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2020/04/29

クロカル超人が行く 250 東京駅珍風景

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新コロナ感染拡大防止のおかげで
東京駅は殺風景、否珍風景そのもの。
人影のない駅構内には照明が冴え、
静かな美の饗宴が出現した。


消し尽くせ
真っ赤なコロナ
春灯り


Wipe out
Red covid-19
Spring's light

2020/04/23

超人の面白読書 148 小冊子ザッピング 混沌とした時代のはじまり 佐藤優 39 コロナショックと社会不安(『一冊の本』)2

ロシアのウィルス感染者が42853人、死者は361人に達していて、今後増加するとも(4月20日現在。時事通信)。ついにロシアまで。

(追記。4月29日現在、ロシアのウィルス感染者は 9万人以上。ロシア首相が感染したとロシアの放送局が伝えた。2020.5. 1)

佐藤氏は雑誌『スプートニク』を読みながら、新型コロナウイルスに関する記事を追う。その中で筆者も気になっていた記事を見つけたのだ。それは〈社会不安とパニック〉のところで次のような記事を読んだ時だ。

新型コロナウイルスの爆発的な蔓延でアジア系の顔つきをした人は世界のいたるところでウイルス保持者であるかのように扱われ、疑いの眼を向けられている。バスなどの交通機関でみんなが離れた席に座り、通りでも迂回されるようになった。ところがアジアの中でも病気とともに別な怖い伝染病、「外国人恐怖症」が流行ってしまった。日本の商店の中には中国人お断りの張り紙を出したところがある。(スプートニク日本語版、2月25日)

同じような記事が最近毎日新聞夕刊にも掲載された。イタリアの比較的若い作家が新コロナウイルスに関する本を日本で緊急出版するにあたってインタビューを受けた。書くきっかけは友人の日本人女性の妻がイタリアで迫害を受けたことだと語っていたこと、今度は日本人である。
佐藤氏は「情報リテラシーの低い人は、根拠があやふやでも自分が信じたい情報、安心したい情報を玉石混淆の大量の情報の中から選んでしまいがちです。すると大手メディアが発信する論理的で理性に訴える記事が嘘や隠蔽に思えてくるのです。〈中略〉危機の中にあっても一旦そこから距離をおいて、外国人排斥から日用品買い占め、無根拠な感染予防まで、さまざまな場面・レベルにおいて、パニック現象は起きるものだと認識しておくべきだ。その上で自分はどうするべきかを考える――正しく恐れ、適切な行動をとるためのヒントがあると思います」と書いている。また、マスクが店頭から消え、マスク着用率が高くなったのは、風説が定説になり、さらに同調圧力に転じた典型例と。そしてなるほどと思わせる見解が披露される。曰く、「欧米人は口の動き方を重視し、口元を隠すということは他人に自分の感情を知られたくないことを意味します。一方で、日本人は「目は口ほどにものを言い」の慣用句通り、目の動きで相手の感情を読み取ろうとします。相手の目が見えないと落ち着かないのです。こんなところにも文化の相違が表れていると思います」と。アメリカのある州のコンビニではマスクをかけた黒人たちを白人の警官が追い払うという光景がテレビで放送されたが、恐怖と不安を煽るというよりはむしろ差別意識が顕在化した実例だ。
「ロシアや中国のように強権的な国家のほうがリスク封じ込めに成功したら、全体主義的のほうがいいのではないかという話にもなる・・・。ロシアや中国のような権威主義的国家でなくとも危機対応はできる。それを成果として示せるかどうかの正念場に来ている」とこの記事を終えている。
書かれた時期は2ヶ月前くらいなので、その後新ウイルス感染者が特に都市部で増加、医療崩壊が叫ばれている。日本政府の対応は、東京都の新ウイルス拡大防止対策に押される形で、緊急事態宣言を4月7日に発表した。5月6日までの期間。命の問題(マスク着用や密閉、密集、密接回避の拡大防止策、医療の臨戦態勢、ウイルス治療薬の早期実施、死者をこれ以上出さない対策)、経済の問題(都市封鎖による経済的な大打撃、金銭面の救済措置を迅速公平に。国民一人10万円の支給は出たが)等ここは有事と捉え、スピード重視でやってほしいものだ。今日あたりのアメリカのメディアでは冬にまた新ウイルスがやってくるといわれている・・・。

【追記】ネットニュースが、女優の岡江久美子さんがコロナウイルスにかかって死亡したと伝えた。驚きだ。明るく気さくな人柄で好感の持てる女優だった。志村けんに続くビックな芸能人2人目のコロナウイルス犠牲者だ。

2020/04/21

超人の面白読書 148 小冊子ザッピング 混沌とした時代のはじまり 佐藤優 39 コロナショックと社会不安(『一冊の本』)

以前にもネットで話題になっていたが、ついにアメリカのトランプ大統領が、新コロナウィルス発生源と噂されている武漢市のウィルス研究所を徹底的に調査すると発表した。しかし、ウィルスは人口的に作られたものを示すものはなく、証拠の信頼性からウィルスは自然のもののようだと軍幹部の話も載せている(毎日新聞2020年4月16日朝刊)。
今朝世界のニュースをザッピングしていたら、ここに来てオーストラリアの放送局なども中国の武漢市の「中国科学院武漢病毒研究所」を取り上げていて、ウィルスはその研究所から流出したのではないかの質問に対して所長がそんなことは絶対にないと断言したコメントを放送していた。
さて、『一冊の本』に連載中の作家・元外務省主任分析官 佐藤優氏の「混沌とした時代のはじまり 39 コロナショックと社会不安」には流石ロシア通だけあってロシアの軍関係、生物・化学兵器関係にも言及した記事が。実際に外交官として情報収集にあたっていた様子が分かる。その一つ、モスクワ健康センターの話。

佐藤氏が副所長に人為的にインフルエンザウイルスを作ることができるのかの質問に、生物兵器としてのインフルエンザは有望だ。見方の将兵にワクチンを注射してから、インフルエンザウイルスを散布すれば、兵器になると笑いながら話してくれたという。そして彼は、この軍医たちはおそらくCRU(ロシア軍参謀本部諜報総局)に勤務し、生物・化学兵器に関する知識を持っている印象を受けたという(P.24-P.25)。(続く)

2020/04/20

超人の面白読書 134 小堀 聡著『京急沿線の近現代史』

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【速報】本書が第45回交通図書賞を受賞されたみたい。いわば、交通界のオスカー賞。おめでとうございます!受賞理由は、「全く新しい近現代史をまとめあげたこと」だそうです。詳しくは日刊の「交通新聞」2020年3月23日号・31日号を読まれたい。またはクロスカルチャー出版ホームページを参照されたい。http://crosscul.com (2020.4.2 記)

【速報2】2020年(令和2年)4月3日、新コロナ感染(4月5日現在、東京都では1日の感染者が143人、過去最多と報道された)防止で自粛のなか(京都在住の著者は欠席)、交通新聞社社長、事務局関係者それにクロスカルチャー出版の関係者出席のもと授賞式が行われた。クロスカルチャー出版関係者がその模様を撮影(撮影=高山茜)。その動画を見るはこちら→https://youtu.be/JMuySUmc85A(2020.4.5 記)
【速報3】神奈川新聞(2020年4月20日)地域総合版に紹介されたみたい。

京急本 - 20200420124336.pdf


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京急は西の阪神、東の京急と例えられるほど海沿いを走る庶民の電車として親しまれている。しかも目立つ赤い電車でスピードもある。電車のなかで書きものをするものならすぐさま字が踊ってうまく書けないほど揺れる。その極致はカーブのある線路を走るときで、何とも言えないスリリングさを体験できるのだ。さて、そんな大手私鉄の京急について蘊蓄を傾けた本が刊行された。小堀 聡(名古屋大学准教授 横須賀市出身、日本経済史、エネルギー産業・環境史)著『京急沿線の近現代史』だ。キーワードは120年の京急を繙く、である。本書の関連年表によると、1899年(明治32)1月 川崎(のち六郷橋)―大師、国際標準軌(1435ミリ)にて開業とある。更に本文には1月21日午前10時開始と詳しく書いてある。京急はこの1月でちょうど120年になるのだ。本書は今までの電車本とは切り口が一味違って京急「沿線」の歴史だが、読み応えがあり考えさせてくれる一冊だ。筆者は全12章174頁を一気に読んだ。前から、章によっては二三度、最後の章からは、上りの各駅電車に乗った気分で反対にも読んだ。行間からは〈つよさ〉と〈やさしさ〉が感じられ、〈知見〉が迸る。少壮歴史学者のなせる業だ。初詣(川崎大師)や神社参拝(穴守稲荷)、在来産業(海苔養殖、漁業など)に従事してきた地域・住民が京急の鉄道敷設で変貌していく様を小気味良く抉る。在来産業海水浴・リゾート→大規模な埋め立て・大企業の誘致と進出・重化学工業の勃興と発展・公害→宅地開発・沿線人口増→開発に歯止め・自然破壊・住民運動・自然保護―といったように歴史の光と陰を分かりやすく、ときに資料を駆使して簡明に描き出す。大雑把に捉えれば、前半は京浜工業地帯の発展史、後半はその歪みと警鐘。京急沿線のもう一つの顔である軍隊(帝国陸海軍、占領軍、自衛隊)の話(写真とコメントがいい、特に「小松・パイン」、横浜、逗子、原発誘致失敗の言及もある横須賀とその周辺)を織り混ぜながら、京急延伸と宅地開発の歯止め→三浦半島の自然保全に言及する。そして、京急と沿線―脱工業化の設計図等→自然との共生を模索―の未来像を巡らせて終わる。京急沿線を世界史的、とりわけ東アジアのコンテキストで捉え直したことが画期的だ。ここで目次を掲げてみよう。その前に本書の狙いを著者が書いているので覗いてみたい。

「京急沿線各地での生産活動と生活(住居、行楽、住民運動など)とが、臨海工業地帯の発展とともにどう変わっていくのかを具体的に追跡したい。本書はあくまで沿線史ですから、各章には京急以外にも企業家、政治家、住民、宗教家など様々な人物が登場します。京急は時として主役を、また脇役を演じるでしょう。なお、特別出演として軍隊(帝国陸海軍、占領軍、在日米軍、自衛隊)が登場することを予め補足しておきます。神奈川県にとって軍隊は戦前・戦後を通じて大きな存在であり、それは湘南電鉄、京急やその沿線自治体に数々の影響を与えてきました。京急沿線に注目することは、世界各地からの資源輸入の背後にある日米安保体制を足許から見直す機会にもなるでしょう。」(本文P.10―P.11)

第1章 世界史のなかの京急沿線 第2章 川崎―初詣からハンマーへ 第3章 羽田・蒲田・大森―行楽、空港、高度成長
第4章 品川―帝都直通の夢
第5章 鶴見~新子安―生活と生産との相剋
第6章 日ノ出町・黄金町―直通、戦災、占領
第7章 上大岡~杉田―戦後開発の優等生
第8章 富岡~金沢八景―おもしろき土地の大衆化
第9章 逗子海岸と馬堀海岸―残る砂浜、消えた砂浜
第10章 安針塚~横須賀中央―軍都の戦前と戦後
第11章 浦賀と久里浜―工業化とその蹉跌
第12章 三浦海岸~油壺―三崎直通の夢と現実
あとがき、関連年表

筆者的には第6章、第10章~第12章が印象的。どの章から読んでもいい。鉄道史はもちろんのこと、政治経済史、環境史、都市史、社会史、軍事史、不動産史などのアプローチを可能にする、多面的な読み方ができる本だ。ぜひ薦めたい本。
CPCNo.9 エコーする〈知〉A5判、174頁、クロスカルチャー出版 2018年12月25日刊 定価 本体1,800円+税。

【追記】著者の小堀聡先生が地域情報紙『タウンニュース』横須賀・三浦版の「人物風土記」に登場しました。
その記事を読むはこちら→「20190201112835.pdf」(2019.1.1 記)


2020/04/13

超人の気になるニュース 新コロナウィルス感染拡大のニュース 余滴

【追記25】NYCを含むニューヨーク州が、今大変なことになっている。新コロナウィルス患者が急拡大していて収容施設が追いつかないのだ。全米の感染者数は、69197人、死者数が1046人、その約5割がニューヨーク州だ。かつて友人がいて何回か訪ねたことのあるクウィーンズ地区では、屋外にテントを設置して対応しているという。医療崩壊の危機に晒されている。今朝の毎日新聞朝刊には、ジョンズ・ホプキンズ大などの集計を基に作成した(25日夜)感染者と死亡者が掲げられている。【写真左下】

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【最新データの図表右上: 毎日新聞2020年4月14日朝刊より】

日本の東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏域の住民は、昨日この週末の不要不急の外出は避けるようにと関係の自治体の首長がテレビ会議で協議し要請した。(2020.3.27 記)

【追記26】NHKBS「キャッチ!世界のトップニュース」の金曜日の@NYCの現地キャスター、マイケルさんは、先週セントラルパークで新コロナウィルス対策について街頭インタビューを行っていたが、今朝急遽メイン州ポートランドの妻の実家から放送していた。5時間かけてニューヨーク市から逃亡したという。子どもはオンライン授業とマミーの個人レッスンで凌いでいると語っていた。(2020.3.27 記)

【追記27】アメリカでは政府が民間会社に強制的に製造委託できる法律の適用で(朝鮮戦争以来初めて)、ジェネラル エレクトリックス(GE)に不足している人工呼吸器の製造を依頼したというし、また、ニューヨーク市では駐車場にテントを張って臨時の遺体安置所を作っていると報道された。イタリアでは新コロナウィルス感染が酷い北部地域に、イタリアのほかの地域や海外から医療関係者が応援にかけつけている。一方、新コロナウィルス感染の震源地の武漢では、徐々に封鎖が解除されているという。(2020.3.30 記)

【追記28】今朝の「キャッチ!世界のニュース」ではフランスのメディアが中国の武漢の墓などを取材した結果、公表されている新コロナウィルス感染で死亡した人の数が、統計数字の3000人台よりはるかに多いと数字のまやかしを指摘していた。(2020.3.31 記)

【追記29】日本の現在の新コロナウィルス感染者数は6748人、死者数は98人。(4月14日現在、感染者数は8141人、死者数159人)

全世界では感染者数は182万人達し、死者数も11万人に。最近特に多いのがアメリカで感染者数は55万人、死者数2.1万人以上。その半分はニューヨーク市を含むニューヨーク州だ。が、ここにきて入院患者が減少していると少し明るいニュースも。イギリスではジョンソン首相が新コロナウィルスに感染し入院していたが無事退院。医療従事者の努力が奏功したと感謝を意をSNSに投稿。彼はstay homeを強調していた。そのイギリスの感染者数は7.9万人、死者1万人以上、ドイツの感染者数12.6万人、死者2.9万人以上。今ドイツの医療体制のスピードが注目されている。フランスの感染者数は10万人、死者1万人、フランス社会がコロナの影響ですっかり変貌したらしい。イタリアの感染者数15万人、死者1.9万人、ピークアウトの現象と。スペインの感染者数16万人、死者1.6万人。遺族が新コロナウィルスで亡くなった父親の埋葬先を1週間かけて探し当てたニュースには胸が痛むが、感染防止のため死亡しても家族との引き合わせはできないらしい。酷い現実だ。(2020.4,13 記)

2020/04/10

超人の詩鑑賞 T・S・エリオット『荒地』エトセトラ

T・S・エリオット作
『荒地』 (The Waste Land)


The Burial of the Dead


April is the cruellest month, breeding
Lilacs out of the dead land, mixing
Memory and desire, stirring
Dull roots with spring rain.


Ⅰ 死者の埋葬


4月は最も残酷な月、死んだ土から
ライラックを目覚めさせ、記憶と
欲望をないまぜにし、春の雨で
正気のない根をふるい立たせる。
(岩崎宗治訳)


四月は残酷極まる月だ
リラの花を死んだ土から生み出し
追憶に欲情をかきまぜたり
春の雨で鈍重な草根をふるい起こすのだ。
(比較参照: 西脇順三郎訳)


『荒地』Ⅰ 死者の埋葬 冒頭4行。

訳注。『荒地』は難解な詩である。絵画や文学におけるモダニズムに親しみをもっている読者は、シュールリアリズムにおけるコラージュを見るように、この詩を読みとることできるかと思う。だが、この詩は意味を拒否したコラージュではない。一見ばらばらな断片の集積に見えようと、この詩は意味への意思をはっきりともっている。〈中略〉。第一次大戦後のヨーロッパの荒廃を意味するものとして受け取られた。1922年の歴史的情況において、それは正しい理解であった。だが、この詩はそうした時事的関心を超えて、人類史の中の死と再生についても深い洞察を含んだ詩である。『荒地』という題名は、中世ヨーロッパのアーサー王伝説の中の「聖杯伝説」から来ている。―T・S・エリオット作 岩崎宗治訳『荒地』 岩波文庫 2019年より引用。


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4月は笑えない、最も残酷な月だ!
現代人類史に暗い影を落としている。
コロナが猛威をふるって
人間社会を危機にさらしているのだ。


今朝の東京駅構内は人は疎らで異様にがらんとしていた。
昨夜担当大臣が都内をパトロールして8割かた夜の不要不急を避けているか偵察したとメディアのインタビューに応えていた(実際に目にした光景は4割くらいと)。8割かただとコロナ感染拡大が収まるとみての行動だ。まさしく監視社会。それにしても目に見えない戦争は怖いが、その光景はさらにディストビアの様相を呈している。


【追記】「西脇順三郎を偲ぶ会」の事務局から届いたばかりの小冊子『幻影』No.36の最新号(太田昌孝先生の講演と永田隆史先生の寄稿など)と毎日新聞(2020年1月4日)文化欄(文学逍遥第22回案内人大野裕之(脚本家・プロデューサー)『西脇順三郎詩集』)を読むはこちら→

西脇順三郎詩集 - 20200501110938.pdf


幻影最新号 - 20200501114801.pdf

【追記2】「西脇順三郎を偲ぶ会」会報『幻影』最新号(No.36 2020.1)を楽しく読んだ。太田先生の西脇詩への熱い思いは、至るところに散りばめられていて読む者にもその情熱が伝わってくる。『西脇順三郎物語』の有効活用は太田先生はじめ会員の方々の手弁当によって実践中と会報にも書かれていた。願わくば太田先生の執筆による(共著)『詩人西脇順三郎―その生涯と作品』も活用してもらいたい。有名な「天気」や「雨」の詩の評釈は何度読んでもおもしろく新鮮だ。永田隆史先生の西脇順三郎英詩のことやT・S・エリオットの『荒地』詩の訳や語釈の話には、先生独自の深い味わいを感じたほど。
コロナ禍の4月で思い出したのが、T・S・エリオットの詩で、筆者はほんの触りを書いたのだ。(2020.5.5 記)

2020/04/06

超人のコロナ感・考

「自分はすでに感染しているが発症していないだけ、という意識でみんなが行動してほしい」というアメリカCNNテレビの医療チーフキャスターを務める医師の言葉を心療内科医海原純子氏が自分のコラム、毎日新聞日曜版「新・心のサプリ」で紹介。コロナに負けるな、コロナファイターも登場し、壇蜜ならぬ、「密閉」「密集」「密接」の3密を守れと要請する小池東京都知事。スローガンが好きな政治家か。今、急拡大の恐れがある新コロナウィルス感染者だが、次々と“新外来語゛、横文字生語”も登場して、こちらも混乱気味だ。なるべくこなれた日本語にして関係者は発表してほしいのだが・・・。なんだかねぇ。

ソーシャルディススタンス(social distacing)
オーバーシュート(overshut)
パンデミック(pandemic)
ロックダウン(rockdown)
クラスター(cluster)
エッセンシャル ワーカー(essential worker)
ニューノーマル(new normal)

2020/04/02

超人の小さな花見 もうひとつの桜、満開

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コロナ騒動の中もうひとつの桜、満開。

2020/04/01

公文書問題考

政府公文書改ざん問題でなぜか唐十郎の『佐川君からの手紙』は、猟奇的な事件にあやかった演劇人の小説で、芥川賞を受賞した作品(パリにいた佐川一政氏から自分をモデルにした映画の脚本を書いてほしいと依頼されたが、小説を書いたのが真相らしい)。早いものでもう11年が経つ。いや、もっと前だと思っていたが・・・。2年前に森友学園の国有地売却問題を巡って、国会で証言した当時財務省理財局長の職にあった佐川宣寿氏と同じ苗字、ただそれだけ、連想ゲームの類いである。強引にこじつければ、一方は、世間を恐怖に陥れ人間技とは思えない殺人犯(佐川一政)の苗字を借りた小説のタイトル、他方は、あってはならない政府公文書改ざんの官僚トップ、しかも改ざん指示で末端の部下を自殺に追い込んだ張本人の苗字で、両方とも普通ならありえへん話。


 さて、週刊『文春』2020年3月26日号は、森友学園の国有地売却問題で自殺した財務省職員の手記が掲載されたことで53万部を完売したらしい。一部440円だから➡この号だけで2億3000万以上!1週間以内だから凄すぎ。筆者は何軒か駅の売店や書店に出向いたが品切れだった。ほとんど諦めかけていた頃、思わぬところで見つけゲット(その記事を読むはこちら→文春2020年3月26日号 - 20200325162450.pdf)。なかなかセンセーショナルな記事である。記事の執筆者は、当初から森友問題を取材した大阪日日新聞の記者。しかし、今日国会では安部首相が再調査を拒否したが、透かさず手記を書いた職員の妻が、調査されるのは安部首相や麻生財務大臣と抗議のコメントを出した。それをTBSの午後11時のニュース番組で知った。やはり官僚のトップのそんたくがあったとの疑惑が消えない。モヤモヤ感が残る。ここは今はただの人である佐川氏が国会に出てきて真実を語るべきだろう。亡くなった財務省の職員の死を無駄にしないためにも。そもそもは安部首相が国会で自分が嘘を言っているなら議員を辞職するという大見栄を切ったことから始まったのだ。当時理財局長だった佐川氏にプロセス、否、真実を語ってもらいたい。


【追記】藤原節男のメール【ドンキ・ホーテ】の2020年4月6日の配信から。2020/04/04付けの YouTube動画に、「森友事件、赤木俊夫さん(享年54)の自死の真相!」について、久米宏と相澤冬樹の対談があります。ぜひ、ごらんください。https//bit.ly/3bLKTn4


【対談要旨】2018/3/7 責任を感じ、命を閉じた赤木さん。
その弔問に訪れた同僚の一人が叫んだ。「赤木を殺したのは朝日新聞だ!」
2017/2/8、森友事件(木村真豊中市会議員が、情報公開請求した当該国有地の売却額を非公表とした国の決定に対し、大阪地裁に提訴。その直後に記者会見)をNHKが初めて報じた。NHK担当記者であった相澤冬樹は、安倍昭恵夫人が、日本初の神道系小学校「瑞穂の國記念小學院」(学校法人森友学園)名誉校長に就任しているのことに触れて記事を書いた。しかし、NHK担当デスク(上司)が、安倍昭恵名誉校長のことを削って(「刺激が強すぎる」と忖度して)、森友事件(国有地売却問題)を報じた。その翌日、事前に調査を進めていた朝日新聞は、安倍昭恵名誉校長を大きく報道した。2017年2月17日、森友学園への国有地売却問題に関する国会答弁にて、安倍首相は「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」と発言。さらに、2017年2月24日、国会答弁にて、佐川宣寿元財務省理財局長は、森友学園との交渉記録をめぐって「交渉記録はなく、面会などの記録も残っていない」と答弁。その直後の2017/2/26以後、佐川宣寿元財務省理財局長の指示で、財務省近畿財務局が公文書改竄に手を染めることになる。その一年後、朝日新聞は、公文書改竄の事実を掴んで、この事実を公にした。


赤木俊夫さんを殺したのは、朝日新聞では無い。彼を殺したのは、財務省本省の佐川宣寿元財務省理財局長だ。肝心な時は、みな、知らぬ存ぜぬ顔で、責任を全て赤木俊夫さんに押しつけた。彼の奥さんは、ずっと、そのことを心に秘めていた。


相澤 冬樹(相沢 冬樹、あいざわ ふゆき、1962年 - )は、日本のジャーナリスト。宮崎県生まれ。ラ・サール高等学校を経て、東京大学法学部卒業。1987年、日本放送協会(NHK)に記者職で入局。NHK山口放送局、NHK神戸放送局、東京報道局社会部記者、NHK徳島放送局ニュースデスク、NHK大阪放送局大阪府警察キャップ、NHK BSニュース制作担当、2012年大阪放送局、2016年大阪放送局司法キャップを歴任。森友学園問題を取材する中、2018年5月、記者職を解かれ考査部に異動。同年8月NHKを退職、翌9月新日本海新聞社に入社。現在大阪日日新聞論説委員・記者。


 

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