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2016/12/18

超人の生真面目半分転生人語 10 ウラジミール・プーチンロシア大統領の来日に思うこと

プーチンロシア大統領が12月15日に来日、山口県長門市の老舗旅館で日露トップ会談が行われた。翌日は場所を東京に移し共同記者会見で会談を終えた。会談時間は約2時間半。終わってみれば領土問題は進展なし。経済支援ばかり(約3000億円の経済投資)が 引き出された格好だ。プーチン大統領のしたたか外交が目立った。何だったの、こんなに期待を持たせて安倍首相!勘違いやら外交交渉の常道に見落としや読み間違いがあったのではと言われても仕方がないほどの成果のなさだ。
最近の地政学研究やトランプ次期大統領の登場で、地政学的見地に加えて“地経学”(2016年12月17日付毎日新聞朝刊2面を参照)見地も必要になってくるかも。最近の国際情勢の変化の中で、日本の立場をいかに国際社会にアピールするかがまさに問われているのだ。
土曜日夕方のTBS報道番組で金平キャスターが「読売新聞・日本テレビ記者がモスクワのクレムリンで来日前のプーチン大統領との会見で、領土問題はないとプーチン大統領の口から引き出したことはスクープだ」と語ったことが今回のプーチン大統領の訪日を象徴しているだろうか。そのプーチン大統領の胸の内を読み切れなかったということか。プーチン大統領に振り回されたか。メディアの騒ぎ立ても安倍首相の“意気込み”に乗った感じだ。元島民の女性はテレビのインタビューに応えて「期待したいが期待せず」の複雑な心境を語っていた。2時間半以上遅れて、予定の15分前に切り上げてさっと帰国してしまう神経もなんだが、日本の外交の脆弱さを見事に見せつけられた形である。最後は弘道館での柔道見学で日本滞在2日の外交日程を終えた。プーチン大統領到着前の長門市の老舗旅館周辺の警備は異常なほど厳しかったけれども、弘道館への道路の警備も物々しいかった。その警備員の一人に筆者が“プーチン車”のことを訊ねたら、「プーチン車はほんの2、3分前に通り過ぎたと」。オバマ大統領が鎌倉の大仏前の店に抹茶を食べに来た時は沿道に並んで写真を撮ったが、今回のプーチン大統領ではそれほどの関心はなかった。
安倍首相は今回の来日記念として幕末の日露交渉を象徴する「プチャーチン来航図」の複製画をプーチン大統領に贈ったとメディアが報じた。この船の歴史的なエピソードは和歌山県沖でトルコ軍艦遭難事件のそれと劣らず素晴らしい出来事だった。トルコは親日家が多いと聞くが、これからは日露関係も民間レベルでの交流をもっと盛んにしてロシアにたくさんの親日家を創り上げることが政治レベルでの硬直化を突き破る鍵かも知れない。

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追伸 NHKスペシャル「日ロ交渉の裏側」やフジテレビの番組「Mr.サンデー」に出演した安倍首相を見ていると何だかオプティミストにみえてしょうがないと思うのは筆者だけだろうか。メディアに対する偏見も露呈する首相だが、はて、この先の北方領土問題解決はどう進展するのかこれからも注視していく必要がありそうだ。ある程度対等な関係で相手に切り込んでいく強硬な姿勢も必要だろう。そこからみえてくるものを信頼する他ないのだ。日露関係の未来は過去の柵を一つ一つ解きほぐす道程だ。あらゆる面で相互理解を深めることが、結局は国益に繋がることかも知れない。

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