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2011/10/29

超人の面白読書 90 ノーベル文学賞受賞者スウェーデンの詩人トーマス・トランストロンメル氏の作品を読む 11

『博物館』

 小さい頃博物館に魅せられた。最初が自然史博物館。何と巨大、しかも奢侈で頑丈な建物のだろう。地面の上に剥製化された哺乳類のホール、その後ろのホールは、鳥がゴミの中に群がっていた。骨の匂いのするアーチ、そこには屋根から鯨が掛けられていた。それから1階上の階は化石や無脊椎動物…。
私はわずか5才頃に自然史博物館に連れて行かれた。入口で2頭の象の骨格が見学者を出迎えた。象の骨格はミラクルフルーツへの通路の護り神で、私に圧倒的な印象を与えた。私が大きなスケッチブックに象の絵を描いたほどだ。
 一時自然史博物館の見学者が途絶えた。私は骨格にひどく恐怖を感じる面を通り抜け始めた。最悪は北欧家庭百科の「男性」に関する最後の章で描かれている骨の形だった。しかし私の恐怖は一般的な骨格で、博物館の入口の象の骨格も含まれていた。自分で描いていてさえも怖くなった。だから自分でスケッチブックを開けるのができなかったのだ。
 私の関心は鉄道博物館に変わった。今日イエヴレの町の郊外は広大な住宅地で占められているが、博物館全体は、その当時に遡るとストックホルムの中心の右側、クラーラの地域の一部に組み込まれていた。一週間に二度祖父と私はセーデルから道を下って博物館を訪ねた。祖父自身モデル電車の虜にさせられたに違いない。一方、彼はたくさんの見学者に耐えられなかったはずだ。私たちは楽しい時を過ごそうと決めたときには、近くのストックホルム中央駅で仕上げたかった。実物大で汽車が蒸気で動いて入って来るのが見られるからだった。

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