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2016/03/05

超人の面白テレビ鑑賞 NHK朝の連続ドラマ「あさが来た」 2

明治の女傑の話を少しすると、明治時代には広岡浅子と境遇が似ていた質屋のちに銀行や不動産経営に手腕を発揮する女性実業家、尾張屋の峰島きよがいた。成功した後には女子教育に尽力し多額の寄付をした人物である。2月に入って朝ドラ「あさが来た」にも大学を創立する話が出てきた。目白にある今の日本女子大学の前身校である。成澤仁蔵の理念に基づいてできた、女子教育と社会福祉の魁の私立大学だ。女性開放運動家平塚らいてうも昭和の作家平岩弓枝も学んだ大学である。ドラマでは一応フィクションで登場しているが、それとなしに分かる名前がつけられている。明治の女傑といえば、さらにもう一人神戸の砂糖商鈴木商店の鈴木よねを忘れてはならない。波乱万丈の生涯を送った女性だが、人を見る目が確かで肝が座っていた。明治27年に砂糖商を経営していた夫が病死し、あわや閉店に追い込まれる苦境に立たされるも、夫の葬儀場で大番頭金子直吉らを登用し会社の経営を任せると発表して関係者を驚かせたが、その命を受けた大番頭の金子直吉が大活躍、鈴木商店は大正期に一大商社となる。しかし、関東大震災後に経営が悪化し昭和2年に倒産してしまうのだ。そのオーナーが鈴木よねである。大正期に起きた米騒動で鈴木商店は焼き討ちに会い窮地に追い込まれるが(実は新聞社のデマだったことが判明している)、このときの怯まない鈴木よねの態度は後世に語り継がれこととなる。昭和の初めに倒産に追いこまれて決断するよねの仕方とともに、何度読んでも感動的なシーンだ。金子直吉も相当の人格者だった(時代を先取りする天才的なビジネス感覚の持ち主でかつワンマンだったようだが、会社が大きくなりすぎて機能不全に陥り倒産を余儀なくされたとも。しかしながら、社員を一人残さず転職させたいう美談も残されている)が、それ以上に鈴木よねの生き方が凄い。今や鈴木商店の関係関連会社は神戸製鋼所をはじめ80社以上もある。この鈴木よねをモデルにしたドラマは何年か前に日本テレビで放映されたが筆者は見ていない。
大分脱線してしまったが、尾張屋の峰島きよ、鈴木商店の鈴木よねにせよ、明治の時代が育んだ凄い女性実業家がいたということだ。そして(「あさが来た」のドラマではナレーションで頻繁にこの接続詞が登場する!)、その中に加島屋の広岡浅子もいた。高視聴率のドラマはあと1ヶ月で終了する終盤戦に入っている。(続く)

追記 ついでに書けばこんなものが。 和綴本『今古大番附 : 七十余類』の中の「大正評判女番附」には東の横綱に廣岡淺子、西の横綱に峰島きよの名前が見える。そして平塚雷鳥の名前も。(国会図書館より)

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