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2012/03/05

『ベルイマン アイランド』観に再びスウェーデン大使館へ

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曇天で気温8度と寒空の今日(2012年3月4日)、ベルイマンの“難題を投げかけた男”の展示関連映画『ベルイマン アイランド』を観に再び六本木のスウェーデン大使館へ。
スウェーデン文化交流協会Swedish Institute 制作の英字字幕付日本語訳なしの映画。上映時間84分。ベルイマンが晩年住んでいたフォーレ島の自宅でのインタビューや話題に上った作品を随時挿入しながら回想するドキュメンタリー。2004年制作。手法、恐怖、時間、女性、包み、策略、カメオ浮き彫り、苦悩、、リハーサル、疑惑、スウェーデン、オスカー、悪魔、仲間、色彩、音楽、沈黙、死、回想、恥、母、窃盗、顔、父などを語り、映画のシーンが挿入される構成だが、ここには言わばベルイマン映画の謎を解く鍵が豊富にちりばめられていた。難解で知られる作品のモチーフは彼の幼少、少年時代の体験にあった。この時ベルイマン86才、亡くなる3年前の映像だ。
筆者が印象に残ったことと言えば、やはり8才の時に映写機Img016_3
を買ってもらったこととそこに映し出されていたのがチャップリン映画だったことだ。初期に見られる社会派的な映画から徐々に人間の内面にへばりつく諸問題を扱う映画に。それは難題を投げかけた男が自ら映画の“神様”になっていく過程でもあったか(あるいは伝説的になっていく)、それとも“紙一重”に賭けた男の生き様だったか。ベルイマン映画を更に魅力的にしているのは、女優や男優(つい最近亡くなったエールランド・ヨーセフソンなど)の名演技だった。完璧を求めたベルイマン監督によく応えたからこそベルイマン映画には観客を虜にして離さない魅力があるのだろう。更にもう二つ、時計や人形など小道具の効果それに象徴的な風景描写もいい。それらが実存的、心理的な映画で難解なテーマを私たちに投げかけた映画であっても…。
この日午前の部の観客は3名だった。帰りがけに偶然映写担当の男性に感謝の印か笑顔で見送られた。

外は今にも雨になりそうな気配。地下鉄六本木一丁目駅に戻る高層ビルの階段で結婚式の場面か晴れ着姿の集団に出くわした。

【写真左上:スウェーデン大使館入口の開催案内=筆者撮影 写真右上:自分の映写機を手にするベルイマン=スウェーデン文化交流協会制作の「イングマール・ベルイマン」P.41から】
参照:スウェーデン文化交流協会作成の英文小冊子 Ingmar Bergman: The man who asked hard question. Ingmar Bergman by Maaret Koskinen.


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