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2015/03/09

クロカル超人が行く 171  国立 鰻店『うなぎ 押田』  5

「冷めないうちに召し上がれ」
店主が様子を見に来ていた。
いつの間にか酒は日本酒の熱燗に代わり、進むにつれ話が弾んで過去のある時点に引き戻され止まったままの状態だ。鰻の白焼きがまだ半分残っていた。見渡せばY君はすでに完食。お重の底は真っ赤だった。次にうな丼が出たはずだが、熱燗が進み過ぎたか、この辺から記憶が少し曖昧だ。
「これ、見てください」
さりげなく店主がある名簿を持ってきてくれた。立派な名簿である。
「あ、校長はT先生だったね」
筆者が指を差した。それは歴代校長の写真の中にあった。青春時代の貴重で甘酸っぱさが残る1ページだった。
楽しい昼の宴はあっという間に過ぎて、すでに昼時間帯の午後2時を過ぎてしまった。店はお開きだ。
「もう、こんな時間か」
Y君の声だ。

弟さんの運転で駅まで送ってもらった。美味しゅうございました。店主の弟さんにお礼を言った。
それから大分経って、なぜか帰宅したのは9時過ぎだった。国立の一番古い喫茶店でY君と延長戦を楽しんでいたからだ。いろいろと熱く語り合った。
夜になってもまだ早春のしとしと感が残っていた。
A君に大感謝である。

作家の山口瞳が愛した鰻店『うなぎ 押田』は、紛れもなくトウキョウの名店である。タイヤのミシュランさん、いらっしゃい!

メニューは下記の通り。
うな重 うな丼 2,100円 竹 2,700円 松 3,500円 殿様丼 5,600円
蒲焼き 竹 2,400円 松 3,200円 白焼き 3,200円
一品料理 肝焼(2本) 1,100円 うざく(うなぎの酢の物) 1,500円 う巻玉子 1,800円
やきとり(2本) 800円 天ぷら 1,600円 茶わんむし 600円 骨せんべい 400円
新香 600円 御飯 350円 肝吸 300円
押田弁当 3,000円 押田弁当(上)4,400円
天重 1,400円 上天重 2,200円 親子重 1,000円 うな玉重 1,800円
桜コース 6,400円 楓コース 7,900円

鰻店『うなぎ 押田』は明治元年福島県双葉郡富岡町で創業した鰻屋『押田』の暖簾分け店。ここで20年以上営業している。A君によると、祖父がやり手だったらしい。
住所 : 府中市北山町3―24―2 電話 : 042―573―3167 営業時間 : 11時~14時 16時~20時 定休日 : 月曜日

ここまで読まれた賢明な読者諸氏は気づかれたはず。撮りたての写真がないのだ。そう、Y君と話に夢中で写真を撮るのを忘れてしまったのだ。一生の不覚。(笑) 今度はこの店にF先生ご夫妻を招待したい。

Image_3

一押田二も押した三春うなぎ

追記 高校3年時の話を一つ。Y君と誰かが漱石の小説『それから』(だったと思うが)の読後感について議論していた場面が鮮明に覚えている。詳細は忘れたが。 筆者がいた隣の教室で。当時は現代国語を教えていたT先生、この女性が若くて服装は七色変幻なんの、評判だった。

追記 鰻店の話をもう少し。 今日のフジテレビの番組でお笑い芸人の松本人志氏がタレントタモリ氏がよく話していた鰻店に行ったら、偶然にも本人のタモリ氏がいたとサプライズ発言。その評判の鰻店は博多・中洲の鰻店『吉塚うなぎ屋』みたい。関東の“白焼き”は福岡では“素焼き”と言うらしい。値段はほぼ同じみたい。博多に行ったら、観光会館の明太子屋とこのうなぎ屋はぜひ訪ねてみたい。(2015.3.15 記)

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