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2010/02/26

超人の面白創作 携帯連載小説 ミルクプラント 51

 ナオミはまだボイラー室の缶の前で転寝状態が続いていた。缶の温度が上がるにつれ、ナオミの頬も赤い色に変わった。火照っているのだ。近くにある蛇口からはぽとぽととほんの少しだがお湯が零れていた。ナオミは時折無意識に足を動かしていた。まだ夢の途中なのだ。

 その日は晴れた土曜日の午後だった。ミルクプラントから自転車に乗って駅に向かう最中に流血の事故が起きたのだ。時折友達を伴ってノルウェー人の小さな小学校に行っていたナオミだが、この時は約束時間に遅れまいと懸命だった。最寄りの駅の発車時刻が午後1時15分、背丈も体重もそんなにない、小柄な友達を自転車の後ろの座席に乗せペダルを漕いだナオミ、ミルクプラントが見えなくなったあたりの田んぼの左側のアスファルトの道路で、自分の背後の、その下の方に、つまりは自転車の後ろの座席下のハブあたりで背筋が寒くなる音がした。

ガチャン、ガチャン、
ギコギコ、

 ナオミが漕いでいた自転車が急に動けなくなった。何かが支えている、重い、ナオミの脳裏に悪い予感が走った。ペダルを漕ぐのを止めて後ろを見た。えっ、友達の足が自転車に挟まった、ヤバイ、右足がやられて血が出始めた、ナオミは友達の怪我が気になり、急いでミルクプラントのある方向に引き返した。

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