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2011/11/29

超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 22

他の記憶。あるクラスメイトの家を訪ねたとき、私はトイレがなく、裏庭に田舎に行けば見かける類の渇いた物置だけがあってびっくりしたのを覚えている。私たちは捨てられた鍋の中に用を足し、それを友達の母親が台所の流し台に持って行って流したはずだ。一風変わった光景だった。概してその家族がいろいろと不足していたなんて思いも浮かばなかったし、だからと言って、エッペルヴィーケンの住宅を素晴らしいとは思わなかった。私はあまりに能力不足だったため、多くは早い時期でさえも階層の状態や与えられた環境での経済的レベルを一目見ただけで掴む必要があったようだ。多くの子どもたちはそうすることができると思われたが、私には出来なかった。
私の“政治的”衝動は絶えず戦争とナチズムに向けられた。私はナチか反ナチかのどちらかと信じていた。私には全く理解出来なかったことは、生ぬるい態度や楽観的な成り行き任せのスタンスがスウェーデンに広がっていたことだった。これは連合国の支持かあるいは隠れナチズムかのどちらかだと私は解釈した。私がある人間が“職業ドイツ人”を好きになることが本当に解ると、私は直ちに胸が引き締まるほどの恐ろしさを感じた。すべてが壊されたのだ。仲間意識が全くなくなっていたのだろう。

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