« 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 29 | トップページ | 超人の最近気になるニュース雑感 北朝鮮 金正日総書記死去報道 »

2011/12/20

超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 30

中学校

小学校のクラスから2人だけ中学校(realskola)に進学した。私以外誰も南ラテン語中学校を出願しなかった。私はパスしなければならない入学試験があった。これについて一つだけ記憶にあるのはsärskilt(特別に)という単語のスペルを間違えたことだ。私はllと2つ書いてしまったのだ。その時以来私が煩わしいと思った単語は1960年代に入ってまで長くまとわりついた。
私は1942年秋南ラテン中学校に入学した最初の日をはっきりと覚えている。それはこうだ。私は何人かの見知らぬ11才の少年に囲まれていることに気づきおじけづいた。私は不確かで孤独だった。しかし幾人かは互いに知り合いのように思えた。彼らはマリア予備校出身だった。私はカタリ―ナ・ノッラ出身の顔をずっと探した。私の感情には憂鬱な心配事と希望の持てる期待感とが混じり会っていた。
私たちの名前が呼び出され、3つのクラスに編成された。私は15Bのクラスにあてがわれ、私たちの担任になるモーリン博士に従うように言われた。彼は最年長の教師でドイツ語を教えた。背は低いがすばしこく、静かだが動きが速かった。しかも短気で、言いにくいが白髪でこみかみの上は禿げたくさび形をしていた。彼を知っていそうな側近の誰かから、私は彼の評価を掴んだ。モッレ―そう呼ばれていたように―は“厳しくが公平”な人だが、不気味だった。
最初から中学校は小学校とははっきりと違っていた。南ラテン中学校は全体的には男性で、学校は修道院や兵舎のようだった。数年経って初めて入って来た2人の女性は気取った職員だった。
毎朝私たちみんなは講堂に集められ、賛美歌を歌わされ、宗教担当の先生から配られた説教を聴かされた。それから私たちは尊敬するクラスまで行進させられた。南ラテン語中学校の集団的な雰囲気は、イングマール・ベルイマンの映画『悶え』(訳者註 : 英国での映画の題名は「熱狂」、米国での映画の題名は「苦悩」)よって不滅になった。(この映画は私たちの学校で撮影され、生徒だった私たちも5、6ヵ所のシーンにエクストラで出演している)
私たちは学校規則を渡された。それには「学校法規に則り、命令と方針に従って指導」と書いてあった。

« 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 29 | トップページ | 超人の最近気になるニュース雑感 北朝鮮 金正日総書記死去報道 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 29 | トップページ | 超人の最近気になるニュース雑感 北朝鮮 金正日総書記死去報道 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31