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2013/11/26

超人の作家の文章披瀝 詩人西脇順三郎「ニューヨークと近代美術」 2

ニューヨークは幾重にも国際都市である。合衆国それ自身がその成立から国際国家であるのに、この大都市には各州から人々はさらに集まっているのだ。街上を歩いている人たちを見ると(私もその人たちの一人ではあるが)、どこの民族の国に来たのか、わからなくなる。私が子供の時からもっていたアメリカ人という西洋人の観念と違った人々が歩いている。ニューヨークはいろいろの民族が融合している国際都市である。これは古代国家そのものである。未来において世界中がみなこのニューヨーク市のようになれば民族戦争というものがなくなるだろう。ニューヨークはそういう意味で民族を超越した、もっとも進歩的な都市であり、都市国家だ。私はニューヨークを古代のカルタゴかアレキサンドリアか長安のつもりで歩いた。
ニューヨークは近代絵画彫刻の都であり、そのいろいろの美術に近代美術が集められている。そして新しい噴水!新しい建築の都である。そうした新しい建物のかざりはみな近代美術である。〈つづく〉

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