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2009/12/01

超人の面白創作携帯 連載小説 ミルクプラント 25

 ナオミはまだ瓶詰めに忙しかった。ガタガタ、ガタガタと機械の音がする。夜の11時は過ぎていた。眠い目を擦りながら今日のノルマの牛乳製品作りにあたっていた。

ミルクプラントのメインステージで牛乳を瓶に詰めていくのだが、多少は自動化されている。空き瓶を何十本かを一塊にして搬入台に乗せ、牛乳を注ぐ回転式の機械に流し、出てきたらキャップをして箱に詰め込み、冷蔵庫にしまうというのが一連の仕事の流れだ。その前後には、酪農家から集められた一斗缶を検査、濾過、殺菌する(主に父親の仕事)という基本的な仕事の流れもあって、一方ではボイラー(ミルクプラント内の貯蔵タンクなどに蒸気を送り込む動力装置)適温化のためのおが屑などの燃料入れ作業と温度の定期的な点検作業、その間に一斗缶(テトラ缶もあった)や瓶洗いの作業、また一方では、牛乳製品を箱詰めにして冷蔵庫にしまった後に大きなタンク(搾乳を検査等した後殺菌するための貯蔵タンク)2つと一斗缶、機械とその周辺の掃除の作業と続き、真夜中になることもしばしばだった。この補助作業をビニールの前掛けをかけて家族の人間が二交替か三交替で毎日行うのだ。家業とはいえ、なかなか大変な作業だった。

 ナオミが姉と組んでその作業を終えたのは午前1時を回っていた。ミルクプラントから母屋へ帰るほんの少し外の冷気に触れた。


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