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2015/01/10

超人の生真面目半分転生人語 3 トマ・ピケティ著『21世紀の資本』のことやパリの新聞社襲撃事件のこと 下

そのフランスで7日大悲劇が起きた。パリにあるフランスの週刊紙「シャルリーエブド」の本社をイスラム過激派のクアシ兄弟が銃を持って襲い、編集長や風刺画家らそれに警官2人を含む12人を射殺、その後2人はパリから70キロ離れた村に逃走し潜伏。一方、パリ東部のユダヤ人経営の食料品店にも男が襲い、6人が人質になっていたが、事態は今日の未明、フランスの治安部隊が、ほぼ同時に2ヶ所を突撃して事件はほぼ収束した。前者は容疑者2人が死亡、後者は容疑者1人(女性警察官を射殺した男)が死亡、もう1人(女)は逃走中だが人質は全員死亡したという。ユダヤ人経営の食料品店を襲撃した男は、新聞社を襲ったクアシ兄弟と連絡を取り合っていると自らマスコミに電話し、インタビューに応じていたのだ。フランスのオランド大統領が暴力に屈せず団結せよと国民に呼びかけた。事件後しばらくしてアルカイダ系の幹部が犯行声明を出した。そもそもはイスラム教を過激に風刺した1月7日発売のタブロイド版週刊紙の風刺画に起因している。風刺画といえば、別の週刊紙「カナール・アンシェネ」の風刺画Images【写真はネットから】には2年前東日本大震災や福島原発事故があったにもかかわらずオリンピック開催に懸命と過激に皮肉られ、日本政府が抗議したという経緯もある。言論の自由か神への冒涜かは意見の分かれるところだが、暴力は絶対にいけない。フランスも銃持ち込みには厳しい国だといわれている。それが容疑者はロケット弾まで持っていたというから驚きである。フランスはヨーロッパでアラブ系移民が多い国柄で、アラブ系の人たちには理解や寛容さかが備わっていると考えられていた。経済問題や内向きの勢力が台頭している最近のフランスの国内で、移民排斥、貧困問題それに社会的分断化がさらに進んだ形で形成されてしまったということなのか。容疑者の兄弟はアルジェリアからの移民の家系で幼くして両親を亡くしているらしい。貧困に喘ぎいつの間にかイスラム教に惹かれていったのかも。筆者は一昨年の1月あたりに観たアルベール・カミュ原作の映画「最初の人間」を思い出した。アルベール・カミュもまた、アルジェ出身のノーベル文学賞作家。自伝的要素の濃い映画で、両親のことやアルジェリア内戦のことを扱った印象深い映画だった。
すでに容疑者は当局から危険人物としてマークされていたといわれていたのに、なぜ未然に襲撃を防げなかったのか、悔やまれる。私たちもこの悲惨な事件を対岸の家事とばかり軽んじてはいられない。毎日のように鉄道の人身事故が発生している大都市圏で、さらにラッシュ時にテロが発生したらと想像すると戦慄が走る。今回の悲劇は私たちのもう一つの内面を抉り出しているように思える。

追記 テレビなどの報道によると、パリでオランドフランス大統領、メルケルドイツ首相やキャメロンイギリスの首相などフランスと関係が深い国々のトップらが参加して行われた反テロ集会に、1945年のパリ解放以来最大規模の160万人が集結、また、フランス全土でもデモ参加者は670万人に達した。(2015.1.12)

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