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2010/01/16

超人の面白創作 携帯連載小説 ミルクプラント 43

黄色いミルクプラントの正面玄関の小さな庇にはその季節になるとツバメが巣を作る。行き交う親ツバメが頻繁になると急に騒がしくなり、やがて新しい生命の誕生に沸く。今生まれたばかりのツバメの新生児、くちばしは赤く鳴き声が煩い。親ツバメは頻繁に餌を運ぶのに忙しい。時にその仕草は低空飛行となって仕事の妨げになるのだ。頭に何かが、ナオミはツバメの巣がある庇を見上げていた。これが正体か。その時生きている実感をした。季節はめくるめくって来るが、素通りしていくものの何と多いことか、風景は移ろい、何一つ確実なものが掴めない、ツバメ親子の姿はナオミには新鮮そのものだった。それにしてもあの巣の頑丈さ―。ミルクプラントの風物詩であった。それは母屋の屋根に巣を作ってはしゃぐスズメと対をなしていた。

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