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2011/12/26

超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 32

南ラテン中学校は南部地区の最も高い所にあって、中学校のグランドは地域の上の方に高台を形成していた。だからレンガ造りの学校の建物は遠くからでも見ることができた。そよ風の吹くこの城への道は一般的には駆け足半分で踏破できた。私は長い木の山―それは危険な年の兆候なのだが―に沿って急いだ。ビョルンの庭園の前にはハンソンやブルースの本屋を通り抜けてイェータ通りに出れる道があった。そのイェート通りを左に大きく曲がるとヘーベリィ通りに入り、いつもの冬の朝一頭の馬がかいば袋から藁を噛みながら立っていた。醸造所の馬で湯気を出しているオーデンだった。私はほんの少し臭いのきついその馬の陰にいたのだ。冷たく湿気のある中でこの忍耐強い家畜の臭いが強烈なのを生々しく覚えいる。その臭いはすぐに息が詰まるほどだったが気持ちいいものだった。 私は朝の説教の時間が始まるベルが告げようとする時に、学校のグランドに滑り込んだ。朝の8時と9時の間だったがほとんど遅刻しなかった。春は学校が始まるように堅かった。 学校生活の最後の日、私はもちろん落ち着いていて普通通りだった。時々パッレと一緒に家に帰った。南ラテン語中学校の最初の学年では一番の親友だった。私たちは普通にたくさんのことをして遊んだ。彼の父親は船員で長い期間留守していた。私を見て喜ばす性格のいい母親の一人っ子だった。私と同様にパッレも大人げた特長を備えていた。彼は自分の興味をのばして、結局収集家になった。何のだって?もちろん、全てのだ。ビールのラベル、マッチ箱、刀、火打ち石の斧、切手、葉書、貝殻、民族学的な奇妙なものそれに骨の収集だ。

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