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2012/01/28

ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 45 最終回

私の彼に対するイメージが13世紀の人生を扱った中世ラテン語の授業のあと更に悪くなった。曇天の日だった。ボッケンは身体の調子が悪く怒りが爆発寸前だった。突然彼は質問を浴びせた。「エリック・ザ・レイム・リスパー」とは誰か?テキストでエリックを調べた。私が彼はグレン・シェッピング(註。元々は小さな街。風刺週刊紙、グレンシェッピングス ヴェッコブラッドによれば、街はエリック・ザ・レイム リスパーとして知られているが、エリック エリックソン王(1216-1250)が創設した)の創始者ですと答えた。これは重苦しい雰囲気を明るくするための私の発した咄嗟の行動だった。しかしボッケンの怒りはその時だけでは収まらず、学期末でさえまでも続いて、ついに「警告」を私に言い渡したのだった。これは簡単な家庭への伝言だった。生徒がラテン語の授業のようなケースで科目をさぼったことに対して使われたのだが。私の作文の点数はすべて高かったので、この「警告」はラテン語の実績というよりはむしろ人生になった。
最終学年で私たちの関係は良くなった。試験があったときには全く本物になった。
その時あたりから二つのホラチウスのスタンザ形式、サッフォー的詩風それにアルカイオス的な詩を自分の作品に反映する術を発見したのだ。大学入学後の夏私はサッフォー的なスタンザでニ編の詩を書いた。一つは「ソローへのオード」、後に簡潔にして「ソローへの五つのスタンザ」となり、更に青春の部分が消されて行った。もう一つは「秋の群島」を順々にした「嵐」だ。しかしボッケンがこれらの詩を本当に知っていたかは知らない。古典的な韻律、それをどういう風に使うようになったか?
それは単にひょっこり現れただけだった。というのは、私はホラチウスの詩を現代的と見ていたのだ。彼はルネ・シャール、オスカー・レルケ、アイナー・マルムのようだ。その考えは大変ナイーブだが洗練されるようになった。


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