては、遠回しな表現を避けてより踏み込んだメッセージがもっとあっても当然のような気がする。美辞麗句や婉曲表現が並び、植民地支配、侵略、反省やお詫びなどのキーワードがその中に軽く嵌め込まれている感じを受けた。安倍流の脱構築化だろう。あるテレビのコメンテーターは、この談話を安倍ドクトリンと位置付けしていたが…。誰かに論理的で響き合う文章に書き直してもらいたい。そう願うのは筆者だけだろうか。

2014/03/16

クロカル超人が行く 187 東大赤門総合研究棟 日本教育行政学会主催 公開研究集会

日本教育行政学会主催の公開研究集会が東大赤門研究棟で今日午後1時から4時20分まで開催された。テーマはつい11日に教育委員会制度改革の与党案がまとまったばかりの、否、そのまとまり具合を睨んだ、「子どもを尊重する教育行政のあり方とはー「教育委員会」制度をどう改めるのかーがテーマ。100人以上集まった公開研究集会は20分も延長して盛況のうち終了した。司会の巧みな進行と適切なコメント、3人のパネラー(穏やかだが鋭い分析力のある坪井由美教授、現場感覚の巧みな持ち主でユーモアを交えて的確に語る村上祐介准教授、持論を鋭利に切り込む高橋寛人教授)よるそれぞれの専門分野からの発表、手応えのある質疑応答などビビットな教育委員会制度改革だが根幹をなす問題について活発な意見交換が行われた。専門家集団の公開研究集会だったが大いに刺激を受けた。こういう公開研究集会はどんどんやってほしい。もっと知りたい方は日本教育行政学会のホームページや文科省のホームページを参照されたい。
ところで、筆者はこういった公開研究集会の意義を理論形成の達成感よりは実践に即した専門家の生き方の反映として捉えたい。

余談だが赤門を撮影したついでに最新情報を一つ。東大の合格発表は毎年今頃だが、今年から3年間は工事中のため学内掲示されずネット上で見ることになるそうだ。

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