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2014/12/30

超人の面白読書 106井上貴子著『霊峰に育まれたスイスのワイン』 2

ご存知スイスはアルプス連峰が連なる山国で、国土は日本の九州の約2倍、人口約800万だが、金融業、精密機械業、観光業、化学薬品業が盛んでかなり豊かな国だ。2013年のスイスのGDPは6508億ドルで世界20位、一人あたりのGDPは81323ドルで世界トップクラス。富裕層も多く、9.5%の世帯が金融資産で100万ドル以上保有。咄嗟に世界一信用度の高いスイス銀行を思い浮かんだ。一方、農地の四分の三は草原と牧草地、地理的に穀物栽培や耕作は無理な国だ。そんな地理的に恵まれない土地柄でのぶどう栽培は主に山の急斜面を利用して行われている。ワインの消費量は国民一人当たり年間45リットル、世界5位。国内生産した分では賄いきれず、約65%が輸入に頼っているのが現状だとか。以上、ちょこっとガイド風にネット情報を加味してスイスの概要を。
さて、話は横道に逸れたので本題に戻そう。本書の始めのほうにスイスのぶどう栽培産地と品種が記述されている。それによると、産地名、品種名、生産比率(括弧の数字)は次の通り。ヴァレー州やヴォー州のシャスラー、白(39%)、ヌーシャテル州、ヴォー州やヴァレー州のピノ•ノワール、赤•ロゼ(28%)、ヴァレー州やヴォー州のガメイ、赤•ロゼ(13%)、テイチーノ州のメルロー、赤•白•ロゼ(6%)、ベルンからスイス東部地方のリースリング×シルヴァネール、白(5%)、シルヴァネール(2%)、その他の品種(7%)となっている。(本書の刊行が2001年だからそれ以前の統計による)。本書50ページのカラー写真で見る限りでは、シャスラー、ガメイ、ピノ•ノワールそれぞれの彩りがすばらしく、品種改良の結果産み出されたものと分かる。そして主なぶどうの産地と品種の紹介と続く。国際都市ジュネーヴの郊外、ヴォー州のレマン湖畔、ヨーロッパ最高峰のぶどう畑のあるヴァレー州、特にヴァレー州は12世紀頃にワインつくりの技術が僧侶によって広められた地域。ここでスイスが品質を保つため厳しく生産を規制していることに触れている。ワイン法は1991年に導入されて、ぶどうの収穫量は州の規制に基づき、およそ1ha当たり80hlから100hlと規制されている。だとすると、多く生産ができなく、自ずと高額のワインになり兼ねないはずだ。

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