« 超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 7 | トップページ | 超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 9 »

2019/07/31

超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 8

はじめに――「出版危機」はマイナスなのか、近代出版システムの形成と衰退 完璧なプラットホームだった「取次システム」、プラットホーム崩壊が出版社にもたらすもの、ポスト「取次」時代の出版流通、書籍で成り立つ出版流通に、ドイツモデルから見る今後の出版流通 日本のモデルケース、高価格・低返品率、出版産業の変化で何が起こるか、おわりに 出版業界団体の機能強化も必要、あらたな「出版人」を待望する、が内容。ここでは出版流通を支えてきた総合取次会社の役割を最新データで現状を追い、その日本独特なシステムが雑誌の低迷で崩壊、あらたな活路を再び書籍に見い出す仕組みを模索し始めたというかなりインパクトのある小論だ。ドイツにあらたなモデルがあるとその現状報告をしているが、日本の出版風土に合うか充分な議論も必要だろう。ドイツでの出版社、取次店、書店のマージン配分も書かれているが、ここで注目すべき点は取次店の書店への即日配送システムだろう。また、ドイツでは雑誌はアメリカでも同じだと思うが、駅のスタンドか定期購読がほとんどで、書店は書籍だけを扱っていることである。しかも、日本のように取次店からの配本はなく、書店が事前発注して仕入れるシステムだ。で、書籍だけ扱って成り立つ要因がマージンの配分率だ。出版社の取り分が少なく、その分書店、取次店への配分率が高いという。だから本の価格が日本より1.5倍くらい高いのだ。この分だと出版社のリスクが大きいといわざるをえない。返品を最小限に留める書店の責任販売が問われるはずだ。

« 超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 7 | トップページ | 超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 9 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 7 | トップページ | 超人の面白読書 141 雑誌『世界』8月号の特集2 出版の未来構想 9 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31