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2019/12/02

クロカル超人が行く 240 横浜中区 県立神奈川県立文学館「中島 敦展」余滴

「三月記」

唐の玄宗皇帝の時代。李徴は、若いころから学問に秀で、科挙に及第して官吏となったが、片意地で協調性がなく、人と交流することもほとんどなかった。下級官吏でいるよりは、詩人として名を残そうと役人を辞めるが、文名は上がらず、果てに失踪してしまう。
失踪の翌年、同じく官吏で、李徴の数少ない友人であった袁さんが、役目で山道を行くと、猛虎に遭遇する。「危ないところだった」と呟いたその声は、紛れもない、失踪した李徴のものだった。李徴は、己の数奇な運命を静かに語り出す。


「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」によって虎と化した男の独白を通じ、人間心理の深淵に迫ったこの作品は、発表から80年近く経ったいまも、広く読み継がれている。
李景亮撰「人虎伝」という中国の古典をもとに書かれてはいるものの、「人虎伝」と「山月記」では、李徴が虎と化した理由が大きく異なっている。また、自筆ノートからによると、(中略)「ボク場合、自尊心といふやつが、猛獣でしたよ」と書いている。
―図録「中島 敦展 魅せられた旅人の短い生涯」P.42より

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