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2015/08/06

辛島泉さん追悼「豊後のくにのサイエンス リテラシー伝道師」続々

昨日『科楽知タイム』児童文学と科学読物の会会報 NO.93 2015年7月16日の最新号が届いた(辛島泉さんの亡くなられた日!)。辛島泉追悼臨時増刊号の趣。会員の方の「皆様にお知らしせします」の小文には、癌と闘っていた辛島泉さんの姿がリアルにやさしく描かれている。何と読書欲の旺盛な方だったか。また、会の活動の顔として講演、読書会、科学あそび等精力的にこなしていたかは、最新号の辛島泉さんの筆による「総会を終えて」に見事に結実している。特に児童文学と科学読物の会の2014年度活動プログラムを一瞥したとき、筆者は会の活動の充実振りと意欲ある取組に頭のさがる思いがした。今や子どもたちだけではなく、大人も科学をもっと身近に、それが辛島泉さんの願いだ。最新号で採り上げた課題書、大枝史郎 佐藤みき訳『月の満ちかけ絵本』の取組も力が入っていて、15、6頁を割いてリポートやらトークやらそれに月の満ちかけ見実験まであり、実にバラエティ―に富んでいる。こういうところに理論と実験の醍醐味があるのだ。すごいのは英語版の間違いまで指摘していることだろう。これはこの本をよく読み込んでいる証左だ。なかなか興味のある読書記録、良質な綴り方教室になっている。特別に刷り込まれた様子の「庄内新聞」には“文化としての科学を求めて”との辛島泉さんならではの思いが書かれていたが、これは5年前の小さな雑誌に寄稿したものと符合する。そういえば、この号の「残映」にも豊後のくにの偉人、福澤諭吉の『訓蒙窮理図解』に触れて“科学読物は大分から”と少し照れながら宣伝していたー。

辛島泉さんは、病院のベッドで津村節子の『紅梅』(夫の作家吉村昭のことを描いているが、最後の章には癌と闘う夫がカテーテルを外し死を遂げる様が、妻の眼を通してリアリスティックに描かれている傑作。凄絶な最後を描いて余りある)などを読み、最後はスイカを少し口にして旅立ったという。ある意味では辛島泉さんは幸せな人生を送られたのではないかと思う。(2015年8月6日 記)

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