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2016/09/24

超人の面白テレビ観賞 ETV特集「武器ではなく命の水を~医師・中村哲とアフガニスタン~」 2

中村は医師ではあったが土木治水技術に関してはずぶの素人、それでも見よう見まねで図面を引き、自ら現場監督兼作業員として汗を流す。堰や取水口や堤防や用水路を造っていく作業は難事業で、土台の粘土がやわらかくて石積みしても崩れたり、クナール河(7000メートル級の山々の氷河が源流)に何度も巨石を運び重機で河に埋め込んでも、また、苦心作のコンクリートの塊も水に流されてしまうハメに。そんな折、地元福岡の筑後川の山田堰にヒントを得て斜め堰を造ることを思いつき、ようやく用水路へ水を送ることに成功。
ここで少し脱線ー。映像でこの光景を見てから少し経って思い出した。筆者の地元にも有名な灌漑用水路、安積疎水(那須疎水、琵琶湖疎水と並んで日本の三大疎水というらしい。今世界遺産に登録申請中)があるし、また、実家近くに規模はそれほどでもないがその類いの灌漑用水路、江戸時代建造の小川江筋もある。大昔その歴史を学んだがすっかり忘れていて、今回ネットで調べてみてある発見がー。それは取水用に斜め堰を夏井川に造ったと書かれていたことだ。しかも非常に珍しく日本で現存するのは3ヵ所しかないという。また、小学校時分にはよく仲間と水浴びや魚獲りに出掛けた灌漑用水路、愛谷江筋もあった!そう、要は地元にも斜め堰があったことに触れたかったのだ。幼い時は生活圏の一部だったため、その役割の重要さと歴史にそれほど関心がなかったのかも。それがアフガンの灌漑用水路建設の話で見事に繋がったのだ。より身近になった。小川江筋は実家の菩提寺のすぐ前を流れていて、水かさが増したときなど流れが速く吸い込まれるようで一瞬怖くなる江筋(用水路)でもある。
さて、アフガンの話に戻そう。アメリカの同時多発テロ事件の報復でアメリカの攻撃を受けタリバン政権が崩壊、大干ばつなのに空爆を続けることに中村は信じられない気持ちになる。おびただしい戦争難民がー。アメリカ軍機が飛びかう中、中村と地元作業員(1日240円の日当。中にはアメリカの傭兵だった人も)の用水路建設は続いた。用水路沿いに護岸の役割を果たす柳も植えた。やがてマルワリード用水路が完成する。着工から7年、全長25km、砂漠が見事に緑の沃野に甦った。5つの村落10万人に恵みをもたらした。村人が帰還し、水田から実りの米を収穫、畜産も再開してチーズも作られた。そして市が立つまでに成長。

生きと生けるものが和して暮らしていけること、これが確たる恵みの証である。世界の片隅ではあってもこのような事実が目前に見えることに感謝する。(続く)

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