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2014/04/27

クロカル超人が行く 190 ロバート・マーフィー先生の最終講義を聴講 6

201403041307362

ロバート・マーフィー先生の最終講義メモから。

My Cup Runneth Over
私の心にあふれるしあわせ

1. Introduction
Thanks/Honour
イギリス
ドイツ
日本 41年の
「学生とともに歩んだ41年そして旅」

2. A Teacher
A language teacher

At the age of
11: French
12: Latin(dead)

13: German
(17: Spanish ...)
22/23 Italian

in my 50s:
Japanese
Aims:
German,
Germany,
1. To work hard
and contribute to the health of the
University/
Community N.B-
-uni-
"University"って?...
2. To learn what Japan,
what Japanese people
really are

like, to understand them, the
best of them in particular:
To learn basic Japanese
have five languages
to teach, and to learn from.

ACHIEVED, but not quite as
planned…

Silence, lack of communication
lack of working together of
making use of particular incl. we have
human capital
But:
I ended up learning more
about Fr/It/Ger/Eng and
--bcs much time, etc.aan
A sort of ironic twist, and
Judo technique
LOVE language

女性が掲げているサッポロビールの昔の広告の写真

And, if we look around, and listen, we come upon so much
that makes us glow.
e.g. the imagination,
humour, unexpected in 1986, in J. and Jpse ppl.

...foreign languages
...my native language
How to "see",
to see more deeply 深く

my "teachers":
Reading
Music, incl. It
canzoni, Fr
chansons.
Film
BBC !
Learnt more It.
Fr. in Japan.
Well supported

研究室の紹介

Musical offering ! My books, and
able to read a
lot in early years: AND
clearly
exactly

猪苗代湖や北海道の写真
(ここでバックラウンド ミュージックが流れる)

思い出の写真の数々

honestly
fairly 公平
repectfully

礼儀正しい

the
(ざ..)
日本語の母音の入ったプレーンアクセントをユーモア交じりに披露
(マ・ク・ド・ナ・ル・ドの特にドの音を強調した日本人の音声の癖を
忠実に再現した発音は最高傑作。日本人が英語の子音をいかに発音し
難いかの典型を見事に演じていた)

思い出の写真の数々

The Japanese
The Germans
The French
The Americans
Stereotyping,
is, at times, welcome,
healthy, but all too often
As a teacher a language teacher, in my own country...
...in another country...
...a teacher of a foreign language...
.. a teacher of my native language...
ALWAYS a student
and
an ambassador
大使

We have challenges that make our job harder, and more
interesting, And then, there are such great
teachers that turn up as we read widely. OF
many, I mention
a few. G.K.
William
Gerhardi(e)
Chesterton(イギリスの作家ー筆者注)

Donald Richie(日本映画評論家ー筆者注)
Donald Keen(日本文学研究家ー筆者注)
Ienaga Saburo(歴史家ー筆者注)

日本

想史に於ける
否定の論理の
発達/

Matsuzaki Hiroshi & Bruno Smolarz (2006 )(『Hokusai aux doigts d'encre』の著者ー筆者注)
Le développement d’une logique de négation dans l’histoire de la pensée japonaise
La Toison d'Or
Robert.N.Bellah(アメリカの宗教学者で『家永三郎と近代における意味の追究』の著者ー筆者注)
Karl Friedrich Zahl (1990)(『Kulturgeshichte Japans 』の著者ー筆者注)
Kulturgeshichte Japans.(Munchen: Iudicium), from
Ienaga, 1959,
1982), Tokyo: Iwanami Shoten
Marguerite Wells(1997)(オーストリアの作家ー筆者注)
Japanese
Humour
Basingstroke:
Houndmills

Language
"Language"
Languageって
culture
History
Each human
being
教育学部

人間発達学部

Each has at its core:
a human being
何でしょうか.
What is man ?
………a man ?
………a woman ?
………a child ?
a human being:
Why…?
What…for ?
inter-
interpersonal
intercultural

3.Times, Places,
Times, and the man

UK
Britain
England Nothern Eng.

Post-war(WW2)
Pre-Thacher(1979-???)
2014.ff.

思い出の写真の数々

Conclusion:

to be commited
teacher now is more difficult as much as the general system,
public will support real solid teaching
less
Research 研究
Literature V.
linguistics

VERSUS:?

A or B ?
A and B ?

When skinny
becomes
scrawny...
bronchitis
the years
overwork
under-resting
dirty work places
KKK
2001...

2011:
The healthy,
dynamic
creature here,
surprising
himself as he looks back, has

資料
ISBN
978-4-905388-44-9

2,400pp., 3
volumes
2012 クロスカルチャー出版
Synopsis by
澤正宏先生
Masahiro Sawa
Sawa Masairo

福島原発設置
反対運動
資料

201403041307361_3

(親しみのある出版名が突然出てきたのにはサプライズ。想定外の出来事だった―筆者注)
Whether teacher, student,
whatever we are, let us
savour the advice, and sounds, and the whole
striving for the best in each of us, that the British,

English, poet,
詩人 John Keats,
urged the poet to do.

鉱石 ore
亀裂 rift
to load every rift with ore.

If we look, listen, with respect , and
education, we see, we discover
the vein of gold, of great value and
beauty, and we can 'laod every rift with ore"

John Keats(1795-1821)

THAT, BEING A
PERSON WHO RESPECTS AND SHARES QUALITY
NOT AMASSING
MONEY AND POWER ONLY,
IS ONE OF THE KEYS TO
HEALTH. DRAMA
enables us to see many examples of
both in action, on stage, and ourselves.

Let us take power over our learning,
power with respect
and self-control.
and KINDNESS
with
STRICTNESS, in
harmonious
combination.

Here's to life:
You, my great teachers, my students, let's us
give back quality
whatever is given as
carpe diem !(ラテン語: 今を楽しめの意)
seize the moment, don't
waste a moment
in doing what is right, sharing
what we have
being
independent in healthy
harmonious
balance.
Here's to life !
This is not End alone !
It is a Continuetion,
and a further
Beginning.

講義はここで終了。
これはあくまで大方の講義メモである。
マーフィー先生はこのメモに基づいて話された。
子音の響きが何とも言えないほどの綺麗なブリティッシュ イングリッシュで。
講義内容も充実していた。
(マーフィー先生は英語のヒアリングの入試問題で作り手側として参画していたとか)
このあと質疑応答、学生の謝辞、
花束贈呈そして学生たちが制作した
一言英語ビデオ寄せ書き、これは感動的だった。

筆者は添削や翻訳でお世話になったお礼にIrish staut「Murphy's」を東京から持参、マーフィー先生にプレゼント。マーフィー先生は確かアイルランド出身だとそばにいたS先生が教えてくれた。喜んでくれたみたい。
このあとマーフィー先生は学生たちとの懇親会に出席の予定、S先生とその場を辞した。
"メールデkeep in touch with シテネ"とマーフィー先生、その表情には優しさが溢れていた。
"See you"と筆者。

ロバート・マーフィー先生は4月30日に日本を立ち、イギリスの古都カンタベリーに帰る。
しばらくは自分のご褒美として充分な休養をお取りいただいて、楽しい実りのある余生を送ってください。忘れていたがロバート・マーフィー先生は愛妻家で日本人の奥様を大事にしている。それは彼の長いメールからも伺えた。お身体にはお気をつけて。学生たちにも良き先生として心に刻まれるはず。

Goodbye, Mr.Murphy !

追記 丸山真男や加藤周一の本を読んでいる筆者としては、ロバート・マーフィー先生が講義で触れていた家永三郎の『日本思想史に於ける否定の論理の発逹』が気になり、今書物などを漁っている。難物なのだが、よく外国文化に長く触れてきた人が晩年になって日本回帰をすることに度々出くわす。なぜなのかずっと気になっていたのだ。この点の問題解決に大いにヒントをもらえるかも。ロバート・マーフィー先生はフランス語やドイツ語の翻訳そして英語でも読んでいる。もちろん日本語の原文も読んでいる様子は、先の講義メモでも明らかだ。筆者はベラーの本もぜひ読んでみたい。この最終講義は筆者にとっても刺激的だった。ロバート・マーフィー先生に感謝である。

2014/04/21

クロカル超人が行く 190 ロバート・マーフィー先生の最終講義を聴講 5

実はロバート・マーフィー先生の最終講義は2014年2月15日に実施されるはずだった。しかし、その日は前日の記録的な大雪で中止になり、学生たちの尽力により1ヶ月半後の3月30日((日)に延期して実施された。だからマーフィー先生の講義の始めの日付もFebruary 15th, 2014だった。印象記などはすでに書いたのでここでは補足する意味で再度講義の内容を辿ってみたい。幸いにビデオカメラを持ち込んでいたので、映像などの再現は比較的容易だった。しかしながらマーフィー先生のビリテッシュ イングリッシュには慣れていなかったせいか多少手間取っている。「いる」と現在形で書いた理由はまだ聴いている最中だからだ。3回位ビデオを再生して聴いていたが、小さな声で囁くようなところが聞き取りにくかったのだ。大きな教室の普段は学生が使う長机に置いて撮影したため、周りの音なども拾ってしまったことも聞き取りにくい一因だったか、それとも筆者のヒアリング力が衰えたということか。それにしてもロバート・マーフィー先生の時に奇声に近い大きな声などメリハリの効き過ぎたパフォーマンスは見事だった。流石は演劇人ー。
それではロバート・マーフィー先生のパワーポイント使った講義メモから大部分を書き写してみよう。
最終講義のタイトルは

My Cup Runneth Over
私の心にあふれるしあわせ

2014/04/16

美味しい食べ物 ラーメンの鬼こと佐野実氏の話そしてラーメンの名脇役焼き豚

ラーメンの鬼こと佐野実氏が去る4月11日に多器臓不全で亡くなった。享年63才。ラーメンにとことんこだわった人生だった。筆者はラーメン屋になってからの彼を知らないが、彼を一躍有名にしたのは藤沢橋で営業していた支那そば屋だが、ユーチューブを見ていたら20年前にその店をタレントの羽田豊がリポートしていた映像が出てきた。繁盛している様子が映像から手に取るように分かる。並んでいる女性にインタビューしたりして現場リポートをしていたが、今見ても新鮮だ。20年前と言えば、筆者は全国を飛び回っていた時代で週末は専ら家で一休みし身体を休めていた。しかし、佐野実氏は違っていた、彼の作るラーメンが評判を呼び行列のできる店に成長していたのだ。飽くなき探求心が奏功したのだ。彼の力量はもちろんのこと、彼のマスクとキャラがより一層デフォルメされ、それがマスコミに受けた。昔ながらの中華そばのこだわり、完食強制、白衣と腕組み、店内禁煙、私語厳禁、鬼的な指導と辛口の批評等々エピソードの尽きない人物でもあった。また、平成初期に起きた第3次か4次のラーメンブームを牽引したが、その後逡巡したりはしたがラーメンが手の込んだ身近な食べ物として定着していったのだ。時にテレビや雑誌メディアの媒体ミックスにのって。それまではチェーン展開のラーメン店や昔からやっている個人の中華料理店そしてマニアックな屋台ラーメンなどが主流だったが、ヤンキーぽいが個性的なラーメン専門店ができ始めた。彼は日テレ、テレビ東京他テレビでの露出度を高めて行った。彼の支那そば屋の支店も軒を並べる新横浜のラーメン博物館も更に入場者数を増やし、ラーメンの裾野を広げて進化系ラーメンも普及、今や日本の食文化の顔にもなっているのだ。新規ラーメン店のプロデュースやラーメン店審査など彼のラーメン業界での貢献は計り知れない。
そんな支那そば屋の店主はJRT駅西口1分の場所にあった喫茶店『プランタン』で働いていた。実家のある変電所裏から徒歩で通っていた時代だった。伴侶が病床の彼に塩分控えめのラーメンを持参、「味が薄い」と言いながら食べたあと息を引き取ったという。合掌。
その変電所裏からそう遠くないところにある、昔ながらの小さな商店街で見つけた肉屋『横濱上田屋』自家製の焼き豚。柔らかくて美味。100gで280円。インスタントラーメンのトッピングに最適 !

Image_5

追記 故佐野実氏の葬儀には700人以上が参列したとネットニュースが伝えた。知人のK氏も行ったのかしら?

2014/04/13

クロカル超人が行く 192 新宿 サントリーラウンジ バー『イーグル』

Image

今や有名人のH先生、背が高く痩身だがいざ食べるとなると変身する、少なくとも筆者にはそうみえた。そのH先生とフジテレビの長寿番組でギネス入りした『笑っていいとも』(安倍首相は番組終了間近な日に大衆操作を狙って昼間の一時を電波ジャックした!)、の会場裏手にあるサントリーラウンジ バー『イーグル』で食事をした。H先生贔屓の貫禄のある老舗バーだ。バーと言えば、横浜ホテルニューグランド内の『バーシーガーディアン2』、銀座にある有名な老舗バーで太宰治や坂口安吾など文人が通った『Lupin』それに有楽町のバー『Goro』、京都祇園にある『フィンランディア』や姉妹店『The Common One Bar Kyoto』などがすぐ挙げられる。大概の店は筆者も何回か足を運んでいる。もう一つつけ加えて言えば、バーに関してプロ級の博識を持つ人がいて大分指南を受けたが、バー巡りは何分にも飲み代が安くないのだ。
サントリー ラウンジ『イーグル』は、その点H先生の言われた通り洋酒に関しては極めてリーズナブルで、メニューの最初にホワイト、角、オールド、アーリータイムズやバランタインなどが200円〜300円と書かれていて超格安。
午後8時45分にH先生と紀伊國屋書店本店1階入口で待ち合わせたが、筆者が到着する前にすでに自著が店頭にならんでいるか確認していたH先生、早速「3冊ありました」と言っていた。行動が速いのである。
そうこうしているうちに紀伊國屋書店の裏側辺りに着き、階段を下へさらにもう一つ下へ降りると別世界の異空間に辿り着いた。カウンターはほぼ満席状態で、先客が「帰りますから、どうぞ」と声をかけてくれて、右端2席の店全体が見渡せるいい席に座れた。ラッキーだった。「いつもなら階段の上まで並んでいるんですよ」とH先生。40年以上経つ老舗の店内は豪華客船の小さなバーをイメージして作られたらしく、シャンデリアの華やかさと歴史のある石壁それに落ち着いた色調と暖色系の明るさ、大人の世界を見事に演出した、昭和の匂いがプンプンするノスタルジックな空間だ。
H先生は馴染みの店らしくバーテンダーに気軽に話しかけていた。「霜降り肉、ピザ、野菜サラダをとりあえずお願いします」とメニューをさっと見てオーダーした。ひょっとしたらH先生定番の品かも。まずはビールで乾杯。雰囲気がいいのかビールが格別に美味。火曜日の夜にもかかわわらずテーブル席も含めてほぼ満席でそれぞれ思う存分楽しんでいる様子だった。そのうち隣のカップルの女性がオーダーした真っ赤なカクテルにH先生が反応した。「このカクテルはどういう飲み物?」と供されたカクテルに興味津々だったが、そこはもてなしを信条とするベテランバーテンダーだ、さりげなくH先生の関与を遮った。そして、バーテンダーがこちらの方に目を向けて、「そのカクテルの名前はカシスラムールです」と応えてくれた。筆者が「アムールの意味は愛ですよね」と言うと、「よくご存知で」とバーテンダー氏。そのあとその真っ赤なカクテルの作り方を簡単に教えてくれたはずだが、話題はH先生と四方山話に移っていて肝心な話は聞き逃してしまった…。(ネットで調べてみると、このカシスラムールのカクテルO0426032611994035449はカシスリキュール、生イチゴ3個、レモン、フランボワーズと砂糖を入れて作ると出ていた)料理は和洋中にこだわらず無国籍風にお酒にあった小皿料理を供してくれる、それが食感もよく美味。もちろん格安の洋酒の値段よりは高めだが比較的リーズナブルだ。霜降り肉はバーテンダーが一つ一つ巻いて出してくれるし、シンプルだが色合いの良いサラダやプレーンな味の小さめのピザも美味しかった。お酒をお代わりしながらいろいろなアイデアも出て盛り上がったところで退散。新宿の夜はまだ宵の口の様子だったが、後ろ髪引かれる思いで筆者らは急いで電車に乗った。ほろ酔い気分だったせいか目当ての座席に辿り着くまで車両を行ったり来たりしてしまった。これもご愛嬌…。
追記 写真を撮るのを忘れてしまったため、今回の写真は[食べロク]からの写真などネットから。

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2014/04/07

クロカル超人が行く 190 ロバート•マーフィー先生の最終講義を聴講 4

昨日の朝のNHKラジオ第2放送でヘルシンキ在住のピアニスト舘野泉氏の話「人間とは何か」を聴いた。偶然聴いたのだが、なかなか味わいがあってついには最後まで聴き入ってしまった。音楽特にクラシックは「オッタヴァ」(クラシック中心のインターネットラジオ。この放送も6月一杯で休止でバックグラウンド ミュージックとして聴いている程度で、あとは気に入ったものがあればCDを購入したり(特にボッチャー演奏のバッハのバイオリン曲はよく聴いているが)、ラテン語コンサートに出かけたりするが、コンサートの方は高額とあって滅多に行かない。行くとしたら、最近では毎年ゴールデンウィークに東京フォーラムで開催される「ラ•フォル•ジュルネ•オ•ジャポン」ぐらいか。クラシック音楽はその程度だ。ピアニスト舘野泉氏は若い時代に北欧文学に惹かれ、ついにはヘルシンキに住んでしまった人だ。こういう音楽家もいるのだ。
さて、ロバート•マーフィー先生の最終講義の中にも「人間とは何か」という問いが出ていた。“What is man?” 生真面目な先生はレジメを順を追って書いていた。〈続く〉

2014/04/06

超人の面白読書 101 高橋寛人著『危機に立つ教育委員会』

20131209112246_00001 

今一番hotな話題の新刊がクロスカルチャー出版からリブレ第2号として刊行された。A5版、並製、105頁、定価1,260円。関西のテレビ局で2013年12月7日夕方にニュース番組の特集コーナーでこのhotな話題、“教育委員会のあり方”について専門家と現場の意見を織り交ぜて報道していた。
本書は、教員の人事・教科書の採択・学校の統廃合をはじめ公立の教育機関の管理運営全般を行う教育委員会について、教育行政学の専門家が、教育の本質とのかかわり、公安委員会との比較を通じてやさしく解説。この1冊を読めば、教育委員会の仕組み・歴史、そして意義と役割がよくわかる。年表や参考文献付。学生にも最適の書。

 目次   

 第1章  教育委員会に対する批判と不満

 第2章  教育委員会の意義と特長

 第3章  教育委員会と公安委員会の歴史 

 第4章   公安委員会との比較から教育委員会                 を考える 

 第5章  まとめ 

中教審の答申が出て、首長の権限が強化され教育委員会の力が弱まるような教育制度改革案に対して、存続の方向を具体的に示したのが本書だ。ぜひ手にとって読んでほしい。

 追記 紀伊国屋書店12月11日のベストセラーでは8位。14日は28位。
http://
www.kinokuniya.co.jp/disp/CKnRankingPageCList.jsp?dispNo=007002002001008

 

追記2 著者の高橋寛人先生から「今後の動向」のタイトルでメールが入った。

 

12月17日の文部科学大臣の会見で、次のように述べました。

 

 

記者)
 教育委員会の改革についてですけれども、自民党の中で部会の下に委員会を設けて検討していくことになりましたが、党内の意見がまだまだ割れている状況で、大臣の中の来年の通常国会に出すスケジュール感として、いつ頃までにはその辺も含めてまとめていきたいといったお考えは、現時点でございますか。

 

大臣)
 やはり是非、来年の通常国会には、この教育委員会改正案を出したいと思っております。予算関連法案ではありませんので、それでも遅くとも3月の頭ぐらいには取りまとめていただく必要があるのではないかと。
 ただ、今、御指摘のように、これは閣法ではありますが、与党の中でも自民党、公明党を含め、必ずしも中教審で諮問された、中教審の答申そのものも全て一本化になっているわけではなくて、いろいろな付記事項も結構入っております。A案だけで全てまとまったということではなく、B案についても付記されておりますが、この中教審の答申をもとに、是非、与党の中でできるだけ早く、しかし、丁寧に議論していただきながら取りまとめていただき、政府・与党一体となって、次期通常国会、早めに出すような準備ができるように、私も先頭に立って対応していきたいと思います。

 追記3   本書の書評が信濃毎日新聞1月19日日曜日、神奈川新聞1月26日の読書欄に掲載された。
近年、「形骸化している」「責任の所在が曖昧だ」などと批判され、改廃論議にさらされる教育委員会。著者は、教委がなぜ自治体の一部局ではなく合議制の行政委員会の形を取っているのかに着目し、警察の民主的な管理運営を目的とした公安委員会との比較から、あるべき姿を探る。
「民主主義を前提としながらも、民意や多数決がそのまま教育に反映しないような制度を設けることが必要」と指摘。民意を盾に教育を政治に従属させようとする首長らの動きをけん制する。 

追記4 教育長と教育委員長統合、と今朝の毎日新聞朝刊のトップ記事。自民、公明両党は5日、自治体の教育委員会制度改革を巡り、教委を教育行政の決定権のある最終責任者(執行機関)のまま残す一方、教育委員長と教育長のポストを統合して機能強化するる案の検討に入ったと報じた。
先の中教審の答申の首長権限強化がやはり薄らいだ格好だ(2014.2.6 記)。

 追記5 教育専門雑誌『内外教育』(時事通信社) 1月24日号に書評が掲載された。
大阪大学大学院教授 小野田正利氏の連載 普通の教師が生きる学校 モンスター・ペアレント論を超えて 独立の行政委員会という意味 教委「改革」の岐路(5)
教育行政学者の横浜市立大学教授・高橋寛人著「危機に立つ教育委員会」(クロスカルチャー出版)が、昨年末(昨年11月末の間違い―筆者註)に緊急出版された。この本では戦後に、いずれも行政委員会として発足した警察行政における公安委員会と教育委員会の比較が、分かりやすく説き明かされている。戦前の警察制度は、内務省による全国統制によるほか、司法警察だけではなく各種の行政警察の機能を持ち、国民の自由と権利抑圧する機関として、教育と並んで大きな負の歴史をもっていた。戦後改革において、公安委員会(都と都道府県に設置)は任命制ではあったが、警察の民主的な管理運営と政治的中立性を確保するために、住民代表からなる合議制機関として今日まで存続した。
高橋さんは教育の営みの本質から、教育行政には専門性・中立性・安定性・継続性が重要であることを強調し、現行の教育委員会制度の優位性を具体的に示し、一般行政からの独立性としての教委の意義とともに、中央段階でも国家教育委員会の設置の必要性や、教育委員が住民代表として選ばれるべきであることなど教委の発展的改善策を主張する。 

追記6 書評紙「図書新聞」2014年2月15日号8頁に紹介された。評者はジャーナリストの桜井祐三氏。
2008年に大阪府知事に就任した橋下徹氏(現大阪市長)は、教育委員会が民意を反映していないとして教育委員会不要論を持ち出し、教育基本条例を制定した。現行法律上不可能な教育委員会を知事や市長の支配下に置き、教員の人事権や分権・懲戒処分といった権限まで首長の手中に収めるものだった。教育への政治的介入を排し、中立性を確保するために戦後、GHQの指令で設置された教育委員会は、“民意”を盾にした独断的な首長のコントロール下に置かれるという異常事態となったのである。
教育委員会に対しては、政治的中立性が確保されていないという批判が数多くなされてきた。事実、教科書の採択や日の丸・君が代の問題をはじめとして、教育委員が教育委員会本来の政治的中立性を旨とするあり方から逸脱するケースが多発する。だがここにきて、市民の側ではなく行政の長である知事や市長が教育委員会を批判し、それを骨抜きにする挙にでた。
本書はこうした危機的状況に対して、教育委員会の意義とその役割、その仕組み、さらに歴史や問題点などをはっきりわかりやすく解説した一書である。人間の思想信条を形づくる教育の中立性の意味を深く掘り下げるために、いま必読のハンドブックだ。

 追記7 政府・自民党は、教委を教育行政の責任を負う「執行機関」として存続させる一方、現行制度では別々に置かれている教委トップの教育委員長(非常勤)と、教委事務局を率いる教育長(常勤)の役割を統合し、首長が任免する役職を新設する見通しで合意。首長や教委メンバー、有識者らで構成する「総合教育施設会議」(仮称)もつくるとしている。
法改正をめぐっては、教育への過度な政治介入を招きかねないとの懸念の声もあり、首相は首長の権限をどこまで強化するかについて「政治的中立性を確保する観点も加味し、与党で議論している」と述べた(2014年2月18日付東京新聞朝刊)。 

追記8 著者の高橋寛人先生が下記の日本教育行政学会主催の公開討論会に出るようです。ご関心のある方は参集されたい。

 

日本教育行政学会主催 公開研究集会
「子どもの最善の利益」を尊重する教育行政の在り方とは―「教育委員会」制度をどう改めるか―

 

2014年3月16日(日)

 

東京大学「本郷キャンパス」赤門総合研究棟 A200教室

 

午後1時~4時

 

【概要】
オープニング : 企画の趣旨説明
基調報告 : 「学校と教育委員会が双方向で学びあう―子どもを中心とした

学校づくりと首長・国の役割」

坪井由美(日本教育行政学会第17期会長/愛知県立大学教授)

論点提起① : 「中央教育審議会における審議の経過と答申の論点」

村上祐介(中央教育審議会臨時委員/東京大学院准教授)

論点提起② : 「危機に立つ教育委員会―教育委員会制度の意義と必要性」

高橋寛人(日本教育行政学会第16期研究推進委員長/横浜市立大学教授)

                    (休憩)

 

全体討議

 

※筆者もこの公開研究集会を聴講した。教室は満杯、教育委員会改革についての関心の度合いが高かった。 

追記9 昨夜NHKの社会問題を取り扱うことでは定評のある番組「クローズアップ現代」で教育委員会改革を取り上げていた。タイトルは教育現場の“閉鎖性”を変える?~大阪・教育改革の波紋~。

追記10   教育委員会改革の与党合意案(骨子)

•教育委員長と教育長を一本化し「教育長」を新設。任期3年で首長が議会の同意を得て任免し、罷免要件は今の教育委員と同じ
•教委は引き続き教育行政の最終決定権を持つ執行機関とする
•首長が主宰する総合教育会議を自治体に設置。教育行政の「大綱」を策定する他、予算•条例に関わる重要な教育施策の方向性、緊急事態への対処を協議
•教科書採択、学校の教育課程の編成、個別の教職員人事は教委の専権事項とする
•いじめ自殺などの再発防止を国が教委に是正できるよう、地方教育行政法を改正(2014年3月13日付毎日新聞朝刊より)

追記11  教育委員会改革関連で著者高橋寛人先生のインタビューをまとめた記事「識者評論」が地方紙に掲載された。信濃毎日新聞、長崎新聞、東奥日報など10紙以上に。記事の内容は教育の政治に従属させることは民主国家にとって自殺行為といえるに始まって、教育行政には長期的な視点と政治的中立性が不可欠と見解を表明。今回与党改革案の「総合教育会議」が新設され重要事項がこの会議で決まれば教育委員会が形骸化し、教育に対する首長の関与が強まり教育が政治に左右される危険が大きいと。また、改革案の新「教育長」に一本化されれば新教育長の権限は強大であり、その抑制策を考えたいと。教育委員会の不要な役割を奪いかねない総合教育会議は不要であり、新教育長を住民目線からきちんとチェックできるよう教育委員の住民代表制を高めることが求められるとこの記事を締めくくっている(214.3.27 記)。

追記12   教育委員会改革関連の記事。2014 年4月5日(土)付朝日新聞朝刊で教育委員会改革問題を扱った記事が掲載された。「教委見直し案 国会提出 議論性急 戸惑う首長も 」との見出しで教育委員会改革の政府案について、首長の権限強化、新•教育長や総合教育会議の新設で事実上教育委員会の権限は弱体化すると報道。全国の知事•指定市長にもアンケートを試み、また、著者の高橋寛人先生にもこの政府案が採択されればどうなるかシュミレーションを行っている。その結果、高橋寛人先生は、新制度では教育の政治的中立性や専門性は保てなくなるとコメントしている(2014.4.7 記)。

追記13  本書が教育雑誌『教職研修』2014年5月号と『教育と文化』No.75号 2014 springに書評が掲載された。一読していずれも良い書評(2014.4.23 記)。

2014/04/04

クロカル超人が行く 190  ロバート•マーフィー先生の最終講義を聴講 3

昨日の毎日新聞朝刊にTBS「サンデーモーニング」に着物姿で出演している田中優子氏が、東京六大学では初めて法政大学の女性総長に就任しその抱負を語っていたが、その中で法政大学もグローバルな動きに対応するため外国人教師を増やし、英語での講義を本格的に導入するという。すでに東大、京大、早大、慶大などでは導入済みで、この大学での英語の授業といえば、先駆的ですでに成功を収めている秋田国際教養大学の例が最も有名だ。だんだんと夏目漱石や森鷗外がいた明治に戻りつつあるということか。明治時代の始めの頃には森有礼みたいな英語国語化論を唱えた人もいたが、最近では水村美苗氏の日本語はローカル言語で英語が増す増す世界言語になりつつあると危機感を募らせて話題になった本、『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』もある。
そう、ロバート•マーフィー先生の最終講義の話に戻そう。マーフィー先生の英語はBritish Englishできれいな英語を話す。しかもユーモアがあって人を笑わせるツボも心得ているから講義は楽しい。学生も面白いからついていく、先生の人柄に触れながら英語力も身につく。ロバート•マーフィー先生が言われた〈input〉と〈intake〉の関係語は語学を教える者と教えを受ける者にとってはキーワードだろう。
ロバート•マーフィー先生が日本に来た動機は日本そのものを学びたかったらしいが、それより日本を深く知ってその奥深くあるものを感知したいということらしい。だから日本映画評論家ドナルド•リーチ、日本文学研究家ドナルド•キーンの名前が最終講義に出て来たのも頷けた。しかも教科書裁判でも有名な歴史学者家永三郎の〈日本思想史に於ける否定の論理の発達〉という日本人とっても難しい日本思想史の深淵まで踏み込んでいる。実はロバート•マーフィー先生は思索的な先生だった。〈続く〉

2014/04/03

クロカル超人が行く 191 靖国神社•千鳥ヶ淵ほかの桜 2014

靖国神社•千鳥ヶ淵ほかの桜

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吉野と結びつけて命名した染井さんはエライ。今ソメイヨシノは花盛り。

2014/04/02

クロカル超人が行く 190 ロバート•マーフィー先生の最終講義を聴講 2

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ここでロバート•マーフィー先生のプロフィールを当日配布されたパンフレットを参照しながら記してみたい。生まれは英国のカンタベリー、来日前英語教師として母国で11年、ドイツで2年の英語教師の経験を積んだ後来日、1986年から2014年まで28年間福島大学で教鞭を取った。シェークスピアなど英国演劇がご専門で、福島大学でもESSのドラマ指導や脚本、ドラマ用に構成した戯曲も手がけた。『The Merchant of Venice』(2011)、『Animal Farm』(2012)それに『Fahrenheit451』(2012)が典型的な仕事。
このプロフィールで気づいたことは、東日本大震災•福島原発事故が起きた2011年3月11日以後に自ら再構成した戯曲を3本書いていることだ。しかも選んだ作品が経済、社会、環境問題を扱った傑作。ロバート•マーフィー先生は3.11に大影響を受けてこの再構成戯曲を書いたのかも知れない。きっと。多分…。
【写真: パンフレットから】<続く>

2014/04/01

超人の面白ラーメン紀行 178 神田多町『鮮魚らーめん 五ノ神水産』 続

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銀だら搾りらーめん(780円)を頼んだ。カウンターのほぼ中央に座ってから7分後やや白っぽいラーメンが出てきた。これはいつものラーメンの臭いとは違う、確かにあの銀だらの臭いだ、銀だらを食べている雰囲気だが違う、銀だらのエキスの入ったスープのラーメンを食べているのだ。不思議な感覚である。大いなる錯覚に陥った。これなあーに、食べたらどうなるの。一啜りまた一啜りするもやはり銀だらの味、よく煮込んで搾り出しているのだ、だからスープは濃厚でどろっとしている。この方が麺に絡みやすい。白中太麺ストレートを使用している麺ももちもち感があり、なかなか味わい深い。さすが製麺所仕立てのことはある。トッピングがこれまた不思議な味で、炙り銀だらの皮が多少、柔らかいチャーシューがたっぷり2枚、この大小のコラボは二つの異なった味を一度に楽しめるのだ。アオバ、刻みネギそれにこの店独自の三角形のメンマなどラーメントッピングのちょっとした引きつけ役も意外と楽しめた。銀だら搾りらーめんは今まで味わったことのない不思議な食感で美味しかった。塩辛さが残ること以外は…。
メニューは看板の銀だら搾りらーめん(780円)の他にかけらーめん雲丹搾り(900円)、炙り鮭搾りらーめん(780円)、つけ麺銀だら搾りらーめん(850円)など。店はカウンター12席、テーブル6席、午後2時過ぎでも客入りは上々。 若い人の働く姿格好が印象的。こういうラーメン店がもっとあってもいいかも。
住所: 千代田区神田多町2-9-6 田中ビル 電話: 03-6206-8814 営業時間: 11時~3時 17時~9時 定休日: 日曜日

神田多町『鮮魚らーめん 五ノ神水産』1.スープ★★☆2.麺★★★3.トッピング★★★⒋接客•雰囲気★☆⒌価格★★

余談だが、昨年5月末に訪ねたニューヨークの『KODAMA SUSHI』の板長さんは神田多町の出身と言っていたからこのあたりかも。

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