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2013/05/02

超人のドキッとする絵画 22 六本木 森美術館『ミュシャ展』 2

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【写真 : 森美術館内のショップで購入した絵葉書】

ビジネス的にみてこの展覧会の入りはどうか算盤を弾いてみよう。会場出口付近には4月14日に10万人突破と書いてあった。日テレなどマスコミが協賛していることも宣伝効果に一役買っているのも確か。だからここまで持ち込めたのではないかと思うのだ。3月の始めには人気タレントのベッキーを使い、プレテレビ公開も試みていた。ざっと試算した結果では、開催日の3月9日から筆者が観に行った29日までで15万人以上、チケットの売上は2億2千万以上と踏んでいる。関係者がこの数字に笑みを浮かべているかは知らない。この絵を見終わった翌日、JRの駅のホームには突然「ミュシャ展」なるコマーシャルが張り出されていた(その後5月8日に20万人突破したととか)。5月19日が最終だから最後の動員がけを仕掛けたのかも。ということは、関係者の思惑通りにはまだ数字がついて行っていないと勘ぐりたくなるのだが。
ビジネス事情はこの辺まで(いや、関連書籍やグッズもあるが)として、作品鑑賞だ。まず入って感じたことは土井コレクションのある堺市立文化館や複製画を売り物にしている極めて商業的色彩の濃い小規模の展覧会とは違ってそれほどの華やかさはなかったことだ。これはアール・ヌーボーのイメージから解放して原点に戻す(世紀末パリの視覚芸術や装飾美術だけではない)、また、画家アルフォンス・ミュシャが構想した世界のプリミティブな所産、いや、リアルな芸術家の“肖像“を映し出していると感じた。ここには現在のアニメやコミックに通じる作品はもちろんのこと、コマーシャル的な作品の造形美がある。モデルを使って描いた一連の滑らかな曲線の美、色使いの優雅さと繊細さを醸し出す作品群はお馴染みのものだが、リアリスティックな写真、歴史に題材を取った油絵、妹たちを描いた油絵も初めて観れたことはラッキーだった。ベルエポックの作品だけでなく後期の作品にも注目してほしい意図が伺い知れる。筆者的にはやはり後期の大作『スラヴ叙事詩』を観たかったが今回の展覧会にはないが、代わりに短い映像で知ることができたのはせめてものの慰めであったか。そうだ、プラハに行こう。(続く)

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