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2013/03/30

超人の面白読書 99 三瓶恵子著『人を見捨てない国、スウェーデン』 2

本書は中高生向けにやさしく書かれた本だが、なかなか内容は濃く大人が読んでもためになる。現在のスウェーデンを子どもたちの暮らし振りを通して紹介した本で、ここには現在のスウェーデンの学校生活や家庭生活がリアルに描かれている。しかもビジネスコンサルタントの著者らしく、最新の統計資料を駆使して分かり易く分析し解説している。最近特に感じることことだが、スウェーデン情報がリアルタイムで入って来るようになって、よりスウェーデンが身近になったと同時に、物怖じしないスウェーデン在住の人たちが文化関係だけではなく、それこそ著者もそういう人たちに入ると思うけれども、看護士だったり、福祉関係の人たちだったりと社会の様々な領域に進出しスウェーデン社会に溶け込んで逞しく生きている。そのバイタリティーは見上げたもので、筆者などはただただ驚くばかり。筆者もその昔”Sweden now”(fact on Swedenだったか)なる小冊子をスウェーデン本国から送ってもらったりして当時のスウェーデンの事情を 学んだものだ。本書を繙いてみてその隔世の感を思うのだ。最新の統計資料を使って描くスウェーデンの社会は、日本の現在の社会と較べると、やはり基本的な考え方からして違うことを具体例を示しながら教えてくれる。それはスウェーデンの歴史的地理的な条件と密接に関わっており、政治が民主主義の手続きを踏まえて社会の諸問題を解決し、改革を推し進めている結果に他ならない。また、スウェーデンは社会民主党の政権が長かったことも起因しているはずだ。迫り来る増税の日本ではあるが、スウェーデン人は高い税金を払ってその代償に意義を見出している。その基本的な考え方は一人のためではなく多数のためにである。〈つづく〉

2013/03/28

クロカル超人の面白読書 99 三瓶恵子著『人を見捨てない国、スウェーデン』

20130402103853_00001昨日国立社会保障・人口問題研究所が「地域別将来推計人口」を発表、30年後の2040年には全都道府県で今の人口を下回ることが明らかに。特に秋田県をはじめ東北各県の人口減少が著しいと予測。また、出生率は1.39、政府はこの発表に素早く反応、菅官房長官が記者会見で出生率2.0を目標としたいと語った。
ちょうど読了した三瓶恵子著『人を見捨てない国、スウェーデン』の中で著者は出生率に触れてこう書いている。

各国で出生率が注目されるのは、子どもが生まれなくなると、労働力が減り、経済活動が低下し、若年層が高齢者層を支える力が弱くなり、社会保障費負担も増えるからです。スウェーデンでは、1930〜40年代にも子どもが生まれないことが問題になりましたが、そのときには「このままではスウェーデンという国がなくなってしまう」という言い方で国会での危機感が高まりました。生まれる子ども数が減っていることを「少子化」ともいいます。日本は少子化の進んでいる国で、2011年の出生率は1.39でした。これは女性一人につき子どもが1.3.人しか生まれないことを示しています。国の人口がそのまま保たれるためには、理論的には出生率が2.1でなくてはならないので、日本の少子化は大変深刻です。一方、スウェーデンの出生率は、2010年が1.98、2011年は1.90でした。先進国の中では高い方ですが、スウェーデンの場合は特に景気が悪くなる出生率が下がる傾向があります。(本文P.94)

筆者の見方によれば、ここ40年くらいでスウェーデンの人口は150万人以上増加しているはず。社会基盤整備をしてきた結果で、ここは小国といえども学ぶことがあるはずだ。〈つづく〉


超人の面白ウェブサイト発見 ホンダの世界時計

筆者は人生のセレモニーの一環として旅行を企画しているが、そういう時に役立つウェブサイトがある。ホンダの世界時計もその一つ。ロイター電の最新ニュースも見れる。面白くて雑学には持って来いの情報満載のウェブサイトだ。自動車、バイクそれにアシモのファンならタマラナイはず。筆者は残念ながらそちらの興味は世間並み程度。よその会社のコマーシャルになってしまうけれど、ホンダの支店などが世界135カ国もあるとは改めて驚き、まさに世界のホンダ。
世界時計を見たい方は下記へアクセスしてみて下さい。

http://world.honda.com/worldclock

It is very useful for you, I think.

2013/03/25

クロカル超人が行く 174 花見 2013

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Cherry blossoms are almost in full bloom along the riverside of the Sakaigawa River in the outskirts of Yokohama.

This year cherry blossoms
have come with
its incomparable beautifulness
and its spring-flashed rapidity.

はなはいま
いそぎくるいて
さくはるよ

2013/03/12

超人の面白ラーメン紀行 170 福島駅『らーめん粋家』

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たまたま福島駅で見つけたラーメン店だが、ここの特製味噌ラーメン〈950円)はボリューム満点だった。白菜を多用、それに豚バラがあちこちに。スープの味噌味もそれほどしつこくなく、縮れ麺によく絡んでいた。25年前の札幌味噌ラーメンの感じ。モヤシ(少し茹ですぎ)やコーンもたっぷりあって。ま、無難なラーメン店だ。仙台からの出店らしいが上野駅や東京駅にもあるラーメンチェーン店。土曜日の昼時店は混んでいた。
福島駅『らーめん粋家』1.スープ★☆2.麺★☆3.トッピング★★☆4.接客・雰囲気★☆5.価格★★


2013/03/09

超人の面白読書 98 安田純治・澤正宏対談『今 原発を考えるーフクシマからの発言』 続

今原発関係の書籍がどのくらい刊行されているか。ある書店のwebsiteによると、3月7日現在622冊も刊行されている。相当な数だ。書店員の悲鳴が聞こえて来そう。食傷気味の感じなのだ。Yamanishobo_genpatsu今年も3.11までのカウントダウンが始まった。メディアは大震災・原発事故から2年になるのを記念して特集を組んでいる。しかし、約40年も前に原発の危険性と問題を指摘していた裁判はほとんどなかった(日本初の科学技術裁判である伊方原発訴訟以外)。本書を手に取って読んでみると、参考資料編の推薦文(この推薦文は『福島原発設置反対運動裁判資料』第二回配本全4巻の内容見本の推薦文)中で物理学者の安斎育郎氏がいみじくも指摘しているようにその闘いの過程は大変だった様子がよく分かる。

忘れないで欲しい。破局的な福島原発事故の被災地に、40年近くも前、厳しい嵐に抗しながら、傲慢不遜な国家と電力企業を相手に、弁護士や科学者と手を携えてこの国の原発政策の是非を根底から問い、懸命に闘っていた人々がいたことを。
文字通り、村八分・監視・恫喝・懐柔などの攻撃にさらされながらも、彼らは信じるところに従って生きようとした。中略。
1970年代、福島の住民や弁護士とともに原発批判に取り組んでいた私は、「反国家的イデオローグとみなされ、アカデミック・ハラスメントを受けた。

本書はいつどこでも気軽に読めるようにと編んだ冊子形式(リブレlivret フランス語でブックレットの意味)だが、講演会の対談もさることながら、参考資料編には『福島原発設置反対運動裁判資料』(全7巻)の目次、安田先生の解説の一部、澤先生の解題、内容見本の推薦文、概要とその英訳など盛り沢山だ。福島から忘れないで欲しいと新たに発信するには英文は不可欠だろう。この概要は独文も出来上がっていて、仏文もまもなく出来上がる予定とか。ぜひ手にとって読んで欲しい本だ。【写真: 福島県いわき市平のY書房 筆者撮影】

追記 澤 正宏先生が編集・解題・解説した、初の科学訴訟『伊方原発設置反対運動裁判資料』第1回配本・全4巻(2013年9月刊)に続いて、今回第2回配本・全3巻が発売になりました。澤先生の力作「伊方原発関連年表」がピカイチ、なんと39頁にわたって詳述している。読ませる、いわば、物語年表だ。

2013/03/05

超人の面白読書 98 安田純治・澤 正宏対談『今 原発を考えるーフクシマからの発言』

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冒頭から少し長い引用になるのをお許し頂きたい。

訴状には、地方自治体の財政問題についても書いてあります。原発マネーで麻痺した自治体のありさまは、今、問題になっていることですが、当時は麻痺しつつあった。そんな自治体のありさまを細かく調べて、どういうふうに原発マネーが流れたかを書いた準備書面もあります。まさに地方自治論まで書いてあります。
そして最後に、使用済み核燃料の後始末をどうするかという問題まで書いてあります。訴状の段階で、すでに地震・津波で事故が起きると書いています。弁護団内部でも反対もあったのですが、航空機の墜落事故まで書いていて、ニューヨークの貿易センタービル事件が起きて、先見の明がある人もいたんだなと感心したものです。
答弁書をみると、地震は今までの最大級の地震を想定して対処していると書いています。津波・高潮についても同じです。いかに安全神話というものがいい加減か。この頃は貞観津波のことはまだ知られていませんでした。後に東電が貞観津波のことを知ってからも具体的な対策をしませんでした。
東電は、今もって人災だと認めていません。謝るけれど人災とは認めていない。なぜかと言いますと、原子力災害の法律のなかで、無過失責任というふうに決めているので、東電は自分たちも被害者だと考えているんです。つまり、過失はなかったんだけれども、天災によって、無過失だけれども責任をおわされる。だから、自分たちも被害者だという意識が心の底にある。ご迷惑をかけましたと謝るけれども、悪うございましたとは今もって言わない。それが損害賠償にすべて響いてきて、金を払うのを絞ろうとしているわけです。
我々弁護団は、交通事故と同じように不法行為、過失責任として払えという主張です。
ところが彼らは無過失責任だとして、あなた方も被害者だけれども私も被害者だという態度です。悪いのは天災だという姿勢がどこかにあるので、ずっと厚顔無恥な態度を続けていられるのだと思います。
予見可能性と結果回避の可能の二つがないと過失成立はありませんが、問題は地震・津波・全電源喪失・水素爆発について予見可能性があったかどうか、次に結果回避の可能性があったかどうかです。原告は予見したわけですし、結果回避もできたわけです。それを仮想事故と称して原発建設を強行したわけですから、この裁判は今になって非常に意味合いが出てくるんです。われわれに言わせれば、この事故はあくまでも人災なのです。(本文21頁〜22頁)

約40年前にすでに福島原発事故を指摘していた資料集、『福島原発設置反対運動裁判資料』の解説者で福島原発弁護団長を務めた安田純治弁護士と西脇順三郎研究家で原爆文学にも詳しい澤 正宏福島大学名誉教授(解題者)の冊子形式(CPCリブレ創刊号、A5判80頁、参考資料付。定価1,260円 、発売中)の対談集だが、上記の安田純治弁護士の発言は注目に値する。長い裁判闘争の最中で”勝ち得た”ものだろう。80歳を越えてもなお、補償問題と廃炉に生命を捧げると言明している。〈続く〉

2013/03/04

超人の面白ラーメン紀行 169 町田市『ラァメン家 69'N'ROLL ONE』続々

頼んだラーメンが供された。色配合のバランスがいい、香りもまあまあ、どちらかというと量が少し足りないか。一啜りしてスープの味のまろやかさに納得、鶏ガラの洗練された味わい、透明感もある。隣で家人が味に物足りなさを感じたらしいが、筆者はこれはこれでしなそば系の極致かもと。ストレート系細麺もスープに絡んで美味しい、さらにチャーシューが柔らかて美味。それに目立たないがシナチクと刻みネギもそれなりに活躍している。完食である。
この町田行もそもそもは淡路町で見つけた小さなラーメン店『潮』の“にほんいちそば“のメニューがきっかけだ。醤油つながりでこの店を再訪してしまったのだ。
町田市『69'N'ROLL ONEロックンロールワン』1.スープ★★★2.麺★★★3.トッピング★★☆4.接客・雰囲気★☆5.価格★★☆

2013/03/03

超人の面白ラーメン紀行 169 町田市『ラァメン家69'NROLL ONE』 続

ラーメンが出来上がるまでしばし店内外の話。並んでいた時に店のシャッターの上にはスプレー書き、ポスターなどロックンロール風のコマーシャルが目立った。その中のポスターに先ほど訪ねた『岡直三郎商店』の醤油を使用と書いてあってビックリ。偶然である。この店の店主こと嶋崎順一氏は今や有名人らしく、ポスターにも登場している。店の入口のニーオンライトの文字は“Comon“、ドアのノブにはロックンロールのバンド、いやはや入口は真昼でも夜のロックンロール演奏のステージさながらの雰囲気だ。入口を入って左側には店のシンボルの品々、その中で一際目立ったのは、山岸一雄の“参った“の木札だが、彼の身体との親和力が強いのか大きめだった。券売機は右側に置かれてあって、初めての方は2号ラーメンをお選び下さいと小さく貼り紙がしてあった。チケット購入後はまた、店内で並んだ。11番目、比較的若い方が多いかと思えば、年配者も並んでいた、男女半々くらいかー。
並んでいる間厨房の中へ目をやった。以前の店の2倍以上はある厨房左側は寸胴や洗い場のスペース、そこではアシスタントの男性が注文のチケットを捌ていた。麺を入れていいですか?ロックっぽい髪型、ややまろやかな表情になった感じの、小柄な店主が頷いた。厨房右側の方にある専用の寸胴に入った麺を正確に茹で、水切りのパフォーマンス、これがユニークなのだ。水切りパフォーマンスは今やこの店の欠かせないショーだ。ここに食べに来た人達は誰でもユニークないでたちでパフォーマンスをする店主に目を見張るはず。しかし、筆者が今回見た限りでは、以前よりパンチが不足していた。体力の限界?水切りのコツをマスターした?
どんぶりに透明感のあるスープが盛りつけられて、最後に香味がこれまたきちんと測られてつけ加えられた。カウンター一杯の客は今か今かと待ち構えている。店内には水はどこどこのものを使用しているので大切にとか携帯はダメとかこの店のルールが書かれていて煩いくらい。だから店内は無言の張りつめた空気の中、ラーメン作りの作業の音、ホールを仕切る男性の声が異様に大きく感じられた。もちろん並んでいる客のひそひそ話は漏れ聞こえている。コートやバックはどこに置けばいいと中年の二人組の女性。ここに置けばと一杯のクロックコーナーの下に置いた。壁側左奥には並んでいるたくさんのラーメン店名、“支那そば“の佐野実はじめその数20以上。その中には筆者が食べに行った店の名前も。〈続く〉

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