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2012/08/31

超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クナウスゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)”わが闘争』の紹介や書評を読む 6

家庭では朝を通り抜けるのが問題だ。3時間は子供たちの世話のルーティーンワークだ。オムツ替え、着替え、朝食の用意、洗顔、整髪、歯磨き、取っ組み合いの喧嘩、平手打ち、くねったロンパースやブーツなど身の回りに起こる子供たちの世話だ。私はぶつかりそうな二つのベビーカーを片手にもって、二人の女の子どもを他の子供に向けてそっと押しながらエレベーターに乗り込むがその前に、降下中に押したり叫んだりする声が響き渡らないようにしながら、ホールまで降りそれからゆっくりとベビーカーに入れる。帽子を被せ手袋をはめさせてすでに仕事に向かっている人で混雑している通りに出るのだ。10分後に子供たちを託児所に送り届けて、それからの5時間は子供たちがまた戻ってくる義務的なルーティーンワークまで執筆の時間だ。〈続く〉

2012/08/30

超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クナウスゴルドの最新作『Min Kamp 』( English title : My Struggle)”わが闘争”の紹介や書評を読む 5

彼は託児所で2人の子どもを亡くした。前の結婚と関係していて、自分が何年も住んだ非支配的で非生産的かつ堕落的そして極端に破滅的な空間と関係している。彼は最初ノルウェーからストックホルムにやって来た時に、過去のトラブルを考えることに多くの時間を費やした。「マルセル・プルーストの小説『失われた時を求めて』を読むだけではなく、きちっと吸収することとはどんな意味があるのか」しかし今彼はこの破滅的な時をほとんど考えていない。彼は書いている、大概は子供たちのためだと信じ、だから今ここでの彼らとの生活がすべてなのだと。そして続ける。

かすかな期待としての未来、輝かしいものそしてどんな時でも飽きさせない未来に覆い尽くされなければならない一連の地帯として時間をみると、ここでの私たちの生活は共に結合されている。全体的には違ったやり方だが。視覚的なイメージで描けば、無理に繋がれたボートになってしまう。人生はすべての面で漏れている時間によって遅々と不可抗力的にもたされる。詳細を除けばすべてはいつも同じだ。どんな過ぎ去りし日々に関しても熱い想いはその一瞬に育まれる。人生が頂点にさしかかった一瞬や水門が開けられ、人生が最期に動き続ける一瞬に熱い想いが育まれるのだ。同時に私はこの反復性、囲い込みや不変化が必要だとはっきりとみている。それが私を守ってくれているのだ。時々私は離れた。昔の不幸がぶり返す。

だから彼は安定性や生存の反復的な平凡さを大事にするがいらいらもする。というのは、いつか例外的なことを書く野望、大人の生活全体を進み続ける野望が自分の決まり切った忙しさで脅かされるからだ。
〈続く〉

2012/08/28

超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クナウドゴルド最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)“わが闘争”の紹介や書評を読む 4 

雑誌「ニューヨーカー」に書評を書いている文芸批評家でハーハード大学教授のジェームズ・ウッド氏(この批評家についてはこのコラムの最後に触れたい)は書評の最後をこう締め括っている。結局死と生は日常では繋がっていて一体になっている。下記はその書評の私訳。
ヴァルター・ベイヤミンは1930年代に書かれた自分のエッセーでこう書いている。語り手が問題にしているのは古典的な物語は死について作られているということだ。聴き手は自分たちの手を温めるてくれる火がある。しかし彼が言うには最近では家庭は冷たく空虚であると。ベンヤミンが指摘しているが、現代の死は安全に病院、死体立会所や葬儀屋へ引きずられてしまう。死の知らせの代わりに私たちが新聞などでいとも容易く手に入れるのが情報だ。まさしくそれが知らせなのだ。語る技芸が稀なら情報の普及がこの問題では致命的な役割を占めるはずだ。私が時折考えるのはベンヤミンが話している、晩年のトルストイが勉強中に使用した革製の寝椅子は死すべき運命の意向を表す象徴だったはず。トルストイの母親はこの寝椅子でトルストイを産み落とし、母親はトルストイが2歳の頃死んだ。幼少の頃に5人が死んでいるが、13人の子供たちのほとんどもこの寝椅子で生まれた。ある日同じ家具に横たわりそしてそこで死んだことは可能でなかったか。生のリズム、死のサイクルとして気づいていない時はそんな勉強中に書くのは難しかったはずだ。
現代の小説の多くはトルストイのイワン・イリッチのように死を拒絶する人たちによって書かれているようだ。アメリカでは特に多くの新しい小説(映画には言及しないが)には子どもっぽく捉えにくい性質がある。そこには莫大な情報によって私たちが生きのびることや人生の終焉に目をくらまそうとする。私たちの死する運命を思い出させてくれる真面目な現代作家がいるだろうか?43歳になるノルウェー人の小説家カール・イヴェ・クナウスゴルドは確かにそういう作家だろう。長編しかもとても生き生きとした本である『わが闘争』(ドン・バートレット訳、アーチペラゴ刊)は、大変力強く死に対して精力的なので、ベンヤミンの理論にはとても大きく眩暈のするような付録の類に思えるのだ。
『わが闘争』は現在クナウスゴルドの母国で有名だが、小説ではなく6巻ものの自伝の最初の巻。ヒットラー的なタイトル(ノルウェー語で『わが闘争』)は教養小説の普通の場所ではなく、二つの激しい戦いにもなっているのだ。一つはクナウスゴルドが10代の頃家を出て酒に溺れて死んだ父親を扱っていることだ。父親は気難しく距離感のあった教師だった。浸透すればするほど闘いは死そのものと関係し、書くことが武器にも戦場にもなるのだ。
書くことは時間の流れから一瞬を救済することだが、また、真面目に書くこととは剥き出しにもなり、検証されたり劇化されたりするのだ。この意味では死の旅を引き延ばしているようにみえる。
『わが闘争』(2009年にノルウェーで出版された)より早くにクナウスゴルドは自分のコンテキストを素早く紹介している。2008年3月午前8時を過ぎた頃、ノルウェー人の小説家はストックホルムのアパートで椅子に腰掛けている。スウェーデンのバンドドゥンゲンを聴きながら、また、書いてしまったことについて考えながら。このナレーター(カール・クナウスゴルドと称し、はっきりと実生活の著者と同じと分かるが)は30歳代の後半で3人の子供がいる。〈続く〉


2012/08/23

超人の面白スポーツ観戦 番外編 たまたま出くわしたロンドンオリンピックのメダリストたちのパレード

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銀座の伊東屋に用事があって出かけたが、JR有楽町駅を降りて少し行くと不思議なことに気づいた。いつもより人通りが多く、大半は年配の人たちと子どもたちだ、今日は何かあるのかなといつもの光景をチラリと覗いていたら解った。20日は銀座でロンドンオリンピックのメダリストたちのパレードだ !! で、用事を済ませたあとに伊東屋の4階からガラス越しに撮った写真が上記。わずか5,6分の出来事―。すぐ隣ではばーばとちびっ子が写真を撮るのに夢中で落ち着きがなかった。また、インタビューを受けてテレビに出たとか、これで4回目だとか自慢げに二人で話していた。あまり聞きたくない会話だったが漏れ聞いてしまった。この辺はアップル、カルチェ、ダンヒルなど外国のブランドものが軒並み並んでいる。その中に挟まれたように洋服の青山があるのだ ! みなさん窓越しに“その瞬間”をこの目でみたいという人ばかり。集まった人の数は50万人だと。これにあやかって東京でのオリンピック再開催を盛り上げようとしている関係者もいるが、モッタイナイ、それよりもっとやるべきことがたくさんあるはずだ

2012/08/21

超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家カール・オヴェ・クナウスゴルド最新作『Min Kamp 』 (English title : My Struggle) ”わが闘争”の紹介や書評を読む 3

今年一番の収穫と誉れの高い本だが、残念ながらまだ日本語訳が出ていない。一家族の死と愛がテーマのこの長編にはヴァルター・ベンヤミンの『パーサージュ論』やマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』を想起させたり、アヴァン・ギャルド的な書きぶりなどいろいろと指摘されている。そして何よりこの長編小説はそもそも小説のジャンルに入るのか、あるいは自伝あるいは回想のジャンルなのかも論争の的らしい。原作の題名には「小説」と表記されているというが。事実第6巻はヒットラーの『わが闘争』との比較検討も施されたエッセイも含まれているという。米語版版元の一つ、Archipelago Booksの創始者は小説と回想記の中間に位置すると語っている。アメリカのノルウェー文学の批評家は作者はこの本で自分探しをしているようだし、また、現実的になることや自分に閉じこもろうとしているのではと推測する。保守的なノルウェー人は父親が粉々になってしまうことまで描き出したことにショックを隠しきれず、恥かしいと感じているという。しかし小説家は心の状態を描く職業で自分の恥部を晒すことも度々起こるのだ。日本には伝記のジャンルも回想記のジャンルもないが、それに近い私小説の類はある。
現に作者は出版前の原稿段階で親族に見せたが、顰蹙を買い叔父からは名前を替えろと言われたり、母親からは電話で書くのをやめて、子供たちのことも考えてと言われたりしている。作者は自分の母親に3巻以降は読まないよう忠告したにもかかわらず母親はそうしなかったと語っている。父親のことなど家庭の醜い出来事を検証すれば他人が判斷できるはず。だからこの6巻ものの長編小説を書き終えた作者の言葉には晴れ晴れした歓喜にも似た声を聞くことができる。小説を書き終えてもはや作家でなくなったことへの喜びがあったのだ。これから先書くかどうかは分からないと語り、自分は本の印税も入ったので、スウェーデンの片田舎へ移り住み小さな出版社も見つけたという。書いている時は地獄だったが書くことができたから嬉しいとも。
ここまで「ニューヨーク タイムズ」や先週号の雑誌「ニューヨーカー」を参照しながら足早に綴った。〈続く〉

2012/08/19

超人の面白読書 95 ノルウェーのベストセラー作家 カール・イヴェ・クナウスゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)“わが闘争”の紹介あるいは書評を読む 2

カール・オヴェ ・クナウスゴルド最新作『わが闘争』(米語名 : The Struggle )の続き。 その前に現在までに各国語に翻訳された一覧があるので紹介しよう。と考えてネットで探すも今度は見つけられず。一応オスロのエージェンシーのサイトから翻訳権取得情報が掲載されていたのでそれを代わりに入れよう。

Rights sold to
Language
Foreign publisher
American English
Archipelago
Azeri
Qanun Publishing House
Brazilian Portuguese
Companhia das Letras
British English
Harvill Secker
Bulgarian
Damyan Yakov
Danish
Lindhardt & Ringhof
Dutch
De Geus
Finnish
Like
French
Éditions Denoël
German
Luchterhand
Hebrew
Modan
Italian
Ponte alle Grazie
Macedonian
Ikona
Polish
Literackie
Spanish
Anagrama
Swedish
Norstedts

米語版の書き出しはこうだ。

To the heart, life is simple: it beats for as long as it can. Then it stops. Sooner or later, one day or another, this thumping movement shuts down of its own accord, and the blood begins to flow towards the body’s lowest point, where it gathers in a small pool, visible from the outside as a dark and spongy spot on the slowly whitening skin, all the while the temperature sinking, the limbs stiffening and the bowels emptying. The changes of these first hours happen so slowly and are performed with such an inevitability that there is almost a touch of ritual about them, as if life capitulates according to set rules, a kind of gentleman’s agreement, which even death’s representatives observe, as they always wait until life has withdrawn before they start the invasion of this new landscape. Then, however, it is irreversible. Nothing can stop the enormous swarms of bacteria which start to spread through the body’s interior. If they had tried just a few hours earlier, they would have been met with immediate resistance, but now everything is silent around them, and they penetrate deeper and deeper into the damp darkness. They arrive at the Haversian canals, the Lieberkühnske crypts, the islets of Langerhans. They arrive at Bowman’s capsule in Renes, Clark’s..【オスロのエージェンシー「Aschehoug Agency」のサイトから】

心臓に対して生は単純である。できるだけ長く鼓動するが、やがて止まるのだ。早晩・・・・・・。 
筆者は今日米語版のペーパーバック版をネットで申し込んだ。日本には在庫していないみたいで、また、シンガポールのロジスティックセンターから届くのかしら? 9月5日着らしい。〈続く>

2012/08/17

超人の面白読書  95 ノルウェーのベストセラー作家 カール・イヴェ・クナウスゴルドの最新作『Min Kamp』(English title : My Struggle)“わが闘争”の紹介あるいは書評を読む

久しぶりに雑誌「ニューヨーカー」の最新号〈2012年8月13日〉の電子版を覗いた。興味のあるページをしばし音読、そこにはニューヨークの夏の夜の催し物がこと細かく書かれてあった。やれシューベルトの楽曲が、やれモーツアルトの楽曲が、5番街何丁目のどこで何日何時からと。「ニューヨーカー」に掲載の詩は作者自身の声も聴けるから便利だ。さすがポエトリーリーディングの先進都市ニューヨークだ。その一つを聴いた。さり気ない日常を謳っていた。
ところが、ブックレビューを覗いてサプライズ。恥ずかしながら初めて聞く北欧はノルウェーのまだ若い作家(1968年年生まれの43歳)の作品ー全6巻、3500ページに及ぶ長編ーをアメリカの文芸批評家が書評している。もちろんノルウェー語にも通暁している人物である。大部な本にもかかわらず、ノルウェーでは50万部以上が売れてベストセラーに。優に10人に1人が読んだことになるというから驚嘆する。テーマは決して軽くはなく、むしろ重い。一家族の詳細かつ執拗な検証を通じて死と生を見つめ、ノルウェー人の根底にある社会的規範や宗教観(ほとんどはキリスト教プロテスタント派)を揺るがしかねないところまで迫る問題小説らしい。かつてテレビでも放送され評判になったヨスタイン・ゴルデル作「ソフィーの世界」も、確かノルウェーの教師兼作家が書いたもの、これもベストセラーだった。一概には言えないかも知れないが、スカンディナビア人は保守的で律義のようだし、その中でノルウェーは特にそうかも。スウェーデンの著名な映画監督であるベルイマンだって父親は宣教師で(ベルイマンはこの父親が嫌いだった)、幼少の記憶をモチーフに日常のベールを剥がしたところを鋭く抉り、孤独、死、愛、信仰、結婚などを問題にした。
カール・イベェ・クナウスゴルドの最新長編作『わが闘争』(ヒットラーの著作と同名で物議を醸し出し、現にドイツ語版のタイトルは意訳である)は刺激的な小説らしい。アメリカではまだ1巻目だけが翻訳出版された。つい最近雑誌「A public space」で執筆陣に名を連ねているJill SchoolmanのArchipelago Books。から出たのだ。〈続く〉

2012/08/15

超人の美味しい食べ物 九州の駅弁ランキング第一位 有田焼カレー

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今九州の鉄道が面白い。ジャズの名曲、”A列車で行こう”と名付けられた熊本発天草行特急列車の車内にはバーカウンターがあり、また車内ではジャズが流れ、乗客の中高年たちを楽しませている。また、阿蘇を走る特急列車は幼児向けのプレイランド搭載列車だ。九州新幹線の車両にも和を取り入れた魅力的かつ斬新な仕様・仕掛けが施されている。事業の収益に向けて知恵を絞った結果だが、やればできるという典型だろう。そして鉄道には駅弁がつきもの、ここにもニユーウェーブが起きていて人気が出ているらしい。もちろんテレビやインターネットの影響があるのも事実。
その九州の駅弁ランキング第1位が有田焼カレー(1500円)。ギャラリー&カフェレストラン「創ギャラリーおおた」(〒844-0027 佐賀県西松浦郡有田町南原甲444 電話0955-42-4275 ファクス0955-42-6374 http://shop.sagafan.com/oota/)製造のカレーと陶器のコラボ。筆者がゲットした有田焼の絵柄はぶどう。今日の昼ご飯がこれ。遠く佐賀県有田町からクール便で送られてきたものだが、電子レンジで3分位温めて食した。美味!28種類のスパイスが入っている云々で味は濃厚、甘さに辛さが加わり、深みのある、まろやかな優しい味わい。色も濃い、トッピングのチーズの加減も程よい、とほとんど褒め殺しのコメントだが、欲を言えば、大人的にはもっとスパイシーの方がよいかも。急いで付け加えると、色ももう少し黄色系がいい。実はどんぶりの有田焼も魅力的でテレビで観た時から欲しかったのだ。新宿の伊勢丹でも購入できるらしい。それと最新情報では、東京駅地下街の新設全国駅弁コーナーでも買えるみたい。
・有田焼カレー ★★☆(器の分が入っているからかちと価格が高い。カレーは庶民の味方のはずだが)


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        器に描かれたぶどうの絵が有田の風情を醸し出している。
        名状し難い曲線は遥か山々の尾根にも見え、その尾根伝い
        に歩く人々を想像してみたくなる。そこには不思議な形状の
        美しさがある。また、大きさや重量といい、実用の手解きに
        ほどよく合うのだ。色彩豊かな漬物の盛り合わせを入れて
        しばし愉しむのも良い。食材を替えて何度でも味わえる、言
        わば、魔法の器なのだ。

                有田焼カレーの味に晩夏の色

追記。22日の昨日東京駅構内の新しくできた店を覗いてみた。駅弁売り専門店だが有田焼カレーはなかった !
そうすると残るは大丸松坂屋で1000種類を揃えて新規オープンした弁当売り場に行くことになるか。なにせ弁当1箱7800円の弁当もあるという・・・。

超人の面白スポーツテレビ観戦 ロンドンオリンピック雑感 ほんの少し最新情報を加えて 4

ロンドンオリンピックが終わった。そして眠れない夜も終わった。栄光をつかんだ選手、敗れて涙を飲んだ選手、歓喜と熱狂の二週間。その熱い戦いも数々の名場面を残して幕を閉じた。日本は金メダル獲得数では参加した204カ国・地域中10位タイ、メダル総数では6位だった。
大会予算が当初予定の4倍近い1.1兆円、イギリス経済が落ち込んでいる現在ではこの実際に掛かった経費の元取りの見通しも大変だろう。もちろんオリンピック施設利用もすでに考えているはず。テレビなどの放映権料がこの4年間で約3100億円の収入、入場料や関連グッズの売上等々これらはIOCの収入である(2012年8月14日付毎日新聞朝刊)。今後成熟都市での開催は経済成長と関連して考えなくてはならないことをこのロンドンオリンピックは示したと思う。
さて、オリンピックの経済効果はいくらかと、算盤を弾いている光景がすぐ目に浮かんでしまうが。
今回のロンドンオリンピックでは新しい社会現象が起きたことも特記に値する。ソーシャルメディアの出現がそれだ。ツィーターやフェスブックのつぶやきが世界を駆け巡ったのだ。人種差別的発言があってツィーターやフェイスブックを使って批判が忽ち広まったらしい。また、テレビ視聴率が上がったらしい。携帯電話やipadなどでもテレビが見られるからだが。何が災いするか分からない時代なのだー。
日本のメダルラッシュの背景には国のスボーツ政策があった。一時韓国勢などに押され気味の情けない成績を挽回すべく、それこそ世界に伍して行くための文科省の競技力向上戦略だった。過去最高の32億円をつけたナショナル競技向上プロジェクト、メダル獲得有望競技の13競技をマルチサポートしたのだ。都内には大型で科学的な国立スボーツセンター施設や合宿所があってアスリートたちはここでトレーニングを積んだのだ。体操や水泳しかり、フェンシングしかり。昨日の「報道ステーション」や今日の毎日新聞の社説が語る通りだろう。毎日新聞の社説は「女性スボーツ先進国」ならではの悩みもあると書いている。忘れがちで大事な点だ。筆者も知らなかったが「女性アスリートの三徴」がそれらしい。つまり体操や陸上長距離など体重制限がある競技で頻繁する「摂食障害、無月経、骨粗鬆症」だ。食事制限によって体重・体脂肪が減少すると排卵と女性ホルモンの分泌が止まり無月経に。栄養不足は骨密度の低下を引き起こす。メダルのため男子並みの練習に追い立てられる女子選手たちから目をそらすわけにはいかないとスポーツヘルスケアの必要性を説く社説。
戦い終えたアスリートたちの様々な声に注目だ。すでに読者諸氏はご存知のはずだろう。
イギリスの超有名な自転車競技の優勝選手は次のオリンピックには99%出ないと宣言(競輪など盛んな日本だが自転車競技は弱い?)ジャマイカのボルト選手は100mと200mで史上初の二連覇達成後、自ら伝説になったと言いつつ次のオリンピックは後輩が出現するかと微妙、オーストラリアの選手は重圧があってこそ勝利と強気な発言・・・・・・。
今日の朝日新聞「天声人語」(2012年8月14日電子版)にも書いてあったが、アーチェリーで銀メダリストの古川選手が、「肩に掛かっていたものが今、首に掛かっています」という名言やボクシング男子ミドル級金メダリストの村田選手の「金メダルが僕の価値じゃない。これからの人生が僕の価値になる」という言葉の重み、それらは成し遂げた者たちが知る金言なのだ。

ともかく熱い戦いは終わった。また、リオで会おうと誓い合いながら。日本の金メダルの目標は20(笑)。



2012/08/14

超人の美味しい果物等発見 4  

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①青森県弘前市「青研」のりんごジュース
J氏からの贈物。果汁100%だからりんごの味が格別なのだ。
②福島市「小野園」の桃
S先生からの贈物。福島の桃の上品さ、甘さはとろけるよう。原発被害に負けないで !!
③東京銀座「千疋屋」のフルーツゼリー
O君の贈物。線引するわけじゃないけど、上品な味もたまにはいい。
いずれも夏の贈物。それぞれの味を堪能、その見事なまでの美味しさ―。
謝謝 !

2012/08/13

超人の面白スポーツテレビ観戦 ロンドンオリンピック雑感 ほんの少し最新情報を加えて 3

暑い日が続く日本だがイギリスでは熱い戦いも最終日。現在までの日本のメダル獲得数は金7、銀14、銅17の合計37個。柔道、重量挙げ、競泳、アーチェリー、体操、バトミントン、フェンシング、陸上、レスリング、卓球、サッカー、ボクシング、バレーボールで獲得。
金メダル獲得数は少ないものの、史上初のメダル獲得数。オリンピック前の目標は金15だった。最終日ボクシングで村田選手が48年ぶりの金、レスリングでも米満選手がこれまた24年ぶりの金獲得の快挙、あっぱれである。最後まで戦い抜いた選手たちに惜しみない拍手を送りたい。今回も数々の人間ドラマが生まれた。100mと200mを制したジャマイカのボルト選手は強かった。そして伝説に。男子サッカーはブラジルではなくメキシコが初優勝、男子マラソンはエチオピアやケニアではなく、ウガンダのキプロティク選手が優勝、日本の中本選手は6位入賞、女子バレーボールは28年ぶりの銅メダル獲得・・・・・。
日本国に限って言えば、”〜ぶり”(That's the first time in 〜)の表現がテレビや新聞記事に多く見られたが、何が何でも勝たなければという使命感と責任感が強く働いた結果、このような最良の成績をもたらしたと思うのだ。そう、気迫ー。しかし、女子バレーボールのようにipadによるデータバレーボールでの勝利も見逃せない。少し角度を変えて敗者のインタビューを試みたテレビの番組もあったが、いろんな予期しないアクシデント(体操、バトミントン、マラソン、陸上等々)、プレッシャー、驕りや油断それに何よりも本人の力不足が敗因など冷静な分析が必要だろう。それが次のオリンピックの勝者に繋がるはずと信じたい。
今回のロンドンオリンピックでは最初のところでも審判の誤審、試合会場での観客の少なさ等の問題が露呈、最後のところでは男子サッカー3位決定戦の日韓戦後の場内に「独島は韓国領土」というプラカードを掲げた問題も起きた。オリンピックには政治や宗教問題を持ち込まないというオリンピック憲章がある。それを無視した行動だ。また、ハンマー投げの室伏選手のIOC選手委員選挙での不祥事もー。
いずれにせよ、オリンピック精神を踏みにじる行為は慎まなければなるまい。

追記。ロンドンオリンピック閉会式を録画放送で観た。輝かしきブリティッシュ サウンドや演劇のパフォーマンスのオンパレード 、ビートルズのイマージンまで出てきた、これぞイギリスのプレザンス、華やかなこと。次のオリンピック開催地は4年後でブラジルのリオデジャネイロだ。南米で始めての開催国は移民とサンバの国である。どんなアスリートが出てくるのか楽しみだ。【写真はNHKBSより】

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2012/08/09

超人の面白スポーツテレビ観戦 ロンドンオリンピック雑感 最新情報をほんの少し加えて 2

入道雲が張り巡らしている日曜日の夕暮、まだまだ陽射しが強く暑い日が続く日本。オリンピック開催中のイギリスは涼しい過ぎるくらいらしい。4日深夜のなでしこジャパンの勝利に続いて、昨夜の男子サッカーチームの余裕のある勝利は、日本サッカーチームの金メダル獲得も夢ではないことを思わせる勝ちっぷりだった。アベックでの快進撃なのだ。勝因は監督の言う“躍動感“と“チームワーク”の実現だ。永井選手のスピーディーな動きもそうだが、選手一人一人の役割が明確で且つ組織力の手応えはパス回しやパスカットにいかんなく発揮されていた。ややもすると身体能力が劣る日本選手だが。だからこそ持ち味が大事になってくるのだ。
次々と入ってくるロンドンオリンピック速報、その中で傑出がやはり競泳の日本水泳陣の活躍だ。団体メドレーで男子チームは銀、女子チームも銅とアメリカやオーストラリアの強豪相手に堂々としたメダル獲得。試合後のインタビューで、アスリートたちが異口同音に話していたのは、チームワークと応援への感謝という言葉。日本らしいと言えばそれまでだが爽やかさと謙遜さが素直に伝わって来た。実力発揮とプレッシャー、この両立こそが難しい。卓球の準々決勝での伯仲戦で解説者がここまで来たら後は精神力だとさかんに言っていたのが印象的。このことはアスリート全体に言えることで、トレーニングを積んだ上での技術力の発揮はスポーツ選手の願いだが、必ずしも100%発揮できるとは限らない。運も左右するし魔物も棲んでいる。それは過去の歴史が証明済みだ。
バトミントンの日本と中国との決勝戦も見応えがあった。また、アーチェリーも個人では男女ともメダルを獲得した。特に女子は初出場での快挙だ。結果は銀だがあっぱれである。
さて、女子マラソンだ。女子マラソンコースのバッキンガム宮殿周辺は雨、18km時点で日本の尾崎選手が現在トップそして重友選手が続き、あのルーマニアのシモン女史もいる。ケニアの選手たちは和気あいあい、余裕??20km時点で日本選手が上位集団の中へ後退、さてさてどうなるか最後まで目が離せない。

追記。マラソンの結果はやはりエチオピアや ケニアのアフリカ勢が制した。日本選手は17位の木崎選手、19位の尾崎選手と振るわなかった。2時間20分を出せる実力をつけことが課題と解説者が言っていた
。今観戦していた卓球女子団体戦。日本が3-0でシンガポールを下した。これで決勝戦進出、また中国戦か。少なくともこの時点で銀メダル以上獲得である。WELL DONE !余談だが卓球会場にフリーアナの徳光アナの姿が見え錯覚?
日本時間午前4時半過ぎ、フェンシング男子団体で日本が銀獲得のニュース速報が入ってきた。まもなくハンマー投げの決勝が始まった。少なくとも80メートルを越さないと。室伏選手が危ない!

一度寝て起きたが目がしょぼしょぼー。

追記2。なでしこジャパンが準決勝でフランスを2ー1で下しだ。決勝戦では強豪アメリカとあたる。
追記3。日本男子サッカーチームは準決勝戦でメキシコに3-1で惜敗。3位決定戦は韓国戦だ。日本女子バレーボールチームは準々決勝で接戦の末中国に勝った。(2012.8.8 記)

追記3。今朝の韓国のテレビは男子サッカーの3位決定戦で戦う日本チームの様子を放送していた。宿命のライバルだから気になるはず。両方頑張ってほしいが。中国があれだけメダルを取っているにもかかわらず、中国メディアがバレーボールで接戦の末日本に負けた中国チームをこけ下ろしたらしい。
昨日は女子レスリングで伊調選手や小原選手が大活躍して金メダル獲得。
さて、8日現在のメダル獲得数は金4、銀13、銅14。日本の金メダルの目標は15、ムリムリ。(2012.8.9 記)

追記4。なでしこジャパンは決勝戦でアメリカと戦ったが、惜しくも2-0で敗れた。何度も惜しいシュートがあっていい戦い振りだった。
レスリングはアルソックのコマーシャルでお馴染みの吉田選手が金メダル獲得。これでオリンピック三連覇の偉業を成し遂げた。強い。バレーボールは準決勝でブラジルに3ー0とストレート負け。残すは3位決定戦だ。東京オリンピックなど強烈に強いイメージのあった日本の女子バレーボールだったが、ずっとあまり芳しくなかった印象を持っていて、久し振りの表舞台での活躍には目を見張るものがある。中国戦ではその粘りを見せてくれた。現在のメダル獲得数は金5、銀14、銅14。2012.8.10 記)

2012/08/03

超人の面白スポーツテレビ観戦 ロンドンオリンピック雑感 ほんの少し最新情報を加えて

ロンドンオリンピックも大会7日目、色々な人間模様が映し出されて来ている。3戦後のなでしこジャパンの監督の発言にもその”戦術“が伺えたが、バトミントンの韓国、中国、インドネシアの選手が故意で失格と重い判定が下された。ゲームのあり方にも問題ありきかも。みんな勝ちたいのだ。報償金もついているし。と書いたら今朝の毎日新聞のスポーツ欄に同じような選手のコメントが載っていた。
オリンピックも中盤にさしかかると、少しずつ明暗が分かれて来る。日本のお家芸の柔道も金メダル獲得に必死だが苦戦している。ビデオ判定や審判員のジャッジ問題やルール改正なども影響しているかもしれないが、筆者が思うには外国の選手のレベルが上がって来ている証左だろう。あとちょい最後まで頑張ってほしい。
体操競技は予選で内村選手の鉄棒での思わぬ落下があってハラハラしたけれども、個人総合で金、さすが実力者だ。その陰には怪我でその後の試合に出られなくなった良きライバル山本選手の分まで頑張らなければとの固い決意があったという。田中きょうだいも美技を披露した。特に田中女子選手の試合後の悔し涙は何を物語るのかー。日本の体操女子団体は8位の残念な結果に終わった。
卓球も見応えあったが、銅メダルには届かず、石川選手の4位が最高でその後に愛ちゃんこと福原選手が続いた。オリンピック出場が初めてにもかかわらず、堂々とした戦いぶりには惜しみない拍手を送りたい。親子で20カ国にもおよぶ海外遠征他流試合をこなしている証拠にパスポートが一杯で足し増ししたほど。こういうことはなかなかできな
いことだ。一にも二にも世界ランキングをあげるためであるらしい。石川選手は強烈なスマッシュと何種類ももつサーブが持ち味だ。まだ17歳、まだまだこれからが楽しみだ。福原選手にも言えることだが、中国や韓国の壁がどうしても立ちはだかっているのだ。この強豪を破らないといけない・・・。
今回のロンドンオリンピックは前回の北京オリンピックの開会式での口パクパク事件はなかったものの、開会式でインドのアスリート入場行進の中に部外者の若い体格のいい女性が堂々と手を振りながら行進していた事件、空席問題で指摘され慌てて軍関係者や小学生を入れたお粗末さ、審判の誤審(ボクシングはひど過ぎ、あれでは八百長だ、オリンピック精神に反するどころではない!)、暇過ぎてロンドン市内のレストランが悲鳴、アスリートたちのハプニングなど、いずれにせよオリンピックは予期せぬ事態が起こるのだ。4年に一度の晴れ舞台だし。今のところは金2、銅8、銅11。これが多いか少ないかは読者諸氏の想像にお任せしよう。一つだけ言えることは金が少な過ぎることだ!
水泳、アーチェリー、サッカー、バトミントンなどについては、このコラムの続きで。〈続く〉

2012/08/02

超人の面白読書 94 アメリカの文芸誌「A PUBLIC SPACE」最新号でスウェーデンの女流詩人の作品を読む

毎日新聞7月の文芸時評で文芸評論家の田中和生氏が、今回の芥川賞受賞者の作品に触れてリアリティがなく言葉が独り歩きしている、と指摘。取ってつけたリアリティが見抜かれてしまったということかー。作家の資質が問われるこういう作品を選ぶ戦後生まれの選考委員の文学観はいかがなものかとも取れる書きっぷり。興行的な色彩が濃い芥川賞をチクリ。小気味いい。

さて、海の向こうのアメリカから文芸誌の最新号が届いた。これで16号目。文芸誌ではよく続いているが実情は苦しいらしい。2.3ページを読めばアマゾンドットコムなどに支援を受けていることが解る。柴田元幸責任編集の雑誌「モンキービジネス」ともコラボしている。相変わらずグローバルかつローカル的、斬新な造形作家の作品もフォローしている感じだ。ニューヨークはパリよりもアートな街でファッショナブルでエネルギシュ、それはこの雑誌にも反映しているようだ。高級的な「ニューヨーカー」よりこの雑誌が目指すところはタイトルが示す通りだろう。A PUBLIC SPACE。ガス・パウエルの「negative space」のカット写真は、さりげない日常を映し出していて面白い。都会の一断面はオランダのストリートみたい。ここには華やかさはないがどの写真にも一つの視点が感じられる。
内外の短編、エッセー、詩で構成された164ページ。寄稿者は次の通り。SAMUEL AMADON、JOSHUA BECKMAN、MARK A. COLEMAN's JON COTNER、JILL DESIMINI、GUILlERMO FADANELLI、GRAHAM FOUST、ELIZABETH GAFFNEY、MICHAEL HOFMANN、NINA HORSTMANN、KATHLEEN JAMIE、DAVE KONOPKA、JACK LIVING's KRISTINA LUGN、SIMONE MUENCH、GUS POWELL、C.F.RAMUZ(1878-1947)、DONALD REVELL、ADRIENNE RICK(1929-2012)、WARD ROBERTS、MARIANA SANTOS、ROBIN SCHIFF、JILL SCHOOLMAN、ANNIE SLONIKER、PETER STAMM、JOEL STREICKER、ROBERT SULLIVAN's SUZANNE SULLIVAN、PAUL VERLAINE(1844-1896)、ELIZABETH CLARK WESSEL's の30人。この中で詩、特に翻訳された詩の一つに注目して私訳を試みた。

クリスティーナ・ルグン作
エリザベス・クラーク ウェッセル訳

今来てほしい

今来てほしい
遅くとも今来てほしい
電卓を持って
グランドピアノも
持って来て
バンドエイド アスピリン オーデイコロン それに防腐剤用の石けん
ソーダ水のびん ジンのびん ウィスキーのびん
それに歯磨き用のマッグ
アジャックスのびん 使われないままのピルの大きなパック 観葉植物
ピザ
とマスクを
今来てほしい
遅くとも今来ないと
嵐がさらっていく
明かりを消して
しょく台をつけて
電話のジャックを抜いて
マットレスを吹き飛ばして
涙を乾かせ言い聞かせて
陽がオペラハウスに沈むと
そう家に帰る時間
そのときあなたが来る
真心と散弾銃を携えて
だからもう腹を立てない
凝った居間で
だからもう窓の棚に立たない
ちょっぴりお馬鹿に見えて
犬が手に登った
だから地下鉄にもう忍び込まない
やっかいな唄を携えて
自分の壊れている唇に
今来て頂戴 遅くとも今来て頂戴
でないと我慢できないから
本当にしつこいから
普通の女だから
全く健康的で適当に太ってて
かなり家庭的で世話好きしかも神経質
親切心があって甘ちゃんしかも大変怖がり
好奇心や自分には気が付かない気分もあって

クリスティーナ・ルグン氏は1948年スウェーデンのチエルプ生まれ。詩人で劇作家。2006年からノーベル賞委員を務める。8冊の詩集、18冊の戯曲があり、セルマ・ラーイェーフ賞やベルマン賞を受賞。ストックホルムに自分の劇場を持つ。孤独、死や中年の危機をイロニー、シニシズムやブラックユーモアを交えて描く。自分の名前の「Lugn」が英語の「calm」を意味することから冗談でこの二重の意味を使う。例えば1984年の作品に『Lugn bara Lugn 』(calm/Lugn Just Calm/Lugn)がある。筆者的には初期の『Om jag inte』(If I Not)(1972)や『Hej då, ha det bra』(Good Bye, Have A Great Time(2003)を読んでみたい。ハルキ ムラカミのファン?ある新聞社のインタビューではハルキ ムラカミの『ねじまき鳥クロニクル』をトランストロンメル氏(2011年のノーベル文学賞受賞者)も読んでいて褒めていた由。(一部ネット情報から)
このライトヴァース的な詩にもユーモアがたっぷりだ。原文ではピリオドが結構多いが、日本語訳ではあえて反映させていない。流れが途切れないようにとの配慮からだが、果たしてどうか心もとない。


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