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2010/03/30

超人の面白創作 携帯連載小説 ミルクプラント 57

 公民館周辺にはワルガキ隊がいて、何人か集まっては年少者がその洗礼を受けるのが常だった。ナオミの兄たちの仲間だ。年下のナオミもよくその仲間の隅に入れさせてもらった。なぜかこのワルガキ隊は5、6人の編成隊を構成していて誰が隊長というわけでもなかった。緩い関係で保っていた。ナオミは金魚の糞みたいについていたのだ。
 夏のあるときなどは近くのN川に水浴びに行くのだが、途中きゅうりやトマト栽培している畑を通って堤防に続く道で、突然トマトやきゅうりをもぎ取って来いとの命令が年長者から下るのだ。ナオミたち年少者は、仕方なく道から外れて畑に入り、やや青っぽいトマトや曲がったきゅうりを周りに誰もいないのを確認しながら失敬してくるのだ。そして年長者に上げた後堤防を越えたN川のほとりで噛りつくのだった。このトマトの味の触感は何とも言えなかった。瑞々しくて美味しかったのだ。トマトもそうだったがきゅうりもまずは手に持って一拭きした後に噛りつくのだった。そうして堤防を越えた水浴びのポイントに着くと、早速海パンに履き替えて簡単な体操を始める。脱いだ衣類は近くのくさむらに置きっぱなし、言わば、青空の脱衣場だった。ここからが面白い。さて、誰が一番先に飛び込むか、年少者は戦々恐々、川の流れはところによっては急なところもあり下手すると溺れてしまう危険を孕んでいた。
 ナオミ、お前飛び込め!年長者Sの声だった。

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