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2016/12/19

超人のドキッとする絵画 29 神奈川県立近代美術館 葉山館「陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展」

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昨夜のテレビ東京の美術番組『美の巨人たち』は、ピカソが55歳時に描いた20世紀最高傑作『ゲルニカ』、25歳時の作品『アヴィニオンの女たち』

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そして15歳時に描いた『科学と慈愛』を取り上げ、時間を逆戻りしながらピカソの早熟ぶりとその隠された苦悩それに創造と破壊に費やしたピカソ絵画の秘密を解き明かしていた。素直な子どもの絵を描くことがピカソの目標だったーそれはポップアートの第一人者谷川晃一にも当てはまる。今神奈川県立近代美術館葉山館で開催中の「陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展」の図録解説からも読み取れる(「子どもに向かって成長する」)。もっともこの展覧会は伊豆高原での絵画芸術活動の作品群だ。今までの色彩に森のイメージとしての“緑”が多用されているのも彼の新しい境地かも知れない。興味を引くのは宮迫作品もポップアートを得意とする画家だったが、谷川作品と比べると色使いはもちろんのこと、線描写が少し太くゆったりした感じを受けるのだ。おおらかさがあるといっても過言ではない。谷川作品も刺激しあってポップアートの完成度が高くなっているのを感得できるが、最近の諸作品は“緑の王国”とも言っていい、豊かな森に入り木々と呼応している豊穣なイメージを私たちに与えてくれる。そこでは時間がゆったりと流れているのだ。

絵画鑑賞後美術館の裏手の海に通じる散歩コースを回り葉山の海を一瞥、冬の光が眩しく海は穏やかだった。“額縁”にと一枚を写真に収めたら、さながら19世紀のターナーやコンスタブルの英国風景画が現前にあるような構図に。不思議な光景である。

追記 日曜美術館(2016年12月4日放送)「絵は歌うように生まれてくる~画家・谷川晃一森の生活~」を11日の再放送で観た。かつて前衛画家として名を馳せた谷川晃一氏の最新映像だ。伊豆高原での画家・谷川晃一さんの暮らしぶりを追った番組。コックをやっていたこともあるしく料理の腕前はなかなかなもの、さらに驚いたことには仏壇に向かって般若心経をすらすらと唱えていたことだ。時間が止まるようなゆったりとのんびりした芸術生活があって羨ましい。高齢にもかかわらず仕事に意欲的でアトリエでの絵筆を持つ仕草も若々しく見えた。

写真上から : 筆者撮影
西日を浴びた神奈川県立近代美術館葉山館
「陽光礼讚 谷川晃一・宮迫千鶴展」図録表紙 チラシ

眠りの舟 2001年 アクリル 紙 35.0×51.0cm(谷川晃一)
太陽の鳥 1993年 アクリル カンヴァス 90.8×116.50cm (谷川晃一)
キャラバン 2005年 ミクストメディア 43.0×33.0×12.3cm (谷川晃一)
南下するナウマン象 2005年 ミクストメディア43.0×33.0×12.3cm (谷川晃一)
旅のトランプ 2005年 ミクストメディア 43.0×33.0×12.0cm (谷川晃一)
マスク・ボックス 2005年 ミクストメディア 43.0×33.0×14.0cm(谷川晃一)

畑の至福 1992年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 141.0×103.0cm (宮迫千鶴)
奥の農場 1992年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 146.0×104.0cm(宮迫千鶴)
5月の風 1992年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 140.5×103.0cm(宮迫千鶴)
フィンランドの夏 1995年 コラージュ グアッシュ 紙 パネル 146.0×103.0cm(宮迫千鶴)

雑木林の音楽 2015年 アクリル 紙 パネル 73.0×103.0cm(谷川晃一)
神奈川県立近代美術館葉山館裏手から眺めた葉山の海

追記 一度だけ筆者は編集者のT 氏の計らいで谷川氏、宮迫さんと談笑する機会があった。もう遠い昔、宮迫さんからは便箋に書かれたメモをもらった記憶があるが、はてどこにあるか?その後何十年か振りで谷川氏とはドイツ文学者の種村季弘展でお会いした。大きな文字の名刺が印象的だった。

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