« 超人の面白映画鑑賞 デンマーク映画 ラース・フォン・トリアー監督『ニンフォマニアックⅠⅡ』 | トップページ | 超人のドキッとする絵画 26 板橋区立美術館『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』 16 »

2014/11/06

超人の面白映画鑑賞 デンマーク映画 ラース・フォン・トリアー監督『メランコリア』

映画『二ンフォマニアックⅠⅡ』を観た翌日偶然にもスカパーで同じラース・フォン・トリアー監督の前作『メランコリア』を観賞。この映画は3年前の作品で、『二ンフォマニアック』とは対照的にセックス描写が一度ぐらいしかなく、全体的なトーンは憂いに満ちて暗いが饒舌。“メランコリア”という惑星に囚われたイカれたコピーライターの妹(キレティン・ダンスト)と生真面目な姉(シャーロット・ゲンスブール)、その姉の夫(キーファー・サザーランド)や息子(キャメロン・スパー)を取り巻く奇妙な人間ドラマ。2部構成で舞台は姉夫婦が経営する由緒ある高級ゴルフ場。結婚式場のゴルフクラブハウスに大分遅刻してやってきた妹がさらに式をぶち壊すイカレた行動を取ったことに、式次第全般を取り仕切る姉が怒りを露わにする。反社会的な母親キャビー(シャーロット・ランプリング)と冗談好きの父親デクスター(ジョン・ハート)、過大評価する新郎マイケル(アレキサンダー・スカルスガルド)、金儲けしか頭にない会社の上司(ステラン・スカルスガルド)と少しおっちょこちょいの上司の甥の新人君ティム(ブラッディ・ユーベット)等々親戚縁者が集う結婚式の披露宴ではよくみえる世間―。そんな宴の中で何度も取り乱す妹に姉が、やがて精神的な病(鬱状態)だと気づき理解しようと努める。
後半は姉夫婦が生活を営む由緒あるゴルフ場が舞台で、妹が訪ねてくるところからストーリーが展開する。今度は前半とは対照的に姉がおかしくなり、妹がシャーマン的な役割を果たしてゆく。天文好きで科学的な姉の夫と叔母の妹を愛してやまない息子ー。“メランコリア”という惑星にとりつかれ地球と接近するとき爆発すると信じ、その実現性に恐れ戦く家族。やがて夫は馬小屋で自殺し、残された姉と息子それに妹の3人が爆発を避けるメイポールのようなシェルターを建てて入る。そのとき“メランコリア”という惑星が爆発したかのように周りが急に明るくなる。この世の終末を思わせるシーンだ。ストーリーの中身や展開についていけないところもあったが、映像がいい、音楽も効果抜群。

【キャスティング】
ジャスティン(コピーライター): キレティン・ダンスト
クレア(ジャスティンの姉): シャルロット・ゲンスブール
マイケル(ジャスティンの夫): アレキサンダー・スカルスガルド
ティム(ジャスティンの会社の若手社員): ブラッディ・ユーベッド
レオ(クレアの息子): キャメロン・スパー
キャビー(ジャスティンの母親): シャーロット・ランプリング
デクスター(ジャスティンの父親 ) : ジョン・ハート
ジャスティンの上司 : ステラン・スカルスガルド
クレアの夫 : キーファー・サザーランド

上映時間135分。

最後のシーンはハッピーエンドを思わせるものだと監督が仄めかせたとか。

追記 デンマーク映画のラース•フォン•トリアー監督の記事を読みたい方は、こちらも参考になるかも。
筆者のコラムのカテゴリー「北欧映画」をクリックして「より以前の記事一覧」から「超人のジャーナリスト•アイ 81 『デンマーク映画特集』2008年5月31日」をさらにクリックして見てください。

« 超人の面白映画鑑賞 デンマーク映画 ラース・フォン・トリアー監督『ニンフォマニアックⅠⅡ』 | トップページ | 超人のドキッとする絵画 26 板橋区立美術館『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』 16 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 超人の面白映画鑑賞 デンマーク映画 ラース・フォン・トリアー監督『ニンフォマニアックⅠⅡ』 | トップページ | 超人のドキッとする絵画 26 板橋区立美術館『種村季弘の眼 迷宮の美術家たち』 16 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31