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2019/08/12

超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 14

日本では出版関係は、東京特に千代田区、文京区、新宿区辺りに集中しているが、ドイツでもいくつかの都市に集中しているようだ。放送・出版・音楽ソフトなどのメディアミックス・コングロマリットのベルテルスマン(ペンギン・ランダムハウス社などを傘下にもつ大企業。売上額は163億5600万ユーロ)の本部はノルトライン=ヴェストファーレン州ギュータースローにある。ドイツの大手出版社はスプリンガーナトウレ、クレットグループ、ウェスターマン出版グループ、ランダムハウス、バスタイ・リュッペ、エス・フィッシャーなどだが、多くの出版社はベルリン(146社)、ミュンヘン(114社)、シュトゥットガルト(76社)などの都市にある。最大チェーン書店のタリアの本部は北のハンブルグ、マイヤーシュ書店は西のアーヘン、取次店KNVはシュトゥットガルトに(P.193)。

ここでアメリカも入れた出版関係3ヵ国比較。

               日本              ドイツ          アメリカ

人口       1億2,680万   8,279万       3億2,720万

出版社   3,435             3,000            2,600

書店数   12,026           6,000            5,000

売上      7,152億        1億2800万    2兆7803万

(書籍) ✳1ユーロ➡120円、1ドル➡106円で換算。

この表で見る限り日本は書店数が多い割には書籍売上額が少ない。意外なのは、ドイツが書店数が日本の半分と少ない割には書籍売上額が日本の1.5倍以上。因みに、ドイツの人口は日本の約65%だ。ちょっとした表からでもドイツ人は読書好きということが分かる。また、この特集2で出版流通部門を担う取次店は、日本、ドイツ、アメリカではその機能が違う。スピッツゲール典子氏が書いているように、価格拘束保護の下取次店は存在するが、日本ほど取次店の存在は大きくないようだしまた、非再販のアメリカよりは確かな存在意義を見出だしているようだ。書籍やデータの即日配送など。アメリカは出版社と書店との直接取引が大半で、その他のルートとしては出版社と読者を直接つなぐブック・クラブがある。因みに、出版取次会社は、日本には日販、トーハン(かつてはトーハン、日販だった)、大阪屋栗田(今は楽天傘下)、中央社、日教販、八木書店など20社ほど(かつては48社ほどあった)、ドイツ及びスイス、オーストリアのドイツ語圏にはKNV、リブリ、ウンベルトの三大書取次会社、アメリカにはイングラムやベイカー&テイラーがある(アメリカの書籍取次会社には、日本似た取次店の「ホールセラー」と中小出版社に代わって書店の受注、発送、営業も請け負う「ディストリビューター」がある)。しかし、前にも書いたように、日本のような委託販売や配本制度はない。


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