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2014/01/24

超人のニューヨーク訪問記 2013年初夏 51 ブルックリン橋再び

急いで取り寄せた朝日文芸文庫の司馬遼太郎著『ニューヨーク散歩 街道をゆく39』。朝6時半にネットで注文したら夕方7時過ぎには届きました!便利になりました。この街道ゆくシリーズは週刊誌連載時に読んだはずでしたが、悲しいものです、大半がすでに忘却の彼方でした。しかし、コロンビア大学日本研究の先駆者でドナルド・キーン氏の恩師の角田柳作の話や作家リーベ・英雄の妹の話などは覚えていました。本書は著者がコロンビア大学講演後にニューヨーク市内を散歩したことを綴ったものです。司馬遼太郎独特の視点が散りばめられていて面白く読めました。マンハッタン考古学、平川英二氏の二十二年、ブルックリン橋、橋を渡りつつ、ウィリアムズバーグの街角、ハリスの墓、コロンビア大学、ドナルド・キーン教授、角田柳作先生、御伽草子、ハドソン川のほとり、学風、日本語、奈良絵本、ホテルと漱石山房、さまざまな人達が目次で登場しますが、筆者はブルックリン橋から読み始め、最後はマンハッタン考古学で読み終えました。実は今年5月130周年を迎えたブルックリン橋でしたが、この橋の建設には一人の日本人測量技師がいました。そのことを確かめるためこの本にあたろうと考えたのです(ブルックリン橋については書かれていましたが・・・)。その人の名は松平忠厚、長野県上田出身でブルックリン橋建設終了後もアメリカに住んで37歳の若さで亡くなりました。松平忠厚についてはノンフィクション作家飯沼信子著『黄金のくさび』に詳しく書かれています(灯台下暗しでした、筆者の2008年6月1日のコラムで言及していました)。

さびれた雰囲気の「ピア11」で昼食に中華ファーストフード店の鶏肉入り野菜炒めを食べたのですが、これがあまり口に合いませんでした。甘いのです。代わりに紙コップのビールで口直しをして終了。家人たちはというとサブウェイの大きめな野菜サンドイッチを食べていました。ここでの収穫はハットショップで洒落た帽子を“買ってもらった“ことでしょうか。

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再びのブルックリン橋は怪しい雲行きのもとマンハッタン側からブルックリン側への渡橋でした。
自動車向けの通路と自転車や歩行者向けの通路の二層式の吊り橋で全長約2km。徒歩20分余りのアバンチュールは観光客とサイクリスト、それに橋上のショップでごった返しの有り様でしたが、それもまた楽しい橋上散歩の醍醐味。このときブルックリン橋はメンテナンス中で、塔の近くなど所々に白いシートが張られていました。何しろ炎天下、すれ違う観光客も汗を拭くのに忙しそうでした。左側を眺めればスターテン島、貨物船、自由の女神、右側にはマンハッタン橋やウィリアムズバーグ橋が見え、行き交う船やフェリーそれにヘリコプターが摩天楼前を飛び交っていました。まるで絵葉書の中にいるようでした。
ブルックリン側のふもとの水上タクシー乗り場付近で一休みしました。ここが有名なニューヨーク絶景撮影ポイントです。ニューヨークの絵葉書はこの辺りで撮影されているようです。夜景は幻想的です。ブルックリン橋もブルー色にライトアップしますしー。橋を徒歩で引き返すのを止めて、筆者たちも水上タクシーに挑戦することにしました。このリバーサイドエリアで結婚式を終えたばかりのカップルとご一行様に出くわしました。これでニューヨークに来て2回目、縁起が良いかも。20分くらい待って水上タクシーが到着しました。イーストリバー越えは行きが徒歩20分、帰りが水上タクシーでものの5、6分、しかし料金がかかりました。
夜は家族と別行動をとりブロンクスのヤンキーススタジアムでヤンキースとメッツの試合を観戦しました。雨で遅れての試合でしたが、先発黒田投手の投球姿やイチロー選手の姿も観ることができました。
1時間くらい観戦してホテルに帰りました。今治安が悪いのはニューヨークではブロンクス地区だそうです。

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追記 1 『ニューヨーク散歩 街道をゆく<39>』のもう1人の主役は、コロンビア大学のバーバラ・ルーシュ教授やポール・アンドラ教授かも。ポール・アンドラ教授の件で評論家小林秀雄は神田「猿楽町」生まれと知りました。神田生まれまでは知っていたのですが。筆者にも大いに関係がある「猿楽町」とは―。さらにもう一つ。日米修好条約締結の立役者アメリカ総領事タウンゼント・ハリスはニューヨーク市教育長時代に経済的に恵まれない人のためにフリーアカデミーを私費で創設、その大学こそが現在のニューヨーク市立大学の前身だと教わりました。
おまけにもう一つ。この本の104頁の次の個所に少なからず興味を抱きました。ドナルド・キーンについて言及しているところです。                     
「キーンさんのものごとをとらえる基本的な感覚は、“悲しみ”というものだと私は理解している。
 むろん、ここでいう悲しみは悲劇性というものではなく、人間はなぜ生まれてきて、なぜけなげに(原文には傍点があります)、あるいは儚く生きるのかという人間存在の根源そのものについての感応のことである。その感応は、芸術家のみがあつかう。
 もっともキーンさんは『本多利明の研究』にみられるように、すぐれた社会科学的資質を示す研究もあり、一筋縄で語れる学者ではないにせよ、その芸術的資質は学者にはめずらしいほどにすぐれている」

追記 2 このコラムに加筆していましたら元の位置に戻らなくなりました。何か操作方法があるはずですが・・・。解決次第元の位置に戻したいと思います。しばらくこのままでお付き合いください。

追記 3 ドナルド•キーン氏(91)の業績などを紹介する記念資料館「ドナルド•キーン•センター柏崎」Top_img
【写真 : 「ドナルド・キーン・センター・柏崎」のホームページから】

が新潟県柏崎市にオープンしました。2007年の中越沖地震で被災した柏崎市民を励まそうと、江戸時代初期の古浄瑠璃「越後国柏崎 弘知印御伝記」の300年ぶりの復活上演を2007年に企画。その縁で、地元菓子会社ブルボンが敷地を提供し、日本に永住を決めたキーン氏がニューヨークの自宅にあった蔵書約1700冊などを寄贈。ハドソン川を望む書斎や居間などを窓枠まで忠実に再現しました。業績の常設展示は珍しいとのことです。
入館料は大人500円、中高生200円、小学生100円。休館日は月曜日。問い合わせは同館(0257-28-5755)へ。(10月8日付「毎日新聞」夕刊より)

追記4 楽天の無敗投手でエースの田中将大選手のニューヨーク・ヤンキースへの移籍が昨日決まりました。移籍獲得料金がなんと7年契約で161億円、破格の高額で大リーグでも5番目らしいです。本人もビックリ、しかし期待とプレッシャーは相当なものでしょう。淡々と期待に応えてほしいです。始めから20勝とかスターターとしての器用とか尋常ではありませんが、アメリカの大リーグのチームも獲得に躍起でマー君の実力と若さを買ってのこと。神の子不思議な子と元楽天野村克也監督が言いましたが、無理せず怪我なしで頑張ってほしいです。今年は日本からのニューヨークのヤンキースタジアム行きが増えるかもしれません(2014.1.24 記)。

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