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2012/11/28

超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』 6

第5章 期待できない損害賠償 不十分な補償の用意 各国に大義あり 問題の「免責条項」 スネに傷もつ原子力委 置きざりにされた大衆 むずかしい放射能被害の判定 ・・・広島・長崎の被爆者は戦後16年の今日それが遠因で次々に亡くなっている。これは放射能の病気が何年もあとで出てくることから生ずる問題を示している。
病気や死や損害が実際に原子炉事故のためにおきたことを証明しなくては保険も損害賠償はとれない。よほど事故当時の管理体制が整っていなくては、そういう証明をつけるのは並大ていのことではない。こういった点は現在のところは全く尻ぬけである。こんな状態であっては、原子炉の設置を地元民が歓迎しないのは当たり前のことだといわざるをえない。
第6章 無計画の結果は・・・・・・ 宙に浮いた輸入目的 強行軍は日本だけ 「捨てられた花嫁」英国炉 お値段は宣伝の二倍半 占師ヒントンのたわごと 顧問もグルで値上交渉 ウランは一体誰のもの つきかえされた「夢の計画」 「敵は本能寺」国際機関への協力 民間グループの欲求不満 いいかげんな調査団 すりへらされる若い人材 既成事実をおおうもの「長期計画」 根拠はいつも外国まかせ 振り回される原子力委 いまこそ好機、体制の再編
終章 どこへ行く、三原則 もろ刃の剣 ・・・原子力を、「平和目的に限る」ためにも、また、「平和利用を正く進める」ためにも、国民すべての高度な関心こそ不可欠なのである。
原子力の「関係者」は、常に「国民全体」である。
だから原子力は、ガラス張りの中で、公正に進めなければならない。<続く>

2012/11/27

超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』 5

第4章 場当たりの安全対策 地震に弱いコールダー型 鳥篭から玉葱へ 三転する耐震設計 見込み違ったマイナスの温度係数 またも「外人招聘」で鎮圧 公聴会で正面衝突 しぼみにしぼむ災害予想 放し飼いの猛獣 「めくら爆弾」にさらされる原子炉(筆者注。不適切な表現があるが原文を尊重してそのまま引き写す) 「飛行機もロケットもこわくない」 米軍の「好意」でお茶にごす 峻烈をきわめたPR攻勢 不明朗な審査部会の人選 岸首相の訪英のおみやげ 坂田博士、審査部会へ辞表提出 問題はすべて将来に 放射能をめぐる「宗教論争」 「ウラン火事」始末記 原研1号炉事故の真相 関西炉と核研の場合 ある名言 「危険だという人にまかしておけば大丈夫。安全だという人にまかしてはあぶない」

2012/11/26

超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』 4

第3章 忘れられた立地条件 大事な大事な引っ越し荷物 科学技術庁も虎の門ぎわの文部省5階、会計監査院あとへ引っ越すことになった。・・・同じガリ版資料が150冊余りもあろうか、これだけは丁寧に荷造りされて、一人の眼鏡をかけた職員が大事そうにコンテナーに積み込んでいる。これだけは、くず屋にというわけにはいかないといった真剣な表情。この資料、すきまからわずかに読める題字では、「大型原子力発電所の事故の理論的可能性と公衆損害の試算」といういかめしい本、そのうえ、マル秘の赤い判までおしてある。 隠しおおした災害額の規模 原子力産業会議の出している業界誌「原子力産業新聞」という新聞には、「委託調査完了。4月×日原子力局へ正式提出」と大きく報道されたのだが、この委託調査の報告書なるものはその後沓として行方不明となってしまった。 テキストでは2兆5000億円 事故は実際に起きている 大事故をおこし閉鎖された英国ウインズケール原子炉 原因は技術者の自信過多 ウラル地方のスペルドロフスクの原子炉の暴走で大量の放射能が放散され、その死の灰は8000平方キロという広大な地域ーちょうど広島県全体くらいの広さーを汚染し、20人以上が半失明状態になり、170人が危険状態の放射能を浴びたという。 機械も人も万能ではない 事故をおこしたカナダのNRX研究炉 正月3日の大事故 米国のアイダホ州にある国立原子炉実験場で、「人命に関する事故」が起こった。アラスカや南極などの遠い軍事基地で発電させることを目的とした、沸騰水型発電炉(出力200キロワット)が、修理中に起きたもの。 原子炉「満員御礼」ー東海村 禁じられた人口密度基準 奇妙な国会の「付帯決議」 「大型実用原子炉の安全性に対しては『資料の公開』、公聴会の開催などの手続きを経て決定すべきである」原子力の憲法ともいわれる原子力基本法には、民主、自主、公開の「三原則」がはっきりとうたってあるのだから、いまさら「公開」を付帯決議しなければならないはずはないのだが・・・。 「声なき声」 をねじ伏せて ・・・
原電は最初からここしか考えず、東海村設置ということで設計もし入札をとり、全くいつの間にか、東海村が「既成事実」となってしまったのだ。・・・地元久慈湾の改修工事には「受益者負担」と称して原電から3000万円、地元教育委員会に原子力副読本の賛助と称して700万円、地元の新聞社社長まで原電の世話で英国外遊、帰国後は連日発電炉賛成の記事を書く始末。<続く>

2012/11/25

超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』 3

「変則民間会社」原電の誕生 九電力は、「安い」を立証しようと、英国型発電炉を日本に建設すれば1キロワット時4円47銭で火力なみだという。ノーベル賞のかつぎ出し 日本でただ一人のノーベル賞受賞者である湯川秀樹博士(京都大学基礎物理研究所長)は、原子力委員を辞めてから、「もう原子力委員などはこりごりだ。私はただ利用されただけなんですからね」と静かに述懐する。「正力放言」と湯川さんの最初の言葉 正力氏は湯川さんをカンカンに怒らせてしまったのである。「車中談」なるもので、「5年後には実用規模の発電炉を建てる」という「大放言」をしたからだ。 ロイド、ヒントンが事のおこり 輪をかけた「宇田放言」 正力氏のあとを受けて、同年末、石橋内閣の原子力委員長なった故宇田耕一氏も、正力氏に輪をかけた放言居士だった。 
第2章 利用された原子力 既成事実「原子炉と鮭罐」 機密漏洩の方が大騒ぎ 首に鈴をつけに行ったのは・・・ 「札束で学者の頭をぶん殴った」 選挙目あての誘致合戦 緒戦で政治に敗れる 原子力の「グラマン・ロッキード」 クーデターはくい止めたが・・・ 原子炉の火は財閥を復活させた 「原子炉」というものは、まことに不思議なものである。中性子を出したり、熱をだし、電気をともすというだけの代物だけではない。「原子炉は、『財閥』までもつくりあげる」

原子力産業5グループ(昭和35年12月15日現在) 日本原子力事業(三井系)東芝、三井物産、三井化学、三井銀行、石川島重工、横河電気、東レ、竹中工、西松建設他計41社 三菱原子力(三菱系)三菱重機、三菱商事、三菱金属、三菱銀行、旭ガラス、東京海上他計27社 東京原子力産業(日立、昭電系)日立、日立造船、三和銀行、日本鉱業、昭和電工、日本セメント、鹿島建設他計24社 第一原子力(古河、川崎、富士系)富士電機、富士通信、古河電工、川重、神戸製鋼、荏原製作、伊藤忠、第一銀行他計25社 住友原子力(住友系)住友化学、住友機工、住友金工、日本板ガラス、日本電気、明電舎、住友銀行、住友商事他系37社

 滑りこんだAMF とどのつまりは「輪番制」 寝業、立業、自由自在 来るか、「駅弁」原子炉時代 ギブ・アンド・テイク 新代議士も誕生 <続く> 

超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』 2

本書の全体的な流れを掴み内容を理解やすくするために「見出し」と書き出しなどを拾ってみよう。
序章 夢の現実 ポスターのはんらん 「原子力で豊かな社会」「平和のための原子力」 なにげない省略がある ウランの核分裂から出るエネルギーは石炭の300万倍であるという話 1000億円のマイナス 日本にも、すでに茨城県東海村の日本原子力研究所の北隣りの敷地内に15万キロワットの原子力発電所が建設中だ。大変な船や飛行機 原子力で動く船や飛行機ー原子力船や原子力飛行機ーについては、もっとあやふやな見通ししかない。 プラス・マイナス、裏表 われわれの生活に関係のある原子力を知るためには、そう多くを知る必要はない。 敵中なしのトトカルチョ とにかく原子力は「実用的」になったのだ、身近なものだと宣伝されている。 はずれたヒントンの予言 炉の基本的な安全性に関係して一番大きな騒ぎとなったのはいわゆる「プラスの温度係数」という問題である。 地震対策でもあてはずれ コールダーホール改良型原子力発電所で、見込みがはずれたという事例は、このほかにも山ほどあるが、ドンデン返しをくった最もひどいのは、原子炉の心臓部を構成している黒鉛の性質についての問題である。 こんなところに伏兵あり すべては未来に
第1章 ゆがめれた出発点 松林の中に忽然と 「日本最初の原子力発電所」と、テレビのコマーシャルにもうたわれる、日本原子力発電株式会社東海発電所の工事現場である。長だらけの大会社 日本原子力発電株式会社ー略して原電ーの本社は、大手町ビルの2階、しかもその東側だけだ。その反対側は、三菱原子力工業株式会社、南側は安川電機株式会社。つまり、2階は、原子力フロアというわけだ。 河野・正力「夏の陣」 原電の発足は、今から2年余り前の、昭和32年11月の1日であった。<続く>

2012/11/23

クロカル超人が行く 170 ノルウェーウィーク 4日目 中村孝則氏講演「中村孝則氏に聞く、ノルウェーの魅力」

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東工大大学院社会理工学研究科主催のノルウェーウィークなるイベントを観に出かけた。今年で4年目、過去にはフィンランド、デンマーク、スウェーデンの北欧の国々を取り上げ、今年はノルウェー。すでに今週始めから開催されていて3日間ー一部にノルウェー人の翻訳家Yngve Johan Larsen氏の講演もあって聴きたかったがーはスキップ、4日目の第一部だけ聴講。北欧の大学と交流しながら北欧の人間主義を学ぶことをテーマに開催してきたとは関係者の話。『ノルウェーウィーク』開催にあたりのチラシで研究科長の飯島淳一氏は、インスティテューションの違いを超えて、北欧モデルをどのようにしてわが国に適用するかについての解(ソリューション)を提案することが、このプロジェクトの最終目的ですと書いている。
NHKBS1で月曜〜木曜放送の番組「エルムンド」の火曜レギュラー、コラムニストの中村孝則氏Ncm_0490_2が「Norwegian lifestyle design」というタイトルで講演した。予定の時間を10分以上オーバーして約1時間熱弁。無料なので多くの聴講者があるはずと踏んでいたが、そうでもなくせいぜい80人位だった。しかも中高年、特に女性が多かったみたい。ひよっとすると中村氏ファンの女性もいたりして・・・。
彼はノルウェーの親善大使を務めているだけあって場慣れしている感じだ。パワーポイントも駆使してプレゼンのやり方も心得ている。講演内容も要を得たコンセプトで“Norway now“を語っていた。筆者は40年以上前の“Norway now”の本やドキュメント類は持っているが、時代は大きく転換したのだ。それもそのはず、当時の人口は440万位、今スウェーデンもそうだが人口増加に成功している。ノルウェーにいたっは50万人増の490万人、それでも福岡県の人口である。国土は日本とほぼ同じ面積。筆者の想い出は益々セピア色ー。
さて、中村氏の講演の骨子は、1、観光をデザインする、2、コミュニケーションをデザインする、3、セキュリティーをデザインする、4、フリルスリフ(frilufsliv自然と共にいきること)をデザインする、の4つのキーワードを中心に”Norway now”をデザインの視点で切り結ぶ。今や北欧の家具はデザインといい機能性といい優れていて、日本でもたくさんのファンを持っている。ノルウェーもその一つ。ここで注目すべきことは問題解決をデザインの基礎にしていることだ。それは貧しかった国柄に由来していることらしい。面白かったのは灯台をホテルにとか、薪ストーブ(震災後に国連援助物資リストから送り込もうしたが、使い方の認識のズレで1万台が見送られたこと、その後非常時にはお湯も沸かせる貴重な暖房ツールとしての理解が深まり、今やっと陸前高田市に一台設置されたという)の住宅設置問題で賛否両論が沸き起こり住民投票の結果結局否決され、また従来通り住宅に設置するいう話など示唆に富むストリーも。それは自然の過酷さに知恵を働かそうとするノルウェー人の生活の処し方かも。また、セカンドハウスとして山小屋を持つことも子供の教育に欠かせないらしい。携帯もパソコンも持たず電気のない生活で自然と接する機会をつくり家族の絆を深めることの意味も込められているという。高校時分に接したノルウェー人の女性も夏になると故郷に似ている軽井沢によく出かけていたことを想い出した。
世界最長のトンネル(ラールダーントンネル、24.5km)には斬新な光のデザインが各所に施されている話も、ノルウェーのデザインに賭ける国家戦略が伺えて興味深い。つい最近ノルウェーの女性首相が来日して、温暖化現象で北航路ができれば、日本とノルウェーの、特にノルウェーの北部に位置するトルムソはヨーロッパで一番近いところになるし、石油他貿易が活発になると力説したという。遠い国が短かになると。それにしても、ノルウェーは40%が女性を占めることを立法化した国柄。国会議員、会社の取締役それに公務員等々。男性の育児休暇は1年もある、福祉先進国だ。ある民放のテレビである学者か政治家が言っていたことが脳裏を霞んだ。日本と北欧諸国とは人口比で比べものにならないと一刀両断、こういった無知かつ傲慢な発言が国のカタチをおかしくするのだ。見習うことは貪欲に吸収した方がいい。ノルウェーは社会的実験が成功している国だというが、すべて良いとは言えないと、その後のO&Aでノルウェーのいわば影の現実を語った初老の聴講者。”luxury”の人中村孝則氏、デザインすることで国力をあげることも大事だが、反面影の部分にも目を向けるべきだろう。高福祉高負担の行く先だ。また、オーロラ観光に行きたいが本当に見られるのかとの女性らしい質問もあった。自分の最近の体験を交えた中村氏の答えは明快でかつ朗報もの。2014年まではオーロラは当たり年で、北部の都市トルムソに二三日滞在すれば見られるらしい。10万円もあればオーロラ観光はできると中村氏。
筆者は自称北欧ウオッチャーのつもりでいるが、いろいろと目配りしているつもりでも新鮮な情報がときに漏れることもあるのだ。この「ノルウェーウィーク」もたまたま直前で偶然知った。インターネットの普及で以前と比べて断トツに情報量が増えたことと細分化も進む中、日本の住空間に北欧デザインアイテムが相当入り込んで来ている。北欧デザインは新たな生活スタイルの発信基地にもなって来ているのだ。それだけ魅力のある国なのだ。開かれたノルウェー王室のホームページの話も興味深かったが、その話はいつか。
今年5月に渋谷は富ヶ谷にオープンしたオスロが本店のカフェ「フグレンFuglen」の海外1号店。今やノルウェーコーヒーのうまさは世界一とか。そのコーヒーが会場で提供された。コスタリカ産のコーヒーだが適度な酸味とまろやかやがあって今までのコーヒーとは一味違っていた。コーヒー好きな方は出向いてみたらいかが。
時間の都合で第2部のグリーグが愛した幻の楽器ハルダンゲルヴァイオリンNcm_0489による演奏は聴けなかった。そのハルダンゲルヴァイオリンがこれ。会場で筆者が撮影したもの。奏でる音色を聴きたかったが・・・。

因みに「ノルウェーウィーク」のスケジュールとタイトルは下記の通り。
第1日目 : 11月19日(月)体験「みんなでつながる ノルウェーの音」 講演・討議「ノルウェーと日本の科学技術交流」 第2日目 : 11月20日(火) 講演「オーロラの秘密 地球と宇宙」「北極から地球をさぐる」 シンポジウム「持続可能な社会へむけてーノルウェーと世界の取組み」 第3日目 : 11月21日(水) 講演「ムンクの芸術」「翻訳について語るときにノルウェー人翻訳家が語ること」 第4日目 : 11月22日(木) シンポジウム「戦略コンペ 地域ブランドと大学ブランドの共栄」  第5日目 : 講演「中村孝則氏に聞く、ノルウェーの魅力」 演奏・講演「美しきノルウェーの音楽グリーグの愛した幻の楽器・ハルダンゲルヴァイオリン」試飲「オスロのカフェ“フグレン”のコーヒーサービス」 場所 : 東京工業大学大岡山キャンパス 西地区 西9号館
来年はアイスランドを企画中らしい。今朝の民放の情報番組で冬のアイスランドを紹介していたが。楽しみだ。
最後に一つ。コラムニスト中村孝則氏はノルウェー大使館と共同でフリーペーパー「Style NORWAY MAGAZINE」を出していて現在7号、この中には中村氏自身の紹介記事も掲載されている。彼はノルウェー大使館からHr.Style Norwayに任命されている。Hr.Style Norway とはノルウェーの魅力を伝える人物に与える、ディプロマとして2010年に設立された。

追記。ついに『Fuglen Tokyo』に出かけてコーヒー(この日のコーヒーはブラジル)をテイクアウト。M先生の研究室に伺う前にコーヒー持参と思って来たのだ。じっくり店内でコーヒーを嗜む時間はなかったが多少雰囲気は味わえた。この辺は松濤、高級住宅街とあってオシャレな店が多い。筆者には縁がないが―。
ところで、ここからM先生の研究室のある大学までタクシーで行かないと約束の時間に間に合わない。多少焦りながら交差点近くでタクシーを拾おうと必至だった。そのことに夢中で持っているコーヒーが少し零れていたことに気が付かなかった。原因は持ち運び出来るコーヒーカップの飲み口のところをテープで留めてもらっていなかったことだ。サービスが悪いねと怒っても仕方がない。とうとう先生の研究室までそのまま持ち込んだ。そしてテッシュなどで拭きながらM先生と飲んだのだった。我ながら不覚。
さて、そんな慌ただしいときであっても店の写真は撮った。
Ncm_0494 Ncm_0492_2

『Fuglen』のオスロ本店と東京店のWEB SITEはこちら→http://www.fuglen.no

追記。ノルウェーのカフェでコーヒーが美味いのにはそれなりの理由が。それはすばらしいバリスタの存在があるからだ。何でもノルウェーはバリスタの世界大会で好成績を上げているという。

2012/11/21

文化講演会の案内 高橋寛人先生の講演『危機に立つ教育委員会』

横浜市立大学教授の高橋寛人先生が『危機に立つ教育委員会』と題して講演をします。興味のある方は聴講してみてはいかがですか。

◼演題 『危機に立つ教育委員会』
◼講師 高橋寛人 横浜市立大学教授
◼司会 神 繁司 元国立国会図書館職員
◼日時 2012年12月8日(土)午後1時半〜4時45分
◼場所 江戸東京博物館1階学習室
◼入場料 1,000円(学生 半額)

地方の首長がトップダウンで進めている教育委員会改革など、ビビッドな教育問題を専門家の立場から映像も交えてわかりやすく解説。また、歴史を紐解きながら教育のあるべき姿を考えます。

講演会の問い合わせ先 :
クロスカルチャー出版 文化講演会係
TEL03-5577-6707 FAX03-5577-6708
email : crocul99@sound.ocn.ne.jp

2012/11/19

超人の面白読書 97 河合武著『不思議な国の原子力ー日本の現状ー』

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毎日新聞の原発関連の記事で見つけた本。この本は51年前の原発導入時期に毎日新聞原子力担当記者が取材ノートをもとに書き下ろしたもの。昭和34年発行で定価160円。角川新書。因みにネットで探すと1冊ヒットし、価格がなんと1万円以上もする。購入を諦めて図書館で借り出して読んだ。昭和20年代後半から昭和30年代前半の原発導入時期の動きを克明に追っていて大変興味深い。
著者ははしがきで次のように書く。賢明な読者諸氏は半世紀以上前の日本の現状を想像しながら追ってほしい。

原子力が、人類にとって、大きな幸福をもたらす、可能性をはらんだ萌芽であることは間違いない。日本のような、資源、エネルギーの乏しい国にとっては、その期待が大きいのは当然のことである。
だが、現実の世界は、新時代のホープ「原子力」の若い芽が育つには、あまりにも汚れすぎているようである。日本の原子力の歩みを見つめる時、私はますますこの感を深める。

次に目次。

序章 夢と現実
第一章 ゆがめられた出発点
第二章 利用された原子力
第三章 忘れられた立地条件
第四章 場当たりの安全対策
第五章 期待できぬ損害賠償
第六章 無計画の結果は・・・
終章 原子力のすべて

235頁足らずの一般読者向け新書版だが、特に巻末20頁に及ぶ1945年(昭和20年)から1961年(昭和36年)までの原子力年表は、日本における原子力の歩みを見るのには貴重かつ有益な年表である。そこには1945年(昭和20年)8 6 広島に原爆(ウラン235型)投下されるから始まって、1961年(昭和36年)1 23 原子力委、長期計画専門部会解散まで441の項目が記述されている。もちろん1946年(昭和21年)8 1 米原子力法成立(原子力委員会、発足)、1952年(昭和27年)10 3 英、最初の原爆実験や1954年(昭和29年)6 27 ソ連最初の実規模原子力発電所(出力5,000kW)運転開始などの外国の動きも記述されている。〈続く〉
追記。日曜朝の民放テレビのニュース番組で評論家の佐高信氏が、何かのコメント(今思い出せないでいる!)に触れる前に、書籍の新聞広告は新刊案内ばかりではなく、旧刊案内も出してくれた方が助かるのにと言っていたが、この本はまさしくその類に当てはまる本かも。<続く>

2012/11/18

クロカル超人が行く 169 京都伏見稲荷大社の千本鳥居  

なぜか気になり深草あたりで仕事を終え、出かけたのが伏見稲荷大社。全国の稲荷神社の総本社。創建は708年と古い。長年京都に行っているが訪れたことがなかったのだ。外国人や観光客を横目に駆け足で千本鳥居を潜り続けた。しかし、行けども行けども山の頂上に向かって続き、途中湖で一息入れてまた進むも気が付けば山の中腹あたり、時間切れ、諦めて引き返した。映画『さゆり』(原題はMemoirs of a Geisha)のロケにも使われたところで、少女が潜り抜けて行くシーンはその朱色の色彩の鮮やかさと相俟って印象的だった。帰りにタクシーに乗ってドライバーにこの駆け足の千本鳥居巡りのことを話すと、初詣でよく出かけたとのこと、また、実際は千本以上の鳥居があるとのことだった。そう言えば、初詣の人出は関西一で全国でも第四位の人出らしい。頂上まで登るべきだったが叶わなかった・・・。

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2012/11/01

超人の面白ラーメン紀行 163 京都四条『四条にぼ二朗』

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久し振りの京都の夜はデープそのもの、昼は昼でラーメン屋再訪である。『夜鳴きや』はメンバーがフル回転していた。おばあさんまで厨房に出ていたのにはビックリ。定番の中華そばの味は変わらず、今回は沢庵をポリポリと頬張った。美味。例の女性もいた!しかし丸顔で愛嬌のある店主の姿はもうない。そう、思い出した、ここの現在の女店主とY市T区の元味噌ラーメンの女店主は表情といい性格といい似ているかも。

祇園祭だけ笛の音と太鼓の音が奏でられる家の(月鉾町)、池坊女子短大があるあたりへ、さらに石畳を奥へ歩くと隠れ家風の『四条にぼ次朗』がある。何ヶ月前から気になっていたラーメン店だが、なかなか入る機会かなかったのだ。今は京都市内でもラーメン店がいろいろ出来ている。ここでしばし邪推、大昔アメリカで本屋を開店するには最低10000人の日本人がいることが条件と聞いたことがある。この例に倣えば、ラーメン店開店にはどの位の人数が要るのか。Can you guess ? それともそんなの関係ない、腕と勢いがあれば・・・。
『四条にぼ二朗店』の定番にぼ二朗を頼んだ。厨房3人衆の背文字には”幻の中華そば 加藤屋”と書かれていて、読んでいるうちにふとあることが浮かんだ。あれ、みんなこう、幻うんぬんと表現すればラーメンの本気度が増すと言いたげなメッセージは、今やごくありふれたラーメンコマーシャルみたいと映ったがー。
ラーメンである。定番のにぼ次朗ラーメンはま、想像していたよりあっさりしていた。太麺との絡み具合もいい。やわらかいチャーシューにシャキシャキ感のあるモヤシも侮れない。旭川ラーメンみたいに煮干しの臭いもキツくない。程良い、かも。いつの間に完食。午後8時頃で客も疎らだったが、そのうち5,6人まとめて入って来た。男女半々、勤め帰りの人たちだ。
『四条にぼ二朗店』は『幻の中華そば 加藤屋』のチェーン店の一つ、5年前に滋賀県大津で開業して5店舗展開中とは店の人の話。にぼ二朗は"ラーメン二郎"のパロディ?それにしても"にぼ二朗"をつい"イボジロー"と言葉遊びしてみたくなるから不思議(笑)。最後に付け加えると、券売機の上にいろいろ書いてあってうるさい。シンプルな方が良いかも。特に初めての人には戸惑ってしまうのだ。例の何々多めもいいがここはシンプルにまとめた方がよさそうだ。
追記。翌日の昼食は『たんぽぽ』のラーメンだった。しかし暇だったのか店員が仕事中ずっと野球談議、これには辟易した。

『四条にぼ二朗』①スープ★★☆②麺★★トッピング★★☆④接客・雰囲気★☆⑤価格★★

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