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2012/03/28

超人のドキッとする絵画 19 レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』東京展

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渋谷のBUNKAMURAざ・ミュージアムで31日から開催される『レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想』東京展。開幕前に日本初公開の「ほつれ髪の女」の展示作業があったと今朝の毎日新聞朝刊が報道。ダ・ヴィンチ円熟期の傑作でパルマ国立美術館が所蔵している作品。6月10日まで開催。開催中に一度出かけてみたい。【写真左上: 3月28日付毎日新聞朝刊より一部加工した写真】
パルマといえば、サッカーチームの本拠地あるいは、こちらの方が筆者的には興味津々なのだが、パルメジャーノ・レッジャーノのチーズの王様の産地。一昨年や去年辺りはこの24ヶ月熟成に拘っていた…。

追記。4月7日(土)放送のテレビ東京の人気番組『美の巨人たち』でこの展覧会の目玉「ほつれ髪の女」を取り上げていた。縦241.7㎝、横21㎝の小さなポプラ板に描かれた女性像。小林薫のナレーションがその特徴を語ってゆく。

わずかに首を傾け佇む伏し目がちの女性。その慈しみに満ちたまなざしは、細部の陰影にいたるまでに完璧に描かれています。きめ細かな肌。柔らかな唇。スッと通った鼻筋。まさに神
業のような筆さばきです。
ところが、細密に描かれた顔に比べ、髪は即興的に描かれあまりにも無造作です。そう、この絵未完成なのです。…その謎に迫ります。
お馴染みのナレーションだが、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチはなぜ髪をきちんと描かなかったのか、そしてそのモデルは誰か、と私たち想像を掻き立てて止まない。
「モナリザ」ももちろんすばらしいが、この「ほつれ髪の女」もそれに劣らずすばらしい。小さいのが気になるが早くシブヤのBunkamuraに観に行かなくちゃ。(2012年4月9日 記)

追記2。静岡、福岡展は好評のうちに閉幕したと今朝の毎日新聞人欄。その記事はこの展覧会の監修者アレッサンドロ・ベッツォージ氏の紹介記事だ。20歳からレオナルド・ダ・ヴィンチを研究し、作品をモチーフにした雑貨や関連資料を収集、それらを公開するためレオナルドと同郷のイタリア・トスカーナ州ビンチ村に私財を投じて「レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館」を創設したすごい人だ。
「天才ではなく人間味にあふれ、自然科学と芸術と哲学によって、世界をよりよくしようと尽力した」と語っている。
約80展のうち、9割は日本初公開。(上記4月10日付「毎日新聞」朝刊人欄より)
周辺資料もいいが、レオナルド・ダ・ヴィンチの全作品を時系列、テーマ別のどちらでもいいから観たいものだ。(4月10日 記)

追記3。毎日新聞はこの展覧会の共催者だから、これでもかと執拗にキャンペーンを張っている。もういいやと思いつつも読んでしまう筆者がいるが、昨日の夕刊にもこんな記事が―。

開催前にイタリアで取材した記事。その中にローマ大学のベッチェ教授の話が興味深い。
レオナルドが描いた原画「レダと白鳥」は現存していないが、同時代の画家らが模写した作品が残っていて、『ほつれ髪』は女神レダの下絵である可能性が高いと。筆者もこの絵にはエロスを感じてゾクゾクするほど。

追記。2012年6月2日、ついに「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」を観に渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムへ出かけた。寿司詰め状態では観た気がしないと考えて、今まで行くのを躊躇していたのだ。チケット(1500円)を購入して展示会場へ。やはり人集りが出来ていた。ぶつからないように人ごみの中を少しずつ進んだ。レオナルド・ダ・ヴインチ作「衣紋の習作」、ベルナルディーノ・リチニオ作「鏡を持つ高級娼婦の肖像」、レオナルド・ダ・ヴィンチ作「絵画論」、「人間観相学」、サライ作「ほつれ髪の女(模写)」、ベルナルディーノ・デ・コンティ作「授乳の聖母」、ジャンピエトリーノ作「マグダラのマリア」、アンブロワーズ・デュポア作「モナ・リザ」、レオナルド・ダ・ヴィンチ構想/サライ作「裸のモナ・リザ」、フォンテーヌブロー派作「浴室のふたりの女性」、レオナルド周辺の画家作「レダと白鳥」など75点、もちろんレオナルド・ダ・ヴィンチ作「ほつれ髪の女」の前には一目観ようと多くの人たち。幼稚園児から若い女性、中・高年の女性と年齢層が幅広い、団塊世代、そう、オジサンやオバサンも。
肖像画と遠近法を駆使した背景、ふくよかさとつややかさ、色使い、宗教画等々中世の世界が現前した格好だ。
(2012.6.3 記)

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