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2019/10/26

超人のジャーナリスト・アイ 176 いわき市平下平窪・中平窪などで床上浸水の水害

スーパー台風19号は昨夕静岡に上陸して関東から東北を通過して、13日の午後には温帯低気圧になり太平洋に抜けた。予想をはるかに越えるスーパー台風の威力は、静岡、神奈川、千葉、東京、埼玉、群馬 、栃木の河川を次々と氾濫させるほどパワフルで地域に深刻かつ甚大な被害をもたらした。また、長野県の千曲川流域、福島県の須賀川、郡山市の阿武隈川、いわき市の夏井川も堤防の決壊で住宅が冠水(福島県のあとも宮城県や岩手県でも被害が)。未経験の自然災害である。いわきの水害の模様は地元夕刊紙が伝えている。その記事を読むはこちら→
http://www.iwaki-minpo.co.jp/
夏井川といえば思い出す、それこそ大昔、台風の影響で川の水かさが増し中洲で遊んでいた少年らが取り残されて消防団に救出された事件ー。 それにしても気象庁やテレビで再三注意を呼びかけているにもかからず、川の増水を見に出かけて自ら命を落とした人がまたいたことである。至極残念だ。気持ち的には分からないこともないが、ここは踏ん張りどころ、止めて耐えることと肝に命じるべきだ。自然を甘くみてはいけない。

水害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。元気を出して一早い復旧を望みます。

【追記】 テレビ報道で分かったことだが、水害救助でハプニングも。一つは90歳を越えた高齢者を助けようとした矢先に流されたこと、他方は、孤立した人をヘリで救助の際にフックしてヘリに持ち上げるが、そのフックを救助隊員が装着し忘れて落下、病院に搬送されたが死亡したことだ。何とも気の毒な話だ。また、浄水場が水浸しになり断水を余儀なくされた。いずれもいわき市平で起きたスーパー台風直後の出来事だ。 今回のスーパー台風19号の特徴は埼玉、長野、群馬、栃木の海のない県を襲い、いろんな河川が氾濫したことだ。気象の想定外が日常化しつつある。地球温暖化や気候変動が大きく関わっている。身近なところでは各自治体作成のハザードマップをよく見ることやまた、国の治水政策の抜本的見直しが急務だろう。

【追記2】今朝のNHKのニュースでスーパー台風19号で水害にあったいわき市内の高齢者の一件は、言葉にならないほどショッキングな出来事だ。一軒家の家に高齢者夫婦のみで暮らしていて、台風で水かさが家の床上まで上がり、2階に避難しようとしたが足が悪く階段を上れない。奥さんが先に上ったようだが彼は足が悪いせいでどうしても2階には行けない。それで長い間お世話になりましたと奥さんに告げて水の犠牲になった。その生前の写真が痛々しい。何ともやるせない。こういう最後の見放し方があるのか。酷いの一言に尽きる。家族、地域の互助会、自治体の助けがなかったのか。ここにも非常時に備えることの大切さの教訓がある。自助、共助、公助の精神が浸透し生かされることを切に願いたい。筆者的にはこの集落がこういった災害で登場するとは夢にも思わなかった。大昔は田んぼばかりの地域で、湿地帯で住宅を建てるのが不向きの一部を除いて、高専教員住宅、市営住宅など集合住宅や一戸建てが次々と建てられ、それこそ夏井川の堤防付近までびっしりと並ぶようになった。半世紀ほどで景色は一変したのである。近くにある愛谷堰では鮎取りや水浴びをしたものだ。嗚呼。
そうそう、思い出した、今も残る愛谷堰近くの地名の「寺内」は、大昔ここに寺があったが大洪水があって今は山裾にある。地名だけが存在していることを付言しておこう。

【追記3】毎日新聞の2019年10月19日の記事から。https://mainichi.jp/articles/20191019/k00/00m/040/117000c

2019/10/11

超人のジャーナリスト・アイ 175 2018・2019年ノーベル文学賞発表

不祥事により去年のノーベル文学賞が中止されたため、今年と去年のノーベル文学賞が同時に発表された。ポーランドの作家オルガ・トカルチュク氏とオーストリアの作家ペーター・ハントケ氏に贈られた。珍しく中央ヨーロッパでの受賞である。またもや賞を逸した村上春樹は、出身地の神戸で同級生とそのニュースを聞いていた。71歳になった村上春樹の顔にもさすがに苦笑いが―。前日にはノーベル化学賞は旭化成の名誉フェローでリチウムイオン電池開発者の吉野章氏に授与すると発表された。ほかの2人のアメリカの研究者とともに。賞金は1億円弱。  日本人では8人目。下記はノーベル文学賞の発表を伝えるスウェーデンの新聞『8 Sidor』。

https://8sidor.se/kultur/2019/10/de-far-nobelpris-i-litteratur/

オーストリアの作家ペーター・ハントケ氏は、コソボ紛争で戦争犯罪者として裁かれている指導者(ミロシェビッチ)の支持者と批判されているが、スウェーデンアカデミーは、政治ではなく彼の文学に関心があるだけと語っている。

2人のノーベル文学賞作家の邦訳は白水社や論創社で刊行されているらしい。

2019/10/09

超人の面白読書 143 粥塚伯正著 詩集『婚姻』続

装丁はうすいピンクに昆虫の人工的な内臓が想起されるような、昆虫の誕生のようなインパクトのあるデザイン。
詩と詩人との婚姻を夢みつつ、ようやく、今、詩集『婚姻』を結ぶことができた。『婚姻』の誕生を歓びつつ、詩を書き続けている私を歓びつつ、これからも詩を書いていく。(あとがきより)

筆者的には初期の青春期の詩作品『乱球』の詩篇にはキラキラ感やヤンチャ感があって面白かったが、新詩集には丸くなって毒性がフェイドアウトしている感じを受けた。水のイメージもいいが少し明るさもほしい。自分の言葉を紡いでより柔軟な、より自由度の高い世界を描いてほしい。詩神(ミューズ)は純粋さや優しさに宿るらしく、彼もその恩恵を受けて、〈ぷかプカ〉と羊歯類たちと照応しながら浮かんだり沈んだりして書き続けていくのかしら・・・。身体には気をつけて。

追記 友人から贈られたきた『日々の新聞』IWAKI BIWEEKLY REVIEW は、夕刊紙『いわき民報』を退社した2人が10数年前に創刊。タブロイド版12頁。一部400円。月2回発行、月800円。webpage: http://www.hibinoshinbun.com/そのローカル紙に彼のインタビュー記事が掲載されている。その記事に興味のある方はこちらを読まれたい→

日々の新聞特集いわきに生きる粥塚伯正氏 - 20191007131411.pdf

追記2 上記の詩2篇のあとの方の「ぼくは今日もいわきで生きている」の冒頭の行、

頬をかすめる毎時0・23マイクロシーベルトの
風に吹かれ3月11日のことを
思いだそうとしています

彼にしては珍しく社会性のあるメッセージだ。この詩の最後の詩句「しずまらず」のリフレーンも余韻を残す。筆者的にはまわりはしずかになってしまった、ととれた。
『日々の新聞』最新号は、遠野にできた風力発電を取り上げている。昨日の毎日新聞朝刊(2019年10月8日)の名物コラム「風知草」で、山田孝男特別編集委員は、関電高浜問題の意味と題して高浜原発の問題を歴史的におさえ、原発の現状を素描し関電上層部の厚顔ぶりを福島原発事故の東電に学んだと皮肉たっぷりに書いたあと、次のように締め括る。「ただでさえ計画実現がおぼつかないのに加え、原発マネー還流で電力会社の信用が地におちた。原発の再稼働には新規制適合のお墨付きと地元の同意が必要だが、誰が電力会社を信じるか。この時代、もう日本で原発は無理だ。高浜の問題は、その流れを決定づけた。」もう日本では原発は無理だ。小泉進次郎よ、その流れを親子で創れ !!

【余談】 大分前にこの友人から詩人草野心平の弟、草野天平の評伝を書いている人がいて出版したいと相談を受けたことを先ほどふと思い出した。その人こそが『日々の新聞』の発行人――。
ひょんなところで
つながる
つながる

2019/10/08

超人の面白読書 143 粥塚伯正著 詩集『婚姻』

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雨の練習

あめあめ
あめ降る
地面です

あめあめ
あめ雨降る
学校です

きょうは雨の授業です
これから雨に入る練習です
はじめます

整列
雨も整列
雨にならへ
ひとりの生徒が
雨の数を
かぞえはじめると
みんなかぞえはじめる
雨じゃないことまで数にいれ

校庭で
さわりあった
こどもたちの聲が
道ばたに流れてゆき
集まってきて
相談しあっている
まとまらないから
ぼくしゃがむね

あめあめ
あめ降る
地面です

さあみんな散らばらない
雨に入る練習つづけるよ

ぼくは
たえまなく降っている雨をみている
みどり色の計画をしたことがあった
ぼくは雨をよけず
新しい天体の設計図をつくっていた
砂場ステーションを崩したとき
世界の環っかもいっしょに崩れていった
いろんなことを考えていたんだ
同級生の目玉が

雨のなかを泳ぎはじめた
泳ぎつかれ雨滴のなかに入って
休んでいる

みんな雨に入れないから
先生の番だからね
ぷーっ プーっ
笑わない!
先生は雨を通りぬけたけど
うしろのほうからやってきた
別のひとになって
それっておとなの特性だとぼく思う

はい、雨のなかに入れたひと

一滴の雨のなかから
指先がでてくる
みんなでひっぱる
ひっぱりだされたのがぼく

誰だかわかりません
先生は、
なんか歪んでいるけど
すぐもとに戻るからねといっている

ひとり入れたから
これで雨の練習おしまいだって
みんな散っていく
校庭にコウモリ傘が立っている
きっとここは宇宙になるところだ
ここから星や環っかとばすんだ
ぼくのからだまだちょっと粘菌ぽいけど
雨のなかに入れたからね
あと、せんせ
いいわすれたけど
きょう身長一センチのびました。


ぼくは今日もいわきで生きている

頬をかすめる
毎時0・23マイクロシーベルトの
風に吹かれ
3月11日のことを
思いだそうとしています

(中略)

鎮まらず!
鎮まらず!

死者たちよ叫びつづけよ
この惨状!

鎮まらず!
鎮まらず!
死者よ生者よ
たましいよ

生きつづけるため
生きつづけるため

しずまらず
しずまらず
しずまらず


2019/10/01

超人のジャーナリスト・アイ 174 環境活動家スウェーデンのグレタ・ツゥンベリ

気候変動問題でたったひとりで立ち上がった、スウェーデンの16歳の少女、グレタ・ツゥンベリさんが国連の気候変動行動サミットで力強い英語で涙ながらに演説。経済優先を進める為政者たちに向かって地球温暖化等の環境破壊が進んでいることを訴えた。世界の若者がグレタ・ツゥンベリさんに賛同してこの地球温暖化・気候変動問題をめぐって立ち上がった。その数400万人。新しい地球規模でのデモしかも若者が中心のデモが、世界的な広がりを見せているなか、日本をはじめアメリカ、中国、ドイツ、フランス、イギリスなどの先進国首脳が集まったニューヨークの国連本部で更なる具体的なCO2削減等が話し合われるか注目だ。アメリカやブラジルなどは反対しているが・・・。 BBCの関連サイト。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-49874304

 

 

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