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2019/10/09

超人の面白読書 143 粥塚伯正著 詩集『婚姻』続

装丁はうすいピンクに昆虫の人工的な内臓が想起されるような、昆虫の誕生のようなインパクトのあるデザイン。
詩と詩人との婚姻を夢みつつ、ようやく、今、詩集『婚姻』を結ぶことができた。『婚姻』の誕生を歓びつつ、詩を書き続けている私を歓びつつ、これからも詩を書いていく。(あとがきより)

筆者的には初期の青春期の詩作品『乱球』の詩篇にはキラキラ感やヤンチャ感があって面白かったが、新詩集には丸くなって毒性がフェイドアウトしている感じを受けた。水のイメージもいいが少し明るさもほしい。自分の言葉を紡いでより柔軟な、より自由度の高い世界を描いてほしい。詩神(ミューズ)は純粋さや優しさに宿るらしく、彼もその恩恵を受けて、〈ぷかプカ〉と羊歯類たちと照応しながら浮かんだり沈んだりして書き続けていくのかしら・・・。身体には気をつけて。

追記 友人から贈られたきた『日々の新聞』IWAKI BIWEEKLY REVIEW は、夕刊紙『いわき民報』を退社した2人が10数年前に創刊。タブロイド版12頁。一部400円。月2回発行、月800円。webpage: http://www.hibinoshinbun.com/そのローカル紙に彼のインタビュー記事が掲載されている。その記事に興味のある方はこちらを読まれたい→

日々の新聞特集いわきに生きる粥塚伯正氏 - 20191007131411.pdf

追記2 上記の詩2篇のあとの方の「ぼくは今日もいわきで生きている」の冒頭の行、

頬をかすめる毎時0・23マイクロシーベルトの
風に吹かれ3月11日のことを
思いだそうとしています

彼にしては珍しく社会性のあるメッセージだ。この詩の最後の詩句「しずまらず」のリフレーンも余韻を残す。筆者的にはまわりはしずかになってしまった、ととれた。
『日々の新聞』最新号は、遠野にできた風力発電を取り上げている。昨日の毎日新聞朝刊(2019年10月8日)の名物コラム「風知草」で、山田孝男特別編集委員は、関電高浜問題の意味と題して高浜原発の問題を歴史的におさえ、原発の現状を素描し関電上層部の厚顔ぶりを福島原発事故の東電に学んだと皮肉たっぷりに書いたあと、次のように締め括る。「ただでさえ計画実現がおぼつかないのに加え、原発マネー還流で電力会社の信用が地におちた。原発の再稼働には新規制適合のお墨付きと地元の同意が必要だが、誰が電力会社を信じるか。この時代、もう日本で原発は無理だ。高浜の問題は、その流れを決定づけた。」もう日本では原発は無理だ。小泉進次郎よ、その流れを親子で創れ !!

【余談】 大分前にこの友人から詩人草野心平の弟、草野天平の評伝を書いている人がいて出版したいと相談を受けたことを先ほどふと思い出した。その人こそが『日々の新聞』の発行人――。
ひょんなところで
つながる
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