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2019/01/24

超人の面白読書 135 三島由紀夫著『金閣寺』(新潮文庫)

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大昔学生時代のアルバイト先で、朝日新聞夕刊の「三島由紀夫、割腹自殺」の見出しを読んで衝撃を受けたことを覚えている。彼は自ら結成した盾の会メンバー4名とともに陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地(現防衛省)に立てこもり、総監を人質にしてバルコニーでクーデターを促す演説後割腹自殺を遂げた。三島文学の良き読者ではなかった筆者だが、三島由紀夫の名前は知っていた。マスコミはこの事件を大きく報道、日本国中に賛否両論が沸き起こったのだ。
その三島由紀夫の傑作、いな戦後文学の名作の一つ『金閣寺』を読んだ。恥ずかしながら遅すぎた読書体験と言わざるを得ないが(三島の人と作品などの論評は新聞や雑誌等で読んでいた)、筆者的にはこの作者の思想、自己顕示欲などについていけないところがあり、彼が書いた本を遠ざけていたことも事実。しかし、『文章読本』などは読んだ。そうそう、『花ざかりの森』や『豊饒の海』も途中まで読んで投げ出した。『豊饒の海』など三島作品のいくつかを再度これからチャレンジするつもり。
ところで、『金閣寺』を読むきっかけは、意外なところからやって来た。ノーベル賞候補に挙がったほどの世界的な作家は英語をはじめ外国語に翻訳されて世界中に読者を広げている。日本の作家では珍しく早くから世界的に知名度が高かった作家だ。また、スウェーデンアカデミーからの問い合わせに応じて、翻訳家で日本文学研究家、と同時に三島とも親交があったドナルド・キーンは、まだ若いのでそういう機会はまだまだあると師の川端康成をノーベル文学賞候補に推したことはつとに有名だ(ドナルド・キーンは、テレビ番組に出演した時に三島由紀夫の人柄に触れて、よく高級品を頂いたが、あまり好ましいことではないと言っていたのが印象的だ)。そう、筆者が過去何度も訪ねているニューヨークの書店にもあった。昨夏スウェーデンのアーランダ空港内の文庫本ブックショップにも確かあったように記憶する。
テレビでゲスト出演を果たしたオーストラリア出身のアーティストのサラ・オレーン(絶対音感の持ち主で日本語も上手しかも頭脳明晰。それと表情が妖精っぽい)が衝撃を受けた日本文学は、三島由紀夫の『The Temple of the Golden Pavilion』(『金閣寺』の英文タイトル) 20190128122355_00001だと語ったことに触発されて、英文を読む前にオリジナルを読まなければと読み始めたわけである。生きているうちに少しでも著名な古典や近現代文学の名作を読んでおこうとする自分なりのチャレンジの一環でもある。

追記 『The Temple of the Golden Pavilion』(写真は公共図書館で借り出したもの。1987年刊行のペンギンブックス版。現在絶版。何せ30年以上経っていて、焼けていたり破けていたりと本の状態が良くない。コピーもなかなか厳しかったが何とか読めるように工夫した。新たにヴィンテージ版を購入。しかし、ヴィンテージ版には「序論」がない!)の抜粋。 はじめの序論~P.6までとP.203~からおわりまでを読むはこちら→「20190128221509.pdf」

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