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2009/10/28

超人の面白創作 携帯連載小説 ミルクプラント 10

 勝手口の手前に多少土盛りがあって堅い、特に雨降りの日などでこぼこができて滑りやすくなっていた。よく子供ながら滑った。そこでは正月や祝い事があると納屋から出して餅つきに変わるのだ。これが重いキネなのだ。何時だったか捏ねる役の母があまりにも丸い臼がぐらぐらするのでさらに平らな方へと何回も微調整していた。また、ナオミが今も思い出しては笑ってしまう出来事があった。それが井戸。教訓めいた童話そっくりなのだ。あれは骨を咥えた犬が橋の下の川に映る自分の姿を見て欲しがり肝心な咥えた骨を失うというイソップ童話なのだが、こちらは深い井戸に映る自分の姿を見てつんのめりそうになる怖い話なのだ。しかも手元の土台が動くからなおさら怖い。底の井戸水は透明で自分の姿がよく見える。周りは茶褐色一色、このバランスが絶妙、ひんやりした井戸の空間と危険極まりない人間との関わり、それはあの童話の話ではないが、本当に起こったら笑えない。事実誰かが井戸の周りで遊んでいて後ろの子どもが擽ったりして笑わせ、その前の子どもが井戸の中の水に映る顔に見惚れて落ちそうになった。すると釣瓶が落ちて引っ掛かり助かったというのだ。命拾いした危険なエピソードだ。

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