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2014/01/22

超人の面白テレビ鑑賞 にほん風景物語~詩人草野心平が詠んだ日本の原風景

BSテレビ朝日1月22日火曜日(夜9時~9時54分)放送の「にほん風景物語 ふるさと福島、川内村、小川郷 ~詩人草野心平が詠んだ日本の原風景〜」を観た。


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【写真上: 背戸峨廊(セドガロ )写真下 : 草野心平記念館に復元されている心平の店『火の車』、そのメニューは心平の言語感覚を反映してユニーク。常連客には高村光太郎、坂口安吾や檀一雄がいた】
今年は草野心平生誕110周年、没後25年の節目の年。芥川賞作家の島田雅彦が草野心平ゆかりの地を訪ね歩いた。いわき駅(旧平駅)から磐越東線のローカル線で小川郷駅に着き、地下道を潜って改札口に出る。上小川の鄙びた町並を歩き、草野心平の生家を訪ねる。今その生家は復元されて残されている。福島の里山とはものは言いようだが、都会育ちの物書き王子の島田雅彦がいかに阿武隈の山里の風景に感応したか。
上小川にある生家(質素だが当時の生活空間が。確かこの近くのお寺常慶寺に分骨された墓がある。筆者の母方の菩提寺でもある。ー筆者註)、草野心平記念館、二ッ箭山ふもと、上小川小学校(校歌は心平が作詞)、夏井川上流の滝が流れる背戸峨廊(草野心平が漢字命名)へ。天然記念物のモリアオガエルの生息地、平伏沼、天山文庫を訪ねて心平と親しかった村人と文庫内の囲炉裏で関わり具合を聞く。天山文庫でのお祭りは毎年7月に開催、郷土芸能のじゃんがら念仏踊りとドブログが振る舞われて賑やか。それからは島田自身も3・11以後東日本大震災・福島原発被害の支援者でもあるが、被災地で今も風評被害や魚の水揚げで困っている小名浜漁港を訪ね、この地方独特のウニの一夜漬けを試食、今は少しずつ回復に向かいつつある小名浜漁港を後にするー。
3・11以後に蛙の詩人草野心平はどういう詩を書いたか想像してみたくなる。『優しいサヨクための嬉遊曲』で鮮烈なデビューを果たした芥川賞作家島田雅彦も作家生活が四半期過ぎた?福島の里山の旅は新たな心の旅の確認でもあったのかも。オノマトペ、句点、蛙語、独特の感性と詩句、ユーモア、スケールの大きさと土着性(天の声、地の声)、庶民性と人間愛、生活欲とアナーキー、存在のかなしさ、汎神論、万物照応‥‥‥その詩篇1400あまり。また、モリアガルか。

追記 やはりここでテレビでは触れていないが、草野心平の代表作を一つ。

秋の夜の会話

さむいね
ああさむいね
虫がないてるね
もうすぐ土の中だよね
痩せたね
どこがこんなに切ないだろうね
腹だろうかね
腹をとったら死ぬだろうね
さむいね
ああ虫がないているね

初期作品『第百階級』より

賢明な読者諸氏はどう感じただろうか。当時の社会の投影ともとれるがー。それともカエルの独白?五感を駆使してよく読み込めば、今の時代状況をも映し出しているようにも読める。それにしても切ない詩だ。

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【写真左 : 草野心平の生家 写真右 : 頂上手前の岩登りが大仕事で頂上からの眺めはその分格別、“阿武隈の雲”と謳った郷土の詩人三野混沌だが絶景ポイントの二ツ箭山】※写真はいずれもBSテレビ朝日から携帯カメラで撮ったもの。

懐かしやナオミの秋の二ツ箭山

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