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2010/01/03

超人の面白創作 携帯連載小説 ミルクプラント 34

 ナオミは大きな最新式の牛乳製造機械の前に立っていた。ボイラー室側近く、瓶洗いを自動で行うところだ。瓶洗いするところからベルトコンベアで瓶が運ばれ、牛乳を瓶に注ぎキャップをしビニールをかけ輪ゴムで留める、この一連の作業を自動的に機械が行った。いつ頃からかは分からないが、今は紙パックが主流で牛乳瓶がめっきり減っている。しかし瓶が消滅したわけではなく、駅の売店や宅配ではまだ残っている。湯煎やリサイクルが可能なのと衛生面それに紙臭さからだ。アメリカみたいにガロンで扱うところはほとんどない。しかも容器はビニール製。ともかく飲む量が違うのだ。お国柄の違いだろうか。先ほどキャップしたあとビニールをかけて輪ゴムをすると書いたが、これはひょっとしたら手作業だったようだ。要所要所に人員を配して機械がスムーズに動いているかをチェックしたり、瓶の動きや牛乳の注入具合などを見届けた。はて、何人いただろうか。7、8人はいたか。先ほど書いたように最後の工程のビニールをかけて輪ゴムで留める作業は確か2人ずつだった。このあと箱に詰めるのだが、K牛乳店と横にネームが入った50本入りの木箱にいかに速く正確に入れるか競争したものだ。この作業如何によっては夕飯にありつける時間が違ってくるのだ。だから半ば二人三脚の競争は貴重だった。できなければ夕飯後の残業が待っているのだ。この自動牛乳製造機械の導入時にはナオミも、技術革新の素晴らしさを思ったものだ。しかし、使っているうちに機械だから時々止まる。否、ナオミの記憶が正しければ、頻繁に止まっていたから、やがてこの機械を廃棄せざるを得なくなったのだろう。
1日の牛乳製造本数は確か1箱50本入りで(1本→1合瓶=180ml)15箱だったか。牛乳瓶1本の値段は15円―

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