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2015/01/28

超人の面白ラーメン紀行 192 徳島ラーメン『ラーメン東大京都店』

徳島ラーメンの『ラーメン東大京都店』。

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今年で創業11年目の新興勢力が2014年11月に京都駅ビル10階にある拉麵小路に出店。「新横浜ラーメン博物館」に徳島ラーメンが期間限定で出店してから全国的に徳島ラーメンが知れ渡ったらしい。但し、徳島ラーメンにはその発展史とともに、茶系(豚骨スープ、濃口醤油、黒っぽい)、黄系(鶏ガラ、薄口醤油、黄色っぽい)と白系(豚骨スープ、白醤油、白っぽい)があり、全国的に知れ渡ったのは「いのたに」や「岩田屋」などの茶系徳島ラーメンだ。甘辛い豚バラと生卵をトッピングするスタイルが特徴。豚バラに関して言えば、徳島ハム(現日ハム)があって大量の豚バラが切り落とされたことがラーメンのトッピング活用に貢献したらしい。その茶系ラーメンの新興勢力がラーメンの東大をめざし関西の兵庫、大阪に店舗展開し、京都にも去年の秋に出店したというわけ。
実は伊勢丹10階にある拉麺小路にある店を筆者は以前にも訪ねているが、今回再訪してみて判ったことだが、店の大半が入れ替わっていたことだ。どの店に入るか最後まで迷ったのだ。地方のラーメンを食べてみるのも良いかもと考えて、『ラーメン東大京都店』に入ったのだ。券売機で味玉ラーメン(750円)を頼んだ。右側奥のカウンターでラーメンを待っている間生卵がやたらと置いてあったので、これはサービス品かなと思っていた矢先、注文のラーメンを持ってきた男性店員が「良かったら生卵をラーメンに入れて食べてみてください」と。しかし、すでに味玉入りでこれに生卵?一瞬迷ったが味玉と生卵入りはキモイと思って生卵には手をつけなかった。スープは濃厚豚骨醤油で茶色、塩辛い。麺はやや細麺ストレート、トッピングの豚バラは甘辛く、味玉はごく普通。全体的に塩辛い。食べ終えて解ったことだが、塩辛さをまろやかさに変身させるには生卵が必要なのかも。ラーメンは好みだとつくづく感じた次第。
『ラーメン東大京都店』1.スープ★☆2.麺★☆3.トッピング★☆4.接客・雰囲気★☆5.価格★☆

京都拉麺小路に出店しているラーメン店は次の通り。
京都 ますたに 背脂醤油
大阪 ざんまい屋 塩 
徳島 ラーメン東大 豚骨醤油  
博多 一幸舎 豚骨
福島 板内食堂 醤油  
北海道 すみれ 味噌 
富山 麺家いろは 魚醤
東京 大勝軒 豚骨

追記 2015年1月28日付毎日新聞夕刊に年間700杯以上食べている、通称「ラーメン官僚」の田中一明氏のことが載っていた。筆者は知らなんだ。京都のラーメン事情を語っていたので多少紹介してみたい。
京都には多種多様なラーメンが生まれていても、いわゆる「ご当地ラーメン」がない。共通項は、細めの麺と京都菜の九条ネギくらいで、大きく分かれて3種類のラーメンの流れがあるという。「新福菜館」に代表される豚骨醤油、「天下一品」のような鶏濃厚それに「ますたに」の背脂醤油で鶏など動物系のだしを使った濃厚なスープが多いのが特徴と。伝統的なラーメン店から新興勢力のラーメン店を支えているのが学生だという。そういえば、京都市の人口の一割は大学関係者で占められていることはよく知られている。(2015年2月2日 記)

2015/01/25

超人の面白テレビ鑑賞 NHK戦後史証言プロジェクトと100分de日本人論

全豪テニス男子シングルス3回戦・第5シード、世界ランキング第5位の錦織圭選手と世界ランキング第38位のアメリカのスティーブ・ジョンソン選手との対戦をテレビ観戦。日本時間3時半から5時半頃の2時間強の白熱した対戦は、結局日本の錦織選手が6-7、6-1、6-2、6-3で逆転勝ちし4回戦へ進んだ。テレビ中継終了時では4回戦の対戦相手がまだ判らなかったが、そのあとスペインのダビド・フェレール選手と戦うことが判明した。久し振りにテニスを観戦した感想は、序盤で苦しんだものの、錦織選手の迫力のあるサーブとリターンのうまさ、左右に揺さぶる頭脳的なショット、ラリー、特に相手の苦手なバックハンドへ持ち込む攻撃は見事だった。ディビット・チャンという優秀なコーチを得てからの活躍は眼を見張るものがあるが、何より試合経験の豊富さが彼をして一回りも二回りも大きくしているような感じを受けた。「ともかく勝つことがすべて」と語る錦織選手の意気込みが感じられて頼もしい。

さて、土曜日は出張帰りで一休みしたかったが、結局テレビ視聴日になってしまった。土曜日深夜に観た番組が面白かったので少し書き留めてみよう。いずれもNHK ETVの番組から。

①NHK 戦後史証言プロジェクト 2014年度「知の巨人たち」 日本人は何をめざしてきたのか
第7回 三島由紀夫

ノーベル賞候補にもなった作家の三島由紀夫を取り上げていた。大蔵省時代の友人、日本文学研究者のドナルド・キーン、詩人の高橋睦郎、美術家の横尾忠則、歌手の美輪明宏、編集者、元全共闘メンバーの演劇人などの証言を交えて構成。本邦初公開の三島自身の肉声の入ったテープ(東大の安田講堂で行った学生との対話はすごく興味を引いた)、“盾の会”員に残された檄文や自筆の手紙、元全共闘メンバーの証言、遺作『豊饒の海』の結末シーンが替えられていたいう新事実公開など現在知りえる情報が満載。やはり何人かが異口同音に言っていたのは、三島由紀夫は「大虚無」を抱えていた作家だったいうことが印象的。今年は三島由紀夫生誕90年、没後45年にあたる節目の年、三島が憂いて止まなかった日本だが、現在の日本の政治・経済・社会・文化的な状況をどう見るか―。想像を掻き立てるテーマなのは確かだ。筆者的にはドナルド・キーンの「大虚無」発言、東大の安田講堂での全共闘メンバーとの右翼対新左翼の対話、そしてその中で三島が自分と全共闘との思考の違いは、時間的思考と空間的思考の違いだと言及していたことだ。また、この番組の圧巻は自衛隊市ヶ谷駐屯基地での生々しい三島自決に至るシーンの映像だ。筆者はその時どこにいたか―。

この第5回には全共闘の教祖的存在だった評論家の吉本隆明も登場していた。吉本はどこの機関にも属さない民間思想家だった。筆者的には吉本と同時に、思想家久野収を思い出す。吉本の影響を受けて育ったミュージシャン、社会学者上野千鶴子、社会学者橋爪大三郎、哲学者梅原猛、漫画家の長女などの証言で構成。彼は自らの雑誌「試行」を発行し続け、著作や講演などで生計を立てていた。詩人でもあった彼は『言語にとって美とは何か』(筆者も何回も読んだが解りにくかったのを覚えている)他多数の書物を残している。
文京区西片の自宅7畳の本や雑誌で天井高く積まれた書斎は、独自の思想が生まれた空間でもある。醸し出す雰囲気が観る者に迫る。晩年は拡大できるモニターを使って最後まで書き続けた信念の人でもある。

第8回は手塚治虫。因みに2014年度「知の巨人」の過去の登場人物は、第1回、原子力 科学者は発言する〜湯川秀樹と武谷三男〜、第2回、ひとびとの哲学を見つめて〜鶴見俊輔と「思想の科学」〜、第3回、民主主義を求めて〜政治学者丸山眞男〜、第4回22歳の自分への手紙〜司馬遼太郎〜だった。

そして上記の番組のあとに再放送の番組「100分de日本人論」を続けて観た。番組が終わったのは午前2時過ぎだった。
古今東西の「名著」を、25分×4回で読み解く「100分de名著」の正月スペシャル版。2,014年1月2日放送。日本人とは何か ?を名著で探る番組だ。Mv1_3【写真はNHKの番組ホームページから】
①評論家松岡正剛は九鬼周造著『いきの構造』 、②作家赤坂真理は折口信夫著『死者の書』、③精神科医斉藤環は河合隼雄著『中空構造日本の深層』、④人類学者中沢新一は鈴木大拙著『日本的霊性』をそれぞれ取り上げてプレゼン。司会はNHKの武内陶子アナウンサーとタレントの伊集院光。それぞれ取り上げた本はもちろん名著でプレゼンターはよく読み込んでいる。筆者はあまり日本人はと、特殊日本人論を打つのはかつてのイザヤ・ベンダサンの著作みたいで、いやーな雰囲気を感じる。むしろ世界の中に日本を位置づけ直し、外と内、特に近隣諸国との位置関係を捉え直すキーワードとして、今回のプレゼンの共通項を活かせば良いと思うのだ。日本人のものの考え方にある中心が落ちている、いな、中心がない、“中空構造”、“無分別智”思想は、争いを避け平和を維持する日本人が自ら編み出したものごとの根本にある解決方法だろう。知恵とも言ってもいいものだ。未来的にはこれを深化してゆくことで文明圏の違う人たちと渡り合うことができれば、真のグローバル化の中のローカル化、ローカル化の中のグローバル化が実現可能と思うのだ。周縁思考や楕円思考、そして互恵もこの範疇に付け加えたらさらに盤石になるかもしれない。
河合隼男著『中空構造日本の深層』、鈴木大拙著『日本的霊性』は読んでみたい。この2人の他の著書はかつて若いときに読んだことがあるが。番組の最後の方で触れていた鈴木大拙著『日本的霊性』に書かれている“妙好人”の話は日本人の生き方の極致を示唆していて印象的。司会の伊集院光の学者先生などへの的確な質問も良かった。この番組で一番唖然とさせられたのはひょっとしたら若者ことばだったかも。日本人の心性について議論していたときだった。小生も知らなかったけれど、NHKの女性アナウンサーさえも知らなかったのだ。さすがのタレント伊集院光は知っていて、怒りの微妙なニュアンスを伝える若者ことば、「激おこぶんぶん丸」(怒っているの意)を怒りをやわらかく伝える表現として実例を挙げた。筆者はこの若者ことばに新鮮な驚きを覚えて思わず笑ってしまった。また、精神科医の斉藤環も若者のある集団を指す言葉に「マイルドヤンキー」(不良と言えばいえる程度の柔かいヤンキーの意)というのがあると指摘。かつて“やわらかい個人主義”と言った評論家もいたが・・・・・・。時代状況を感覚的に映し出していて鋭い ?

2015/01/20

超人の名詩鑑賞 西脇順三郎『天気』

(覆された宝石)のやうな朝
何人か戸口にて誰かとささやく
それは神の生誕の日。

2015/01/15

超人の面白ラーメン紀行 191 横浜・本牧『天一景』の幻のタンメン

凍てつく雨の中、横浜市中区本牧2丁目にある美味いと噂の『天一景』のタンメンを食べに出向いたが、何と店は12時半で終了していた。関内で用事があって昼飯にと考え咄嗟に浮かんだのがこの店だった。あと25分早かったらと悔やんだ。不覚。幻のタンメンになってしまった。で、せめて店構えだけてもと考え撮影したのが下の写真。あとで見たが店主の顔がぼんやりと写っていた。タンメンはネットから。今度また、挑戦するかは分からないー。念のため営業時間を確かめると、11時ー12時30分 17時ー21時30分だった。
【写真左上から:タンメン(ネットから) 斜め撮りの店 本来の店構え(ネットから) タンメン(ネットから)】

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追記 このあとバスに乗って山下ふ頭で下車し開港資料館に向かったが、おりからの低気圧の影響で冷たく吹き付けるような浜風に会い、ずぶ濡れ状態になった。8年前新港ふ頭でイプセン詩劇『タリエ』公演のときを思い出した。そのときも気温4度でやはり荒れ模様だったのだ。

2015/01/13

超人のビジネス・アイ スウェーデン生まれの大手家具店『イケア港北店』

 この9月に横浜市港北区インター近くにスウェーデンの世界的家具店「イケア」20090815_ikeya
がオープンして3年、今まであまり用事がなく、しかも交通の便も良くないこともあって敬遠していた。どういうところか興味はあったが敢て出かけるまででもなかった。このところ必要に駆られて家具用品の調達を行うためやって来たのだ。スウェーデンの企業と言えば、ずっと昔はマッチ製造・輸出、ベアリング、タイヤ、自動車のボルボやサーブ(最近は大分陰りが出て身売り話も)、通信機器のエリクソン(ソニーと合弁会社)、衣料品チェーンのH&M(写真右: H&M日本進出第1号店の銀座店正面入口)、Ca5reo3c
帽子のブランドのヴィゲーンズ、ファションブランドのWESCそれに火薬メーカーのノーベル社や商社のガデリウス等々があるが、このスウェーデン生まれの世界的な家具メーカーは現在ヨーロッパ、アメリカ、中国やオーストラリアなど36ヵ国に280店舗近くを展開、売上高2兆円、従業員10万人以上の大企業だ。1943年、イングヴァル・カンプラードが安売り雑貨として出発、1953年、同業他社との競争が激しく商品供給停止の状態に陥った。このときに自社独自のデザイナーを抱え、企画・製造・販売まで賄う現在の「イケアスタイル」を誕生させた。フラットパックだ。分解された商品は、可能な限り薄く小さく梱包されて、車のトランクに積んで簡単に持ち帰れるシステムだ。1963年、ヨーロッパ、アメリカ、カナダに進出、顧客のニーズに合わせた格安の組み立て式家具を販売、現在に至る。日本には1974年に合弁会社を設立して千葉県船橋市や神戸市に店舗展開したが、DIYが日本でそれほどでなかったせいか1986年に撤退、2002年に「イケアジャパン」を設立して日本に再進出。1号店を船橋市の屋内スキー場跡地に2006年4月オープン、ヤナセ横浜デポー跡地に2006年9月港北店を、その後神戸にポートアイランド店、大阪大正区に鶴浜店、埼玉に新三郷店をオープンさせている。物流センターは関東と関西の中間点の愛知県弥富市に置かれている。
店内は①イケア商品を使ったテーマ別モデルルーム②収納やテーブル、小物等商品別のエリア③組み立て家具の倉庫④レストラン、ビストロ(軽食)に分けられる。来訪者は、モデルルームで各商品が実際に部屋に置かれた状態を想像・把握したうえで購買対象を絞り、商品番号を頼りに倉庫から希望する商品20090815_ikeya4
をピックアップして、レジへ
20090815_ikeya3
向かう流れだ。自分で持ち帰るのが前提のため、配送を依頼する場合も商品をレジに通した後で配送窓口に向かうのだ。非常に安価で上質なデザインが施されていて、不良品率は全体の2%らしい。(イケア-wikipediaを大いに参照)
地下鉄やバスを乗り継いで新開橋のバス停で下車、近くには大正製薬やヤナセがあり、ドデカイブルーとイエローのツートンカラーの建物が「イケア」。あとで気付いたことだが、バス停から近い方から筆者は入っていたがここは出口だった ! そう、大したことではないが、ルール通りに歩かないと何かと不便さもちらほら―。目的の商品を探しにエスカレーターで2階に出向く。20代~40代の家族連れが多く、この巨大なスペースを埋め尽くすほどだ。
タオルやおもちゃ、小物や香り付きのローソクなどlaw priceの商品が山盛り、そこを通り過ぎて各種の書棚、ステレオなどを収納する家具類のコーナーをさらに中へ、カラフルで斬新なデザインの机や椅子、様々なデザインのキッチン具や照明器具、ソファにベット、キッズの部屋や家具類がイケアスタイルよろしく収まっている。あっちにもこっちにもほど良いデザインが施された商品群、しかも安いのだ。果ては観葉植物などガーデニングまで用意されていて手に取りたくなるほど。先日は木製の書棚やキャビネットそれにグットデザインのtrash boxをゲットしたのだ。さて、目的の商品を探しに1階のテキスタイルコーナーへ。店員に聞いてゲット。シンプルイズベストのものを購入したかったが、生憎そのデザインものはなかった。手触りや色それに値段を見て商品を購入したのだ。また2階へ。次に小さな証明器具、序に気になっていたlaw priceのカラフルなバスタオルをゲット。スプレッド白(2490円)、バスタオルターコイズ(449円)。200908161359000このバスタオルはmade in Indiaだった ! そして遅いランチは2階のセルフ式のカフェテリアで取った。20090815_ikeya6               
オーガニックパスタ(249円)、サーモンのマリネ(399円)、オリーブオイル入りのパン(120円)、バター(30円)、サッポロビール小瓶(260円)、〆て1058円+消費税50円の1108円也。カボチャのコールドスープやスウェーデ料理の典型のミートボールやスウェーデン風のパエリヤも良いかもと考えたが、食が細い方なので諦めたのだ。味はごく普通。何かに書いてあったが、ミートボールはオーストラリアの場合は肉はオーストにリア産だとか。それではこのミートボールは日本産のもの ? 椅子に座って食事していたら、ビストロのカウンター近くが急に騒々しくなった。子どもがアイスコーヒーを自分の父親にかけてしまってコップが床に落ちたのだ。流石父親、その場では叱らなかった。それよりも透かさず中年風のスウェーデン人従業員が一生懸命タオルで零した床を二度ほど拭いていた。仕事とは言え、感心感心―。強いて言えば、このカフェテリアで見る限りでは、新しい家族の登場と言えそうだ。20代、30代そして40代のヤング、ヤングアダルト層だ。もちろん50代、60代それ以上そして10代の人たちもいることはいるが圧倒的にこの年代の層が目立つ。"イケア族"の出現である。結局1時50分に入って3時半に出た。帰りは無料のリムジンバスでJR新横浜駅へ。所要時間12,3分。この間など間違って東急田園調布駅に行ってしまったもの。行き先見ずに慌てて乗った結果である。そう、東京方面にもバス運行のサービスをしているのだ。"イケア"スタイルが日本で定着するのももう間近かも知れない―。多少の戸惑いがあっても、だ。本社はオランダ、アメリカ、カナダやオーストラリアではアイケア、ヨーロッパではイケアと呼ぶそうだ。創業者の頭文字や出身地から取ったらしい。
ここまで書いてきて終了のボタンを押したが、忘れていたことが一つあった。とても残念な知らせだ。形や軽さそして値段が気に入ってワイングラス(399円)もゲットして帰宅した。早速そのワイングラスに冷たいビールを注ぎ乾杯した。あっ、うまっと独り言を言った瞬間、何者かが背後からビールの入ったワイングラスを襲ったのだ。2,3メートル飛んでガチャン゛だと。嗚呼―。またもや猛獣・珍獣の仕業だ。悲しい麦芽色やねん!! そしてワイングラスは何処-。また、買い直しか ! 大分前にも六本木ヒルズの雑貨店で購入した軽くて形の良いワイングラス(1000円)も割れたのだった。

ここは何処私は池やチェンジの夏

付記。筆者はこの9月中旬にニューヨークはブルックリンにある『イケア ブルックリン』に行く機会があった。その日は小雨交じりの生憎の天気だったが、地下鉄9ストリート駅を出てバスに揺られること10分、海沿いに例の黄色とブルーのイケアスタイルの店舗がみえた。思わず、あった、あったと叫び、何か日本のどこかに来ているみたいな錯角さえ覚えた。下記はその店内風景。日本の店との違いをご覧あれ。


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(2009.10.8 記)


追記2 「イケアの椅子崩れ障害」、30万脚超販売との見出しが2015年1月5日の毎日新聞夕刊社会面に出た。新聞の記事によると、飲食店経営の男性が提訴、消費者庁が欠陥の可能性と。男性は2012年12月にイケア鶴浜店(大阪)で木製椅子24脚購入し自分で組み立てたが、開店準備中に1脚に座ったところ、座面が突然10センチ落下しバランスを崩し倒れた。その際に右手の親指が脱臼し曲がらなくなる障害が残り、包丁がうまく握れないという。軸受けの強度が低かった可能性があると「製品評価技術基盤機構」が調査結果を消費者庁がネット公開。イケア側は今は該当の椅子は製造していないとコメント。会社側は争う姿勢らしい。
この記事を読んで筆者の感想は、「やっぱり」と思ったのが正直なところ。安価でデザインもまあまあだが、やわいのだ。今使っている椅子も何か高いものを取るときにイケアの椅子を使いたいが、これが土台になりにくく転倒してしまいそうな代物なのだ。また、イケア製本棚は本の重みに耐えかね壊れて廃棄した。組み立てるにせよネジ他強度等が低いのだ!これはicke nej ! 彼らの言葉で“イケネイ”と発音し、「ダメダメ」という意味だ。(2015.1.13 記)

※上記は2009年10月のコラムに追記2を加えたもの。

追記3 そう言えば、JR立川駅から比較的近いところに『イケア立川店』ができているはずだ。なかなか立川まではよっぽどの用事がないと行くことがないが、知人の娘さん夫婦が立川駅近くで店を出しているのでそのうち立ち寄ることができるかも。フランスの郵便局も青と黄色のツートンカラーらしいが、このイケアカラーともいえるシンプルで明るい色に恥じない、リーズナブルでいい商品を提供してほしい。(2015.1.14 記)

2015/01/10

超人の生真面目半分転生人語 3 トマ・ピケティ著『21世紀の資本』のことやパリの新聞社襲撃事件のこと 下

そのフランスで7日大悲劇が起きた。パリにあるフランスの週刊紙「シャルリーエブド」の本社をイスラム過激派のクアシ兄弟が銃を持って襲い、編集長や風刺画家らそれに警官2人を含む12人を射殺、その後2人はパリから70キロ離れた村に逃走し潜伏。一方、パリ東部のユダヤ人経営の食料品店にも男が襲い、6人が人質になっていたが、事態は今日の未明、フランスの治安部隊が、ほぼ同時に2ヶ所を突撃して事件はほぼ収束した。前者は容疑者2人が死亡、後者は容疑者1人(女性警察官を射殺した男)が死亡、もう1人(女)は逃走中だが人質は全員死亡したという。ユダヤ人経営の食料品店を襲撃した男は、新聞社を襲ったクアシ兄弟と連絡を取り合っていると自らマスコミに電話し、インタビューに応じていたのだ。フランスのオランド大統領が暴力に屈せず団結せよと国民に呼びかけた。事件後しばらくしてアルカイダ系の幹部が犯行声明を出した。そもそもはイスラム教を過激に風刺した1月7日発売のタブロイド版週刊紙の風刺画に起因している。風刺画といえば、別の週刊紙「カナール・アンシェネ」の風刺画Images【写真はネットから】には2年前東日本大震災や福島原発事故があったにもかかわらずオリンピック開催に懸命と過激に皮肉られ、日本政府が抗議したという経緯もある。言論の自由か神への冒涜かは意見の分かれるところだが、暴力は絶対にいけない。フランスも銃持ち込みには厳しい国だといわれている。それが容疑者はロケット弾まで持っていたというから驚きである。フランスはヨーロッパでアラブ系移民が多い国柄で、アラブ系の人たちには理解や寛容さかが備わっていると考えられていた。経済問題や内向きの勢力が台頭している最近のフランスの国内で、移民排斥、貧困問題それに社会的分断化がさらに進んだ形で形成されてしまったということなのか。容疑者の兄弟はアルジェリアからの移民の家系で幼くして両親を亡くしているらしい。貧困に喘ぎいつの間にかイスラム教に惹かれていったのかも。筆者は一昨年の1月あたりに観たアルベール・カミュ原作の映画「最初の人間」を思い出した。アルベール・カミュもまた、アルジェ出身のノーベル文学賞作家。自伝的要素の濃い映画で、両親のことやアルジェリア内戦のことを扱った印象深い映画だった。
すでに容疑者は当局から危険人物としてマークされていたといわれていたのに、なぜ未然に襲撃を防げなかったのか、悔やまれる。私たちもこの悲惨な事件を対岸の家事とばかり軽んじてはいられない。毎日のように鉄道の人身事故が発生している大都市圏で、さらにラッシュ時にテロが発生したらと想像すると戦慄が走る。今回の悲劇は私たちのもう一つの内面を抉り出しているように思える。

追記 テレビなどの報道によると、パリでオランドフランス大統領、メルケルドイツ首相やキャメロンイギリスの首相などフランスと関係が深い国々のトップらが参加して行われた反テロ集会に、1945年のパリ解放以来最大規模の160万人が集結、また、フランス全土でもデモ参加者は670万人に達した。(2015.1.12)

2015/01/09

超人の生真面目半分転生人語 3 トマ・ピケティ著『21世紀の資本』のことやパリでの銃乱射事件のこと 上

フランスの若い経済学者で『21世紀の資本』の著者のトマ・ピケティ氏の唱える不等式r>g(rは資本の平均年間収益率で、利潤、配当、利子、賃料などの資本からの収入を、その資本の総価値で割ったものだ。gはその経済の成長率、つまり所得や産出の増加率だ。ー本文P.35-P.36)が話題だ。極端に言えば、資本家は益々富、働く人たちは益々貧乏になる〈格差拡大〉の到来を過去200年のデータから導き出した本。2013年、フランスで発売したときはさほど評判にならなかったらしいが、去年アメリカで英語版が刊行されベストセラーになってから俄然評判を呼び、マスコミにも度々登場したこともあってか、日本でも異例の速さで翻訳本が昨年12月上旬に刊行された。筆者は今この本に挑戦中だが、はしがきに次のような経済学という学問について書いてあることに注目した。「経済学という学問分野は、まだ数学だの、純粋理論的でしばしばきわめてイデオロギー偏向を伴った臆測だのに対するガキっぽい情熱を克服できておらず、そのために歴史研究や社会科学との共同作業が犠牲になっている。経済学者たちはあまりにしばしば、自分たちの内輪でしか興味を持たれないような、どうでもいい数学問題ばかり没頭している」まだ読み始めたばかりなので、全体像をうっすらと掴みかけたに過ぎない。しかし3人の共同作業による翻訳は読みやすい。何とか読破したいものだ。

2015/01/01

超人の面白読書 106 井上貴子著『霊峰に育まれたスイスのワイン』 余話

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実は井上貴子著『霊峰に育まれたスイスのワイン』に刺激を受けて、実際にスイスワインを手に入れて飲みたくなったのだ。中小のワイナリーが多くかつ国内消費が主流のスイスワインは、品質が良く輸出が少ないため、果たして手に入るかー。試しに東京駅にある有名なリカーショップに出かけて訊いてみたがスイスワインはおいていなかった。他のリカーショップ2店もやはりなかった。ここはネットの検索機能を利用するのが賢明の策と考えて検索を試みたら4、5店出てきたので、その中の一つ池袋にあるアガイ商事会社(http://www.swisswine-shop.com/)を訪ねてゲットしたのが写真のシュタイバングラー〈赤〉だ。アガイ商事はスイスの撮影機材などの製品を扱っている会社で、スイス北のバーゼル州Gshwindゲシュビントワイナリーと南西のヴァレー州Giroudジルードのワイナリーと販売契約し、スイスワインを直輸入販売している会社。井上貴子著『霊峰に育まれたスイスのワイン』ではバーゼル州のGshwindワイナリーやヴァレー州Giroudのワイナリーには触れられていない。スイスの主な生産地区、生産地それに品種についての記述が中心だからかもしれないが。
先月の24日に購入したシュタイバングラーを昨日の大晦日に惜しみながら残りの一杯を飲み終えた。芳醇な香りで、軽く若々しいがぶどうの甘みと酸味がほど良い。ぶどうが身近にまろやかに味わえて、美味。日頃一滴もアルコール類を嗜まない家人が、クリスマスイブにほんの少し飲んで、「美味い、美味い。後味が良くぶどうの香りたっぷりで飲みやすいわ」と豪語していた。これには筆者もサプライズ、それこそ去年一番の想定外の出来事だったかも。丁寧に作られた感じのピノ・ノワール(赤)、2011年もの。また手に入れて飲みたいワインだ。
【写真左上:飲酒前のシュタイバングラー のボトル 写真右下:飲酒後のシュタイバングラーのボトル】

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追記 そう言えば、長野県安曇野に「スイス村」があることを今思い出した!ここでもスイスワインが飲めるらしい。
追記2 著者からスイスワインを入手できる会社を紹介していただいた。日本橋に本社のある杉山商事だ。一度訪ねてみたい。

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