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2019/08/04

超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 11

ドイツ方式をモデルてして出版流通システムを大改革して書き手→出版社→取次店→書店→読者のいわゆる正常ルートの割合を、取次店のシェアを少なくして、出版社→書店→読者のルートの比率を高くするなど見直すことも必要になってきている。しかし、前にも書いたが、それでは再販制度を堅持しながら、出版社、取次店、書店の取り分、マージンをどう分配するのか、ドイツ方式だと出版社負担が増える。リスクを背負って出版活動をしている出版社にとっては頭の痛い問題だ。原材料費や人件費の値上げをも考慮し、仮にマージンを下げて本の値段をあげたとしたら、読者は高い本を買わざるを得なくなる。買い控えが起こるかも。特に硬派ものは益々売れなくなる・・・。取次店は大手ばかりに目を向けるではなく、出版文化の担い手として中小にも目を配って促進活動を強化することができるのか。星野氏が書いているように、取次店は読者や書店を意識したプロダクトアウトからマーケットインへのパラダイム変換をしようとしているらしい。パターン配本を抜本的に見直し、販売意欲のある中小書店をサポートできる目配りのある独自のシステムを構築してほしい。また、書店は独自の責任ある仕入れ能力を高め、責任販売を実行し返品を最小限に食い止める活動ができるのか。出版社は資金繰り的な安易な企画を止めてインパクトのあるしっかりした本づくりができるのか。そのような基本的なことが問われているような気がするのだ。

星野氏は締め括る。「本」の作り方や流通の仕方がどのように変化するのかを見極めながら、その時々に合わせた仕組みを編み出していく者こそが、次の時代の「出版人」であろう。(続く)

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