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2011/06/06

超人のジャーナリスト・アイ 142 テレビ番組評 最近の出版事情関連

 書籍の電子出版が本格的になりつつある現在、紙媒体の方の行方が気になるところ。筆者はまだマイクロソフト製やソニー製などの電子書籍は持っていない。最近この手のものが電車の中でも見かけるようになった。
 土曜日の夜たまたまBSチャンネルを回していたら、最近の出版界を取り上げた番組に出会った。エコノミストの財部氏が司会の番組で「激変 ―本は売れているのか―」と題した1時間の番組(BS日テレ午後11時〜午前0時)。出版界全体の売上は現在約19000億円、これはピーク時の3分の2程度の売上である。特に雑誌の売上の落ち込みがひどく、5年間で760億円のマイナスだ。番組は司会の財部氏自身書き手ということもあってそれなりに分かっているところもあったが、全体的にはもう一歩突っ込みが足りなかったようだ。アシスタントの女性(「クールジャパン」のアシスタントも務めているタレント、who ?! )は、その発言から出版流通システムにはからきし疎い。出版業界を複雑怪奇な出版流通システムと財部氏が語る。それは再販制度と委託制度に守られた出版界独特の制度のことだ。出版社(メーカー)は商品を造って取次店(ディストリビューター)に入れれば売上が立ち、また、書店(リテーラー)は売れ残った商品は返品できるのだ。定価は出版社が決めて維持される。再販維持。但し売れ残った商品は引き取らなければならないし在庫は課税対象商品。ここで奇妙な現象が起きる。出版社は売れなかったら返品されて経営を圧迫するので、ともかく商品を造り続けて取次店に入れ売上を確保する。自転車操業といわれる所以だ。書店はともかく余計な在庫を持ちたくないから本をせっせと返す。取次店はこの両サイド(製造サイドと小売サイド)を川上から川下へといって把握し実質支配している。4000社の出版社、40の取次店、15000の書店、この数字は20年前とは様変わりしているが、テレビインタビューを受けたある大学出版会の関係者で出版評論家の先生はこんな出版流通業界は世界中にどこにもないと断言していた。しかし歪ではしょうがない…。テレビでは取次店の取材はなかったが、最近この辺の流れが変わりつつあるのだ。これはここ4、5年の傾向だろう。小売サイドの再編が続いているのだ。売れない書店が悲鳴を上げ、資金に余裕のある大手印刷会社(フリーペーパーの出現で大分印刷需要が増大…?!)が手を貸して書店などの再編劇を演じている。CHIグループの登場だ。

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