« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »

2016/04/26

詩「日常」

日常

頑なに生きることは
日常を渡り歩くこと

誰にでもない
誰かのものでもない

認識をも押しやって
ひとつのものへ収斂してゆくこと

明日はと準備する
誰もが
一人生きることを
(おお それこそ黄金の搭)

望みながら
明日という日常をたずさえても
ぶらつけずに籠るのだ

頑なに生きることは
仔細な日常を歩行すること

おまえにでもない
おまえらのものでもない

みんな誰もが
言葉を
言と葉に分解しては
もとに戻らぬ不快さに

嘆き
或いは 悲しいという
或いは 淋しいという

何だか動物たちの声に響く

季節は春を告げるというのに
白々した日常の
大きな倦怠の欠伸
だが 動物たちの声は
不協和音などという
高尚なメロディーを轟かせはしない
太い低音の合唱で
始まり終わる

頑なに生きるとは
日常を
何でもない日常を
掘り起こす生の修羅場

ハンマーをふりあげ
血と汗に沁みながら
頭蓋骨と肉体とを活き活きと

そうして
全行程を日常に費やすことだ


この4月に起きた熊本大地震、かけがえのない日常がふっ飛び、一変して過酷な惨い日常が立ちはだかっている。私たちにはたくさんの覚悟がいる・・・。熊本出身の政治学者姜尚中氏や医師で日本医科大学特任教授海原純子氏の最近の記事に触発されて「日常」という詩を想い出した━。

2016/04/24

クロカル超人のカツオの話 18 今年もカツオ不漁?

今朝の毎日新聞余録子がカツオに纏わる話を書いていた。その記事によれば、タイにカツオを供給する南洋での巻き網漁が、近年の日本近海でのカツオ不漁の原因とも。日本に回遊してくる前に、一網打尽にするのだという。ツナ缶は日本ではマグロだが、世界的にはその原料の大半はカツオで、アジアや中東でも人気の国際商品になり、最大の生産拠点がタイらしい。海流の変化など気候変動が原因だと以前から言われていたが、秋刀魚漁などと同じく日本に来る前に外国船が捕獲してしまっているみたい。限られた海の資源の奪い合いがあちこちで起こっているのだろうか。
今年の2月の初めにカツオの刺身を食して以来、スーパーの鮮魚売場でカツオを覗いてはそれなりの頻度で買い込んでいるが、今年は昨年とも違って生きの良い柵作りのカツオがあまり陳列されていず、切身の一皿5、6切れ(よくよく数えてみたら7切れ!)のカツオが多く、価格がどれも高めだ。今年も不作かと思っていた矢先、上記の記事に出くわしたのだ。普通なら産地表示も鹿児島、宮崎、高知、和歌山、三重、焼津、勝浦、小名浜(不幸にもいわき地方の小名浜の漁師さんたちは原発事故の影響で今はまだ操業できないでいるが)、石巻とカツオが上りにつれてスーパーで出される産地表示も違っていた。カツオ好きの人間としてはその表示を見て買うのも楽しみの一つだった。もっとも沖に出てしまえばどこも同じだとも…。
毎日新聞余録子が、魚売り場の様子がきょうも気になるとそのコラムを締めていたが、筆者も同感だ。

そうそう、昨日昼のテレビ旅番組のなかで、勝浦港のたたきや刺身などを披露していて旨そうだったが、ゲストが作ったパスタ用の粉で揚げたカツオの天ぷらもこれ又旨そうだった。

追記 南アジアのモルディブ共和国でもカツオが獲れるが、日本みたいに刺身にして食べる食習慣はないらしい。大正期には南洋諸島でカツオ節生産が盛んだったと当時の日本企業の資料に記されている(2016.5.4 記)。

2016/04/06

超人のラーメン紀行 213 千代田区猿楽町『神田 勝本』

1459848531438.jpg

1459848532576.jpg

【写真上: 清湯(しょうゆ)そば 写真下: 清湯(しょうゆ)つけそば】

ラーメン店も新興勢力進出の時代だ。水道橋駅西口徒歩5、6分のところにあるラーメン店『中華そば 勝本』が、つい最近千代田区猿楽町に『神田 勝本』をオープンさせた。日貿ビルの一軒隣の錦華通り沿いだが、この神保町界隈は行列のできる讃岐うどん店、カレー店やラーメン店が犇めく激戦区、特にラーメン店は次から次へとできては潰れてゆく過酷なエリアなのだ。筆者が直近で見つけただけでも2店舗閉店していた。何味だろうが独創的なラーメン店が生き延びている。
さて、『神田 勝本』の暖簾を潜れば、和食屋か果ては寿司屋をイメージしてしまう木造りの店内が目に留まり、客さばきが上手な年配の女性が気忙しく動いているではないか。オープンキッチン、白衣の“私作る人”3人、右端に浅草開化楼の箱、カウンター後ろには煮干しの箱が所狭しと積み上げられている。券売機のメニューはシンプルだが解りづらいことも。清湯は白湯〈パイタン・白濁〉と並び、中華そばのスープの基本形で、本来〈チンタン・透明〉と読むがここでは〈しょうゆ〉と読ませて独特な淡麗系醤油ラーメン、中華そばを演出している。筆者は今日で3度目の訪問、清湯(しょうゆ)そば(730円)➡清湯(しょうゆ)つけそば(830円)➡清湯(しょうゆ)そばと多少替えながら食した。清湯(しょうゆ)そばは鶏ガラ、煮干しに鰹節などがミックスされた、柚子入りのやや甘い感じのするスープ。灰色っぽいストレートの中太麺がスープに馴染んでいる。豚ロースのチャーシューも柔らかく美味。トッビングは海苔が頑張っている感じで玉子はない。玉子入りは別メニューなのだ。驚いたのは清湯(しょうゆ)つけそばで、麺が太麺と細麺のグッド・コンビネーションで盛られていることだ(合い盛り。太麺と細麺の味を同時に楽しめる)それをやや濃厚なスープにつけて食べるのだ。カウンター20席のみ。そうそう、小料理屋でラーメンを食べている感じ。不思議発見である。こういうラーメン店もありか。(2016年4月5日 記))

住所 : 千代田区猿楽町1―2―4 電話 : 03―5281―6801 営業時間 : 午前11:00~午後9:00 定休日 : 日曜日
ラーメン店『神田 勝本』1.スープ★★☆2.麺★★☆3.トッビング★★4.接客・雰囲気★★5.価格★★

追記 先週の土曜日(2017年11月11日)の午後、『神田 勝本』
の前を通ったら人だかりが出来ていてビックリ。思わず並んだ数を数えてしまった。なんとその数51。この店によく通っている筆者には異変と映った。オープンしてから見てきて、確かに最近は客が多く入るようになってきたが、ここまではなかった。ひょっとしたらテレビの仕業かなと考えた。
で、翌週の火曜日(11月14日)に新規ラーメン店で食べていたとき店の男子の情報で判明。日テレ11月10日(金)放送の「沸騰ワード10」の番組(筆者は観ていない)で、ミシュランガイド2018の有力候補として八丁掘『麺や 七菜』に続いて『神田 勝本』が紹介された由。筆者が見た『勝本』前の行列は、テレビ放送の翌日だったのだ。
蛇足だが、八丁掘の『麺や 七菜』の近くにはカツカレーの『ロダン』もあって、八丁堀界隈は意外と食通には侮れないゾーンなのかも。(2017年11月16日 記)

« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31