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2010/03/01

超人の面白創作 携帯連載小説 ミルクプラント 53

 友達の松葉杖の話ではこんなこともあった。学校の文化祭で英語スピーチ(15、6人が属していた英語クラブ主催)をすることになっていたナオミだが、スピーチ原稿の英文を書いたが微妙な言い回しなどG先生に添削してもらうことになった。ナオミはノルウェー人の小さな小学校で、自作の英文を読みながら文法的におかしな箇所を一つ一つ直してもらった。その時に例のブラックのタイプライターが活躍した。G先生がそのタイプライターで清書してくれたのだ。そして10月の文化祭に臨んだのだった。その日はG先生も校内にみえて(この当時外国人が学校に来ること自体が珍しかった)、まだ松葉杖姿の友達が(それと他の友達2、3人)各クラブのアトラクションの案内役を引き受けてくれた。渡り廊下から次の教室への移動時に2段くらいのコンクリートの階段があったり、もちろん2階の教室にもアトラクションがあったのでそこへも移動しなければならなかった。ハンドバッグを腕の中に入れ案内図のチラシを左手に持ちながら、外国人のG先生が気を遣って彼の歩行を手助けしていた。どちらがガイド役だったか―。この光景は絵になっていた。
 ナオミの英語スピーチのタイトルは高校野球、約15分の持ち時間をフルに活用して無事終えた。初めての試みで緊張は最高潮に達し、こんな時、例の瞬発運動障害が出ないか不安だった。過度の緊張時に出やすかったのだ。講堂の後ろの座席にはG先生の顔が見えた。やはりthとl、rの発音それにイントネーションには気をつけた。これは小学高学年の時の創立90周年記念日でのスピーチ(この時も原稿は自作、字は達筆な担任のN先生、巻紙だった)、学芸会での野口英世の幼少期役(ほとんど一人芝居)やでっち上げで書いた(本は夏目漱石の『坊っちゃん』を選んだ。時間がなく否、読むのが苦痛だったので、授業中に赤シャツがどうのとただあらすじを追っての殴り書きで仕上げた)読書感想文大会など過去何度かの大舞台以上の緊張感だった。大人になってからは小さな缶ビールを引っ掛ければスムーズに事が運んだが・・・。

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