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2010/03/19

クロカル超人が行く 132 谷中霊園にある馬場辰猪の墓

クロカル超人が行く谷中霊園にある馬場辰猪の墓

 谷中霊園にある馬場辰猪の墓。裏面には明治21年11月1日没行年39、と書かれている。墓地の位置はZ10号左5側。辰猪の弟で英文学者・評論家の馬場胡蝶の墓もこの左側にある。昨年9月19日にフィラデルフィア市街、ペン大学を訪問したが、記憶違いでウッドランド共同墓地にある方尖形(オベリスク)の墓には辿り着けなかった。今回やっと日本の谷中霊園の墓を訪ねることができた。彼岸の日が近いせいか墓地の手入れに余念がない人たちと早めの墓参りの家族にも遭遇した。管理事務所で多少の寄付をして谷中霊園案内図を入手。この地図を手がかりに馬場辰猪の墓を捜し当てたのである。この案内図の裏面には著名人墓碑の一覧があったのでついでに何人か訪ねてみた。その中で特に目を引いたのが、古着屋吉蔵殺しで有名な高橋お傳の墓である。今もって花を添える人が絶えないらしい。その境遇には貧困と差別があったと新しい見方もモニュメントのメモで紹介していた。幸田露伴の小説『五重塔』で有名な谷中天王寺の五重塔跡、『海潮音』の上田敏、政治家・小野梓(土佐の人で馬場辰猪とも親交があった)、社会事業家・渋沢栄一(大きな敷地)、法学者・民法学者の穂積陳重、重遠親子の墓、国文学者・上田萬年、作家・圓地文子、新聞記者・実業家の岸田吟香の墓など。東京都公園協会(09.8)作成のこの著名人一覧には76名が記載されているが、これを見ただけでも日本の近現代史が覗ける。もちろん最近鳩山首相の墓参で話題の鳩山一郎の墓もある。徳川慶喜の墓のある徳川家墓地は広大である。
 10年以上前に多少読んでそのままだった萩原延壽著『馬場辰猪』を読んでいる。NHKの大河ドラマ「竜馬伝」ではないが、馬場辰猪もその時代に学び頭角を表し、やがて福沢諭吉の門を叩き、英語に熟達。英国に留学して法律を学び、最初の著作は森有礼の英語採用論に反駁して国語史上重要な『日本語文典』を書く。帰国後自由民権運動の理論家として轟かすが、板垣退助と対立、外国に可能性を求めてフィラデルフィアで客死。享年39歳。この没後の一切を取り仕切ったのは同じ土佐出身の三菱の創業者岩崎弥太郎の長男岩崎久弥で、当時ペン大学に留学していた。明治初期の人たちはその才能も確かにあったが、やはり相当努力したのである。この萩原延壽の本は面白い。

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