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2020/02/27

超人の面白映画・ドラマ観賞 ウィンストン・チャーチルや吉田茂を題材にした映画とテレビドラマ

政治家を扱ったドラマと映画を日曜日と月曜日に続けて観た。前者はイギリスのウィンストン・チャーチル元首相で、後者は日本の吉田茂元首相である。両方とも偶然観賞したにすぎないが、もっとも後者の吉田茂については、テレビ東京が開局55周年記念と銘打って日曜日の夜に池上彰司会で特番を組んだほどで、その力の入れように引きづられた感じだ。スカパー映画の『ウィンストン・チャーチル ヒットラーから世界を救った男』は、第二次世界大戦初期、ナチスドイツによってフランスが陥落寸前まで追い込まれ、イギリスにも侵略の手が及びかけた最中、連合軍が北フランスの港町ダンケルクの戦いで窮地に陥る、その間近に迫った首相の決断までの苦悩の日々を軍関係者、秘書や夫人など側近をまじえて追ったもので、連合国の総指揮官としての重責をリアルに描いている。和平か徹底抗戦かの究極の選択に迫られるチャーチルの姿が印象的で、また、ラジオを通じて訴えた演説も感動的。リーダーシップを発揮して危機を回避したのだ。

他方、芸人鶴瓶演じる吉田茂の『アメリカに負けなかった男~バカヤロー総理 吉田茂~』は、第二次世界大戦後のアメリカ占領時期を脱却し、日本を独立に導べくサンフランシスコ講和条約締結前後の首相の動静をユーモラスに描いている。もちろんチャーチル、吉田茂とも実際にはイギリスで会っているはずだ。吉田茂は外交官でイギリス大使としてイギリスに赴任していた。戦後すぐに政界入りした遅蒔きの政治家なのだ。筆者が興味を持ったことの一つは、側近の白州次郎や麻生和子(その独特の文体で知られた吉田茂の長男、文芸評論家吉田健一は出てこなかったようだ)の存在そしてブレーン育成私的機関の吉田学校の面々だ。遠い昔、ホテルニュージャパンが火事で焼かれる前、外務大臣を務めた藤山愛一郎事務所と共に保守政治評論家の戸川猪左武氏の事務所もあって、当時赤坂東急ホテル内の書店でアルバイトをしていた筆者は注文書籍や定期購読している週刊誌などの雑誌類を届けていたのだ。微かな記憶を辿れば、その時その政治評論家は小説吉田学校を週刊誌に連載中だった(戸川氏はその何年か後に急死。死因は腹上死だった。筆者はすでに就職していてこのニュースを週刊誌か何かで知って驚いた)。さて、その吉田学校の面々で、このドラマでも活躍振りが描かれているが、今さらながら驚かされるのは錚々たるテクノクラートたちだ。今はソンタクの時代なのか官僚の劣化が目立つ。気骨な人たちが少ないような感じられる。
大磯の吉田茂邸でくり広げられた戦後政治は、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、宮澤喜一ら後の首相に就く人材を登用した、ある意味で密室政治、強い個性でリーダーシップを発揮して難局を乗り越えていく、パワフル ポリティシャンによって始まったといっても過言ではない。その秘書的役割を担ったのが英国仕込みの白州次郎だった(彼の本や細君の正子女史の本も少しは読んだ)。終戦連絡事務局に関わり、流暢なキングズ イングリッシュでマッカーサーやGHQの幹部たちと交渉しながら吉田を助ける。白州次郎役の生田斗真の演技力も様になっていたが、やはりサンフランシスコ講和条約の日の演説を英語原稿から日本語原稿に急遽替えて、しかも巻き紙の原稿を読み上げるという離れ技を展開したのだ。演出の妙技というべきか外交の晴れの舞台の圧巻だ。しかし、このドラマでは主役の吉田茂役を鶴瓶に抜擢したところが憎い。その仕草に自ずとユーモラスが感じられて、より親近感がわくから不思議だ。吉田の身の回りを切り盛りしたのは新橋芸者上がりの松嶋菜々子演じるこりん、なかなか物静かにみえて賢そうな女性である。吉田を動の人と捉えれば、こりんは静の人だろう。このバランスが吉田にとっては居心地良かったのかもしれない。今も残るJR戸塚駅近くの“ワンマン道路”、駅に隣接している開かずの踏切―何年間か前にやっと開通した―に嫌気がさして、大磯の自宅に帰るための迂回路をわざわざ造らせてしまったのだ。ワンマン宰相といわれる所以である。

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