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2011/10/19

超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 4

『ある詩人の回想』(筆者注。原題を直訳すれば「記憶が私を見つめている」になり、著者トランストロンメル氏のイメージにぴったりだが、ここではごく分かりやすい平坦な言葉に意訳した)

 「私の人生」。その言葉を考えると、私の前に一条の光が射しているのがわかる。よく近づいて観察してみると、彗星の形をしている。最も輝かしい最後、冒頭、幼少期と成長期。その核心と密集した部分が幼少期で最初の時期、人生の最も重要な特徴が決定された時期である。回想しよう。その密集時期を貫通しよう。しかしこれらの集中された領域に移動することは難しく危険である。死に近づくような感じなのだ。さらに遡ると彗星が疎らになる。長い尾の部分だ。さらに疎らになるがまた幅広くもなる。私は今彗星の尾のなか遠くにいる。私は60歳である。
私の早い時期の経験は、大部分は受け入れ難いものだ。突然人生対して燃え上がる気持ちによる繰り返し、記憶そのものや再構築が基本にあったのだ。
 私の思い出は一つの感情である。それは自尊心という感情だ。私がちょうど3歳になって、大変意味深いのだが、もう大人だと宣言したことだ。明るい部屋のベッドにいた。その時大人になっているという事実に気づき気絶してしまうほどはい降りたのだ。私は人形を持っている。その人形に考えつく最も美しい名前をつけた。カリーン・スピナだ。私はその人形を母親的に着飾る服装にはしない。むしろ友達のような、恋に落ちる何者かように扱っている。
 私はストックホルムの南部地区のスウェーデンボリィ通り33番地(現在のグリンス通り)に住んでいる。
父は未だに家族の一員だがまもなく離れた。私たちのやり方は極めて“現代的”である。私の両親と一緒に親しい間柄に使う“君”言葉を使うことから始めていたのだ。私の母方の両親は近くに住んでいる。ブレーキンゲ通りの角辺りだ。
 母方の祖父、カール・ヘルマー・ヴェスターベリィは1860年に生まれた。船の操縦士で私と71歳も違う最良の友達だった。祖父の母方の祖父は、バスティーユの嵐、アンジャラの反乱やクラリネットのクウィンテットを作曲したモーツァルトの年の1798年に生まれた。奇妙なことにその祖父と祖父の母方の祖父の年齢差が同じなのだ。2つの同じ歩みは長い2つの歩み、本当に大変長い時に戻してくれる。私たちは歴史に触れられるのだ。

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