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2012/12/19

超人の面白映画鑑賞 イングマール・ベルイマン作『秋のソナタ』 2

あらすじ。とあるノルウェーの町の牧師館でエーヴァ(リブ・ウルマン)が手紙を書いている。彼女の夫で牧師のヴィクトルがドアの後ろで彼女とのなれそめなどを語るところから物語が始まる。ジャーナリストのエーヴァとは教会の会合で知り合い結婚・・・。エーヴァの手紙は愛人を亡くした国際的なピアニストである母親シャーロッテ(イングリッド・バーグマン)を慰め、休息を自分の家で取ってほしいとの手紙だった。夫にも読んでもらった。
楽譜などを詰めたトランクをもちながら母親シャーロッテがエーヴァの家にやって来る。母娘は久し振りの再会に喜び合う。シャーロッテは愛人と病院で過ごした出来事を芝居じみて話す。その後エーヴァが退行マヒの障がいをもつ妹エレーナがいることを告げると母親シャーロッテの表情が急変。エーヴァは妹エレーナを施設から引き取って自分が夫とともに面倒みていると話す。なぜ手紙でエレーナのことに触れなかったかと母親のシャーロッテがエーヴァを責めるが、書けばきっと来ないとエーヴァが反論。多少口論なるもシャーロッテはエレーナのいる2階へ。母親に会えた喜びを一言喋るのがやっとのように振る舞うエレーナ、この時ばかりとファンからもらった高級腕時計をエレーナの腕にはめてやるなど母親なりの愛情を注ぐシャーロッテ。夕食の準備をするからとシャーロッテに告げたエーヴァは、夫と夕食の支度に取りかかりながら母親のことや自分のことについて夫に話す。夫は妻を労わる。
夕食後シャーロッテは外国にいるマネージャー、ポールからの英語の電話でコンサートの受注を受ける。少し明るくなったところでシャーロッテは娘のエーヴァにピアノを弾いくれるよう依頼する。ショパンの『プレリュード2番イ短調』を弾き、母親シャーロッテに感想を求める。シャーロッテは最初褒めるも娘の執拗な感想の求めにプロ意識丸出しの辛辣な批評を吐いてしまう。そして自分が見本を示してピアノを弾く。ヴィクトルは何も言わず見ている。まだ陽があるので散歩にシャーロッテが誘うもエーヴァは水死した息子の部屋に閉じこもる。その夜エーヴァから幼くして水死した息子のスライドばかりを見せられ、娘がおかしくなっているとシャーロッテが呟く。ベッドに着いて亡くなった愛人の資産管理のこと、パリ行のことを考え、また、新車を娘夫婦にと考えるも今乗っている車を譲って自分が新車を買うと心変わりしたりする。やがて眠りにつくが悪夢にうなされ起きてしまう。気づかったエーヴァがシャーロッテに付き合うが、ワインを飲むほどに自己主張が激しさを増していく。芸術家気取りで男性的な性格のシャーロッテを娘エーヴァが家庭を顧みない女性のエゴイストと激しく非難する。そのためにいかに惨めだったかと自分の子ども時代を告白。これに対してシャーロッテは音楽家としてちょうどスランプの時期で大変だったと激しく反論。母娘譲らずの激しい口論はこの映画の最大の山場、二人の女優の迫力ある演技が光る。やがて憎悪劇は母親シャーロッテが罪を認め許しを乞うことで収束する。シャーロッテは予定の宿泊を早めに切り上げ、マネージャーのポールとジュネーブに演奏旅行へ。一方エーヴァは死んだ息子の墓に。そしてエーヴァが言い過ぎた自分を反省し、いつでも分かり合える、これからでも遅くないと手紙を書き、郵便局に行く準備をしている夫ヴィクトルに読ませ、彼が封をとじる。物語はここで終わる。

この物語はベルイマンが現実には母親と娘との確執があまりないことにヒントを得て書かれたらしい。<続>

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