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2011/11/02

超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 12

 博物館の職員が若い少年の熱心さに気つき、ときどき事務室に通され、見学者名簿に自分の名前を書くことを許された(後ろのS字を前にして)。私は鉄道技師になりたかった。でも電気のエンジンより蒸気のエンジンの方に興味を持った。言い換えれば、私は技術的なことよりロマンチックな方だった。
 私は自分独自の収集を始めていて、それを家の食器棚に収めていた。しかし自分の頭の中では途方もない博物館が育まれ、想像的なことと実際訪ねた現実の博物館との間に相互作用が増した。
 私は毎第二日曜日に国立歴史博物館を訪ねた。ロスラグスツルには路面電車で行き、残りは歩いた。道は常に想像していた以上よりも少し長かった。とてもはっきりとした足取りで歩いたのを覚えている。いつも風っぽく、鼻水が出、目は涙で一杯だった。反対方向の歩行は覚えていない。博物館まで出ただけでもまるで家に帰れないようだった。巨大で奢侈なビルの方角へ向かって歩く歩行で、それは鼻水の出る、目に涙を一杯貯めた、期待の膨らむ歩行だった。

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