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2013/06/18

超人のニューヨーク訪問記  2013年初夏 6 ニューヨークに来た先人の話

ここで少し日本国の先人たちのニューヨーク旅行記に耳を傾けてみよう。おおよそ140年前の明治初期に、西洋諸国を当時の役人や留学生まで含めた混成チームの岩倉使節団が見聞した貴重な記録です。原本は歴史学者の書記官が書いた見聞記ですが間違いも大いに指摘された本。そのことは、仏文学は中世、狐物語の専門家で幕末明治維新史にも造詣が深いF先生がよく筆者に語っていたことでした。『米欧回覧実記』の現代語訳 第1巻 アメリカ編(編著者 : 久米邦武 訳注者[水澤 周 企画 : 米欧亜回覧の会 発行者:坂上 弘 発行所:慶應義塾大学出版会 2005年5月刊)からの引用。


ニューヨーク市の記

ニューヨークはハドソン河口を挟んで向こう岸、ロングアイランドのブルックリンと相対している。ともにニューヨーク州の商業都市である。ニューヨーク市は合衆国第一の都市であり、ブルックリン市は第三の都市である。ともに海洋への港として繁盛している。中略。
ニューヨーク市は北緯40度42分3秒、西経74度3秒に位置している。東は川を隔ててブルックリン市に対しおり、西はハドソン川を隔ててジャージーシティと向き合っている半島の形をした土地にある。独立の時すでに人口1万5、000の都市であった。この時は全州が一致してイギリスと対抗したが、イギリス人はボストン人を憎んでニューヨークの繁盛に期待を持ち、これを懐柔しようと試みた。しかし、市民はあえてそれに従わなかった。これによってもニューヨークの繁華はすでに久しいことがわかるであろう。いまは人口94万2、292人、対岸のブルックリンとあわせれば134万人に及ぶ。その他対岸諸都市や滞留者を入れると200万都市とも称されている。
この市の貿易の盛んなことは、イギリスのロンドン以外には比類がない。年間輸出入額は7億ドルを下らず、東は大西洋をわたって欧州と貿易、南はパナマと往来している。内陸に対してはハドソン川から運河によってバッファローと連絡し、五大州の海運が集散している。米国貿易の中心と言えよう。

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