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2015/09/19

超人の面白TV映画鑑賞  学歴の値段~集金マシーン化した米大学の真実 5

もう一つこの映画の魅力はニューヨークのロウアー・マンハッタン地区のイースト・ビレッジにあるクーパー・ユニオン大学で起きた事件の動静をカメラが捉えた点である。19世紀半ばに発明家(アメリカで最初の蒸気機関を発明)・不動産家(あのアールデコ調でビルの尖端が鋭い、ニューヨークのランドマーク的な存在のクライスラービルの地主)・実業家のピーター・クーパーにより創設されたのだが、そもそもは彼の生い立ち(家が貧しく学校に行けなかった)が、貧富の差に関係なく誰もが平等に無償で学べる科学技術の学校を設立させたのかも。ところが、創設者のこの“無償の教育”という高貴な精神が、150年後の2013年に大学当局が突然学費無償から有償の2万ドル(現在の為替レートで240万円)にすると発表したことで見事に崩されてしまった。もちろん学生たちは驚愕、キャンパスの内外に値上げ反対運動を繰り広げ、ついには学長室を占拠して立て籠ったのだ。この光景はかつての日本でも吹き荒れた学生運動を彷彿させる。それは1968年頃に日本で起こった学生運動即ち全共闘運動で、その最たるものの象徴が東大安田講堂の占拠事件であった。授業料値上げが発端だったが、次第に大学の“象牙塔”批判に向かい、カリキュラムの有無、教授吊し上げなどアンシャン・レジュームの叩き潰しと体制側を糾弾、運動がエスカレートし、たくさんの死傷者を出した。内ゲバという仲間を叩く悲惨な事件も起きた。それは今では全く考えられない熱い政治の季節だったのである。(深夜の参院採決直前の安保法案論戦の反対者や国会前に詰めかけた若者などが安保法案に反対の声をあげたデモ参加者たちに熱い政治の季節の再来を少なからず感じたが)ゲバ棒、挫折、無力感、総括などの言葉が流行った。(続く)

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